株式会社わくわくスタディワールド

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合格率,突破率の計算方法

わく☆すた,美月です。
情報処理技術者試験の合格率や,各時間区分の突破率について,計算の仕方があまり知られていないようなので,ちょっと補足しておきます。
情報処理技術者試験の合格率は,合格者数÷受験者数×100で求められます。
決して,母数は申込者数ではありません。あくまで,試験に行って実際に試験を受けた人数に対する,合格者の割合が合格率です。
情報処理技術者試験を実際に受けに行くと,欠席者の空席が目立ちます。だから合格率が低いのかな,と誤解しがちですが,そうではありません。あくまで,出席して受けている人に対する合格率なのです。応用情報技術者試験や高度区分は,「受けた人の10人に1人~2人ぐらいしか受からない」と考えると,なにげに難関資格なんだということは感じられると思います。
各試験の突破率も同様です。先日,「平成22年春期試験の傾向」で出した午前1突破率は,午前1受験者に対する,60点以上で午前1を突破できた人の割合です。ここには,午前1免除者は含まれていません。
午前1免除者は,午前2から受験しますので,全体の受験者数は,午前2の受験者(午前1免除者+午前1突破者)と午前1を突破できなかった人数との合計になります。
免除ができて,受験者数は少しややこしくなりましたが,それぞれの時間区分(午前1,2,午後1,2)の突破率は,それぞれの時間区分の受験者に対する割合になります。
実際の突破率は,大まかに考えて高度区分だと午前1,2合わせて突破率60%前後,午後1,2がそれぞれ50%前後になります。午前はかなり変動しますが,午後の50%前後というのは,大体似たような数字です。そういえば,午後2の論文の突破率は,今回のプロジェクトマネージャとシステム監査,どちらもきっかり50%でした。
全体として考えると,10%台の合格率で難しい試験ですが,それぞれの時間区分で区切って考えると,2人に1人は受かります。
そう考えると,敷居はそれほど高くないんだ,とも感じられると思います。
自分の受ける試験の合格率や,各時間区分の突破率などをちゃんと知っておくと,難易度を推測しやすくなります。まず,自分の受ける試験区分について,いろいろ調べてみるのはおすすめです。