テレビを見るのにもコストがかかる
入院・手術を経て気づいたことの一つに,「どんなことでも,やるためにはコストがかかる」というのがあります。
先日の手術のとき,予想外に時間がかかってしまったおかげで出血が多く,輸血まで行いました。
そのため貧血がひどく,手術後は3日ほど,ベッドから降りて歩くことができませんでした。
その状態だと体力がなく,いつもは当たり前にできることがいろいろ大変なのです。
スマートフォンで文字を打つのも大変なので,メッセージはLINEのスタンプを使ってやりとりしてました。
そして,体力がないと意外と大変だなと改めて感じたことは,「テレビを見ること」です。
元気なときには,平気で“休憩”ぐらいの感覚で見られるはずのテレビなのですが,体力がないと結構きついのです。
手術後2日たったとき,テレビで“春の天皇賞”を放映していました。
順調に回復していればロビーの大きなテレビで見られると思っていたのですが,立てなかったので無理でした。
ですので,ベッドに備え付けのテレビ(カード式)で見ることになりました。
テレビを見るための動作をアルゴリズム的に書いてみると,次のようになります。
1.イヤホンをつける
2.リモコンでテレビの電源を入れる
3.テレビが見える位置まで移動する
4.リモコンでチャンネルを合わせる
これだけなのですが,1つ1つの作業は,結構大変でした。
リモコンのボタンを押すのにも力がいりますし,テレビを見るための移動も,電動ベッドを動かす必要があります。
そして,“テレビを見続ける”という作業も,やってみると結構大変で,集中力がいります。
“テレビの方を向きつづける”というのも,“画面を見続ける”というのも,実は繰り返し作業ですし,同じ姿勢をとり続ける必要があるのです。
結局,天皇賞のレースを放映している5分ぐらいしか集中力がもたず,あとはバテて寝込んでました。
テレビを見るって意外と労力がかかることを,改めて感じました。
個人的な経験では,iPhoneを見るのは軽いので平気ですが,Kindleのタブレットは重いので大変でした。
本を読むのは,自由な格好でできるからか,意外と体力も使わず平気でした。
テレビは意外と大変なので,リアルタイムではほとんど見なくなりました。
そんな感じで,普段は意識しませんが,ちょっとしたことをやるのにも,意外と体力が必要です。
娯楽にしても仕事にしても,労力は0じゃないということを意識すると,やることが変わってくると思います。
現在の私は療養中であまり体力がないので,仕事はできても3時間ぐらいでバテてしまいます。
机に座ってパソコンを使う,という作業が意外と大変なのです。
ですので,その3時間を有効活用して少しずつ仕事に復帰している感じです。
やることを絞っているのですが,今のところ必要なことはできています。
“必要なことだけやる”って決めておくと,意外と仕事ってはかどるものだなぁ,って感じています。
1日の時間にも,使える体力にも実は限りがあります。
必要なことに有効活用できるよう,いらないことを減らしていくのはおすすめです。