株式会社わくわくスタディワールド

ネットワークの「今」を学ぶ

何件かお問合せをいただいておりますが,「徹底攻略 ネットワークスペシャリスト 教科書」の平成26年度版は,少し遅れておりますが,ただいま作成中です。
インフラや仮想化など,新しい内容をいろいろ盛り込んで改訂しておりますので,もう少々お待ち下さい。
現在の予定では,3月下旬~4月上旬の発売の見込みです。

ネットワークスペシャリスト試験の内容は,ここ数年で大きく変わってきています。
方向性としては,「仮想化・クラウド」と,それに伴う,「プログラマブルネットワーク」という流れです。

現在では,昔ながらの物理的なサーバ管理よりも,仮想化を基本とした,バーチャルなサーバ管理が多くなってきています。
AWSを始めとした仮想環境を利用すると,サーバ構築自体が,「プログラマブル」つまり,プログラミングをするように手軽にできるようになってきています。

最近,開発経験者の方が,インフラまわりで結構求められているという話を聞きました。
今のネットワークは,物理的な回線接続だけでなく,論理的な,プログラムをするような設定が多くなってきていていますし,その分複雑になり,高いレイヤの知識も求められるようになってきているからです。
開発と運用の垣根も,場所によっては少なくなってきている感じです。

ですので,ネットワークスペシャリストなどの試験を受験する上でも,実務でネットワークを構築する上でも,「今」のネットワークを学ぶことはとても大切です。
TCP/IPやEthernetなどは基本ですが,それだけでは対応できなくなっているのが近年のネットワークです。

ということで,今日は,「最近のネットワークを学ぶのにいい本」をいくつか紹介したいと思います。

まず,基本として知っておいた方がいいのは,「インフラエンジニアの教科書」です。
こちらは初心者向けに,インフラの基本についてまとめられています。
著者がLINEのインフラ管理をされている方なので,機器の実例も出てきていて,具体的でわかりやすいです。
インフラのイメージがつかめない方,触ったことがない方には特におすすめです。

あと,インフラ設計に関しては,「インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門」が,かなり詳しくていいです。

物理設計,論理設計だけでなく,セキュリティ設計や負荷分散設計,高可用性設計,管理設計まで扱っていて,いろいろな方向から,インフラ/ネットワーク設計について学ぶことができます。
内容が濃く,結構レベルが高いので,ネットワークスペシャリストの合格者ぐらいが読むとちょうどいいんじゃないかと思います。
前提として,TCP/IPなどがある程度分かっていることは求められますので,初心者には厳しそうです。

その他,「インフラデザインパターン ~安定稼動に導く127の設計方式」も,実践的で面白いです。

最近は,インフラに対してもデザインパターンという言葉がよく使われだしましたが,ネットワーク構成やインフラの構成,クラウドにも,成功するパターンは存在します。
AWSに限ると,「Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド」と「Amazon Web Services クラウドデザインパターン実装ガイド」が,かなり実践的に使えます。

その他,雑誌では,「WEB+DB PRESS Vol.78」の記事,「DMM.com 開発ノウハウ大公開」が,実際の具体例が載っていて,面白いです。
艦これ」をやってる人だったら,裏のサーバの構成などが学べて,かなり楽しめるんじゃないかと思います。

その他,今月号の「Software Design 2014年 03月号」には,「ネットワークエンジニアのためのプロキシサーバの教科書」という特集があります。
プロキシサーバやリバースプロキシの用法が,まさにネットワークスペシャリスト試験に出てくるような構成ですし,仕組みを学ぶのにとても役立つと思います。

この本は,メインの特集がデータベース「RDBとNoSQL,どちらを選びますか?」なので,データベースを勉強している方にもおすすめです。(こちらは改めてDB関連の記事にしたいと思います。)

IT関連の技術は,昔からそうですが,今もどんどん進化を続けています。
試験参考書が化石のようになっているものが多いだけで,実際の情報処理技術者試験の内容は新しくなっていますし,もちろん実際の現場で使われる技術も新しくなっていきます。

技術者として,日々,スキルを進化させていきましょう。