才能は「遺伝」よりも「行動」で決まる
人の才能って生まれつきのものだと考えがちですし,できる人をみるとつい,もともとの才能が違うから,と思ってしまいがちですが,実際に才能がある人に聞いてみると,その才能に見合った行動はしているものです。
わかりやすい例だと,プログラミングが得意な人は例外なく,プログラミングそのものを行うことに時間をかけています。それを苦痛と感じず,ゲームのように面白いと感じられるから,長時間の練習が苦にならないだけです。
要領よく,付け焼き刃で身につけたものは,後であまり役に立たないことが多いです。
繰り返し時間をかけて行ったことは,「体で覚える」と感じられるほど,自分に染み込むスキルとなります。
最近読んで感銘を受けた本に,「才能を伸ばすシンプルな本」があります。
この本には,地味ですが科学的で本質的な,才能を伸ばす方法がいろいろ詰め込まれています。
才能は,生まれつき決まっているのではなく,適切な「行動」を繰り返すことで伸ばすことができる,ということが,科学的に実際の結果をもとに語られています。
基本的なコンセプトは,「小さな行動を何度も繰り返すと人間は変わっていく」のだそうです。
この本では,「はじめる」「スキルを伸ばす」「上達を維持する」という3つのカテゴリーで,才能を伸ばすシンプルな方法がまとめられています。
特に,「はじめる」は,モチベーションに火をつける方法がいろいろ紹介されていておすすめです。
本気で効果がある,でも,いわゆる成功法則本のような精神論ではない具体的な方法が書かれていますので,「最近,なんかやる気が出ない」という人には特におすすめです。
例えば,秘訣のひとつに,「1日に15分を使って,スキルに脳を刻み込む」というのがあります。
これは,そのスキルが使われている様子を何度もじっくりみて,心の中に高精度の画像を刻み込むという手法です。
疑似体験をしたり,YouTubeで実際の様子を観察したり,模写や文章の書き写しをするなどの方法があります。
こういったことで,スキルを脳に刻みつけることは,才能を伸ばすのに大きな効果があるそうです。
実際,私自身も人を観察してスキルを刻み込むことはよくやりますし,これは本当に効果があります。
「自分には才能がないから」とあきらめてしまう前に,やりたいことがあるなら,試してみるのも一つの方法です。
自分が本当に欲しい才能を見据えて,一歩一歩,伸ばしていきましょう。