応用情報技術者試験の午後問題は,奥が深くて勉強になる
わく☆すた,美月です。
本日,応用情報技術者試験の過去問解説DVD「テクノロジ編」の発売を開始しました。今回で応用情報技術者試験になって3回目で,3期分揃いましたので,3期セットでも販売を開始しました。「ストラテジ他編」の方も,今週中には発売予定です。
過去問を解くことで新たな知識を学習したい方,じっくり解き方の流れを学習したい方,過去問解説の本を読んでもなかなか頭に入らない方など,いろんな方におすすめです。
DVDの収録をしていてあらためて思ったのですが,応用情報技術者試験の午後問題は,なにげに奥が深いです。なんていうか,その分野の本質を突いた大事なところを,ピンポイントで突いてきていて,ちゃんとわかっていないと解けないです。高度区分の勉強の時にもとっても役立つ問題が,目白押しだと思います。
例えば,平成22年春の応用情報技術者試験の午後問5のネットワークでは,STP(スパニングツリープロトコル)が出てきます。問題文にやり方が書いてあるのですが,これはちゃんとスパニングツリーのアルゴリズムを理解しないと解けない問題です。多分,ネットワークスペシャリストの研修で出題しても,半分くらいしか解けないんじゃないかな,って思います。
問6のデータベースも,最近データベーススペシャリストでも良く出てくる外部結合がテーマで,LEFT OUTER JOINを理解していないと解けない問題です。このあたり,SQLが苦手なデータベーススペシャリスト受験者に解いてもらうと,勉強になっていいかもしれません。
今年は特に,3回目だからか,どの問題も粒ぞろいでいい感じの問題バランスです。午後の12問のうち,「問題文を読めればOK」的な問題は1つもありませんし,ある程度の知識と,本質的な理解が,どの問題でもバランス良く求められています。去年の春は正直,簡単な「おいしい」問題が含まれていてばらつきがあったのに比べると,問題の質も上がったような感じがします。
高度区分の勉強や,力試しに使うなら,今年の問題はとてもおすすめです。
ただ,その分,去年の春に比べると合格率は下がるかな,とは思います。去年の秋と同じぐらいの20%前後ぐらいかなぁ,と予想はしています。もちろん,単なる難易度からの憶測なので,あんまり信憑性はありませんが。
4ページぐらいの短い問題に,エッセンスが詰め込まれている応用情報技術者試験の午後問題,気軽に解ける分,高度区分の勉強にもおすすめです。力試しにでも,解いてみてください。