試験区分別の特徴
わく☆すた,美月です。
情報処理技術者試験の申し込み,郵送と団体経由は,今日が締切です。ネットからの申し込みは,8月17日(火)20時までですが,忘れないうちに早めに申し込みするのがおすすめです。
試験に申し込みを行わない限り,合格はできませんので,まだ申し込んでない人は,急いで申し込みを済ませましょう。
どの試験区分を受けようか迷っている方,また,申し込んだけどその試験区分で良かったのか悩んでいる方へ,ちょっと試験区分別の特徴をお話したいと思います。
まず,難易度的には,以前,「情報処理技術者試験の難易度」でも挙げましたが,同じ高度区分でも,試験区分によって難易度は違います。
もちろん,向き不向き,実務経験によって難易度に差は出ますが,一般的な評価を考えた,秋試験の難易度は,易しい順にこんな感じだと思います。
1.ITパスポート試験 (IP)
2.基本情報技術者試験 (FE)
3.応用情報技術者試験 (AP)
4.情報セキュリティスペシャリスト試験 (SC)
5.ネットワークスペシャリスト試験 (NW)
6.ITサービスマネージャ試験 (SM)
7.システムアーキテクト試験 (SA)
8.ITストラテジスト試験 (ST)
5~7ぐらいが一番微妙な感じで,人によって評価が分かれるところだとは思います。ただ,同じ高度区分でレベル4と言っても,SCとSTだと,大分難易度は違うと感じています。
ですので,一般的には,応用情報技術者試験に受かった後は,スペシャリスト系の試験に行く人が多いとは思います。ただ,論文が書けさえすれば,6~8は知識はそれほど必要としませんので,逆に合格しやすい人も多いと思います。
あと,応用情報技術者試験に受かってない方は,一度受けてみる,もしくはひととおり自分で応用情報技術者試験の勉強をすることをおすすめします。ある程度やっておかないと,高度午前1での足切りもありますし,勉強する上での基礎知識としても必要です。
高度区分を受けたいんだけど,勉強する時間があんまりなさそう,と言うときには,高度区分を受けて午前1だけ免除にするよりは,ちゃんと応用情報技術者試験の勉強をすることをおすすめします。その方が,後で知識が積み重なっていきやすくなりますし,長い目で見ると効率的です。
応用情報技術者試験を難しいと感じられる方は,基本情報技術者試験に戻って復習してみるのもいいと思います。
とりあえず高度,という方は,情報セキュリティスペシャリスト試験が一番受かりやすいとは思います。試験範囲が広いので,すべての分野を勉強するとなると大変ですが,セキュアプログラミングを捨てて,最低限60点を目指すなら,それほど敷居は高くないです。応用情報技術者試験合格レベルのスキルがあれば,今からでも間に合うと思います。
ネットワーク系に詳しい技術者になりたい方は,ネットワークスペシャリストと情報セキュリティスペシャリストは,両方持っておくことをおすすめします。どちらが先に,というのはどちらでもいいですが,きちんと高い技術を身につけるための勉強をしたいならネットワークスペシャリストの方がおすすめです。業務のスキル向上や,転職の時の評価には,とても使える資格だと思います。
論文系は,今まで一度も論文試験に受かったことがないなら,システムアーキテクト試験が一番おすすめです。特に,開発系の業務に携わったことのある方なら,一番取りやすいと思いますし,自分の立場で素直に書けるので,論文練習が比較的楽だと思います。運用系の業務経験があるなら,ITサービスマネージャもいいです。
ただ,ITストラテジストは,立場や役割を意識して,かなり高い視点を持って書く必要があるので,他の論文試験に受かってからの方がいいと思います。
ただ,なにより,一番合格しやすいのは,自分が本当に好きな分野,行きたい方向性の試験区分です。勉強するときのやる気が違いますし,なにより勉強していて楽しいです。
いろいろ書きましたが,受験する試験区分は早めに確定させて,合格に向けて進んでいきましょう。