株式会社わくわくスタディワールド

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出題数変更に伴う試験傾向変化の予想

今回(平成25年秋)の試験から,いくつかの試験で,出題数が変更されます。
具体的には,秋の試験では,次の3区分で出題される問題数が変更になります。

・応用情報技術者試験
午後試験で,今までの問3に相当する,「経営戦略,情報戦略,戦略立案・コンサルティング技法」の分野の出題がなくなります。

・情報セキュリティスペシャリスト試験
午後1で,今まで4問中2問だったところが,3問中2問になります。

・ITサービスマネージャ試験
午後1で,今まで4問中2問だったところが,3問中2問になります。
午後2で,今まで3問中1問だったところが,2問中1問になります。

一番,変化が大きいのは,応用情報技術者試験を経営戦略中心で受けようと思われていた方かと思います。
問3は,今までの傾向では問1より簡単な問題が多かったですし,技術が苦手な人のいい抜け道でした。
これがなくなることで,ある程度は技術のことを学ぶ必要が出てきました。

ここからは予想ですが,多分,代わりとしてはネットワーク分野あたりの受験者が増えるんじゃないかな,と考えています。
情報セキュリティはもともと選択率高いですし,開発系が苦手な人だと,ネットワークがとっつきやすいと感じる人が多いようです。
ちゃんと勉強しさえすれば確実に点数になるところでもありますし,セキュリティとの相乗効果も期待できます。

いずれにしても,マネジメント中心の受験者でも,何か技術を勉強する必要性が増しましたので,そこはちゃんと対応することが大切です。


情報セキュリティスペシャリストについては,すでに平成25年春である程度傾向が変わっているような気がしますが,セキュアプログラミングが午後1から消えて午後2に行く可能性も結構高いです。
技術系の問題が2問,マネジメント系の問題が1問,という形が一番妥当な気がします。
それで,午後2の技術系の問題にプログラミングの要素が加わる可能性が,結構あるとも思います。

もちろん,従来通り午後1でセキュアプログラミングが1問出る可能性もあります。
その場合には,ひょっとしたら午後1のマネジメント系の問題がなくなってしまうかもしれません。

応用情報技術者試験と情報セキュリティスペシャリスト試験の問題数変更はどちらも,技術重視の方向への転換だと考えられますので,マメジメント的な要素は減っていくことが予想されます。
今まで以上に,情報技術についてしっかり学習していくことが,合格のポイントになってくると思います。

ITサービスマネージャは,もともとそんなに「~系」と分類できるほどいろんな種類の問題があるわけではありませんので,単純に選択肢が1つ減った,ぐらいの認識です。
ホントはITストラテジストもシステムアーキテクトも減らしたかったんだと思いますが,これらの区分は組込みシステムの問題があるので減らせない,というだけだと思います。
個人的にも受験予定ですし,「選択肢が減るんだ~」とは考えてはいますが,だからといって試験勉強に変化させるところも見当たらないのです。
これは受けてみてからまた判断したいとも思います。

時代の流れに合わせて,試験制度も少しずつ変化してきています。
今,何をする必要があるのかを読み取って,適切に対応していきましょう。