株式会社わくわくスタディワールド

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「教え上手」になるための本

ただいま療養中,というのをいいことに,本を手当たりしだい読みまくっている美月です。

古い本を読み返すのも楽しいですし,新しい本もAmazonを使えば当日か次の日には本が届きます。
さらに,Kindleだったら,欲しいと思ったら「あっ」というまに手に入りますし,読み終わったら次の巻のおすすめも出てくるので,どんどん読み進めていってしまいます。
ということで,専門書から教養書,ライトノベル,マンガといろいろ手を出しています。

そんな中で,意外と読み応えがあって,役に立ったのが,「教え上手」という本です。
教えるというと,ついつい「何を教えるか」「どう教えるか」にこだわりがちです。
でも,この本では,「いかに教えないか」が,教え方の本質であるといいます。

確かに,知識を教えるだけだと,あんまり面白くないですし,すぐに終わってしまいます。
いかに相手に疑問を感じてもらって,それをすぐに教えないで自分の頭で考えてもらうか,というのは教育の場ではとても大切です。
ついつい調べたくなったり,考えたくなったりするネタを用意するということは大事なんだと,改めて感じました。

小学校の先生が書いた本なので基本的に子供向けですが,新入社員を教えたり,研修で教えたりするときにも役立つヒントが満載でした。
私自身,いろいろと今までの教え方を反省する点もありましたし,今後のセミナーの改善ポイントも見えてきました。
秋からのセミナーは,かなりバージョンアップできると感じています。

教え上手(kindle版)」もありますので,読みたかったらすぐにでも読み始められます。

そして,教え上手というか,自分でプログラミングやアルゴリズムの勉強を行う時に役に立ちそうな本も発見しました。
最近出た,「プログラマの考え方がおもしろいほど身につく本 問題解決能力を鍛えよう!」という本です。

この本は,プログラミング言語の文法は知っているのにプログラムが書けないという人向けに,プログラマの考え方について説明している,演習中心の本です。
サンプルの言語としてC++を使っているのでちょっと敷居が高いかもしれませんが,配列や状態遷移,ポインタやクラスなどの考え方を,その目的と共に学べるようになっています。

情報処理技術者試験の基本情報技術者や応用情報技術者の試験に出てくるアルゴリズムやプログラミングは,文法よりもむしろこの本に出てくる「プログラマの考え方」について問われることが多いです。
よくアルゴリズム問題で,「ポインタ(参照)が出てくるとわけがわからない」とか,「配列の使い方でつまづく」という方にはとてもおすすめです。1つ1つ演習していくことによって,じっくり考え方を身につけることができると思います。

改めて,「教える」ということは,「学ぶ意欲を呼び起こす」ことと「道筋を示して,挫折しないようにする」ことが大切なんだな,と今すごく感じています。
「学びたい」と思った時が勉強する最適の時期です。
今の時期は試験にとらわれず,面白いと思ったことをいろいろ探求していきましょう。