いつまでも あると思うな その試験

情報処理技術者試験の中で,私が一番好きで得意だった試験区分は,今はなき「プロダクションエンジニア」です。
プログラム設計やプログラミングを主に行う人向けの試験で,難しいアルゴリズム問題が山ほど出る,とても考えがいのある試験でした。
私が最初に受かった高度区分がこのプロダクションエンジニア試験ですし,実は,最初の研修講師の仕事は,某企業での「プロダクションエンジニア試験対策」でした。
この試験,プログラマ向けにはとっても良かったと思うのですが,平成12年で,終わってしまいました。
最後の平成12年の春には,「これで最後」とは全然思ってなくって,いきなり秋になって,次の年からなくなるというのでびっくりしました。
また,その平成12年春には,データベーススペシャリスト試験を受けて不合格でした。
「来年取ればいいや」と思っていたら,試験制度変更で名称が変わってしまい,テクニカルエンジニア(データベース)になってしまいました。
そんな感じで,試験制度は時々変わります。
自分が受けていた試験がなくなったり,名称が変わったりということは良く起こります。
そして,それはたいてい,突然やってきます。
特に春試験の時には,「これが最後」と知らされないことも多いです。
今までの傾向的に,6~7年で試験制度の大幅な改訂が起こっています。
先ほどのプロダクションエンジニアは,平成7年~平成12年までの,年1回春に行われていた試験なので,全部で6回しか実施されていません。
もっと短いところだと,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)は,平成18年~平成20年までの春だけなので,たった3回です。
こんなにあっという間になくなってしまうとは,全然予想はしていませんでした。
持っていたら,かなりレアな資格と言えるかもしれません。
ということで,新しい試験制度になって,もう5年が経過しました。
今までの周期だと,また試験制度が変わるまで,あと1~2年といったところだと思います。
来年取らないと,試験自体がなくなってしまうかもしれません。
または,名称が変更されて,なんか今よりカッコ悪い名前になってしまうかもしれません。
資格は時々変わるので,取れるうちに取っておいた方が,後悔は少ないです。
個人的には,データベーススペシャリストがテクニカルエンジニア(データベース)になったのは,かなりイヤでした。
なんかスペシャリストの方がかっこいいですし,二度とデータベーススペシャリストの称号は取れないと思っていたので,すごく残念でした。
ですので,平成21年に名称が戻ったときには,喜んで取り直しました。
こんな風に,元に戻ってくれることはめったにないですし,同じ試験制度の同じ資格は,未来永劫続くものではありません。
特に,来年あたりは,「これで最後かもしれない」と思って受けた方が,気合いも入って合格しやすいと思います。
「いつまでも あると思うな その試験」
少なくとも,来年(平成26年)春期は,今までの試験制度で開催されます。
ここで悔いを残さないよう,今からしっかり準備していきましょう。