ITパスポート試験で基礎をざっと勉強する
わく☆すた,美月です。
けんけんのところに,情報処理技術者試験の合格証書が届きました。今年は,息抜きってことで「ITパスポート」を受験したのですが,合格証書に成績が印字されていました。「ストラテジ系,マネジメント系,テクノロジ系」のそれぞれの点数が書いてあって,何点で受かったかがわかるようになっています。
受かると,記念品「ITパスポート」が発行されるみたいですし,なにげに楽しそうです。せっかくなら,高度区分にもこういうパスポートがあったら,持ち運べて面白いのにな,と思います。
もうちょっとして,CBTになったら,私も受けてみようかな,って思ってます。
今回,ITパスポートの試験問題を見てみたのですが,なにげに全分野網羅していて範囲が幅広いですし,問題も面白いです。技術者からみたら当たり前のことを聞いてる感じですが,それでもちゃんと「わかってないと解けない」うまい問題作りだと思います。ちゃんと,「基本を理解しているかどうか」を問うための,本質的なところをついてきます。
なので,受験するかどうかはともかく,ITパスポートの勉強をして,問題演習をしてみるって,なにげに基礎を固めるのに役立つんじゃないかと思います。いきなり高度なことを勉強すると苦痛ですが,最初の一歩で基礎からなら,比較的楽に勉強が進められます。
最近,企業研修などでよく見かけるのが,いきなり高度区分を受験する人です。
多分,30代,40代になってくると,ITパスポートや基本情報技術者試験からは受けづらい,というのがあるんだとは思います。ただ,こういう人の共通点として,専門分野以前の内容がわかっていないので,勉強が「ただ覚える」だけになっているのです。
以前,情報セキュリティスペシャリストの講座で,SSLについての質問を受けました。そこで,「OSI階層モデルのトランスポート層とセション層の~」と説明すると,「じゃあ,OSI階層モデルというのを覚えればいいんですね。」と返されました。正直,その状態だと,覚えても無理です。
情報処理技術者は,範囲の内容を丸暗記しても合格できません。午前ぐらいはそれでいけるかもしれませんが,午後の記述は無理です。ちゃんと技術や考え方を理解しないと,太刀打ちできないと思います。
理解するためには,基本をわかっていないと,理解が積み重なっていかないのです。
なので,別に試験を受けなくてもいいので,基礎の勉強をざっとでもいいのでやっておくといいと思います。理想は応用情報技術者試験レベルまでやることですが,基本情報技術者レベルでも,高度区分を理解するぐらいだったら大丈夫です。
まったくの初心者だったら,ITパスポートレベルの勉強をするだけでも,理解度は大分変わってくると思います。
秋のネットワークスペシャリストや情報セキュリティスペシャリスト試験に受かりたくて,ITの基礎がないんだったら,6月ぐらいまでには,ITパスポートレベルの内容は,最低限クリアしておく必要があります。
ITパスポートだったら,やさしくて役立つ参考書もいっぱいでていますし,軽く楽しむつもりで勉強してみてください。
急がば回れ。基礎が身につくと,その後の勉強はきっと早いと思います。