情報処理技術者試験の応募者数の減少
今日,「プレス発表 「平成26年度春期情報処理技術者試験」の応募者数について」にありますとおり,春の情報処理技術者試験の応募者数が発表されました。
やっぱり,かなり減ってますね。。。
特に増える理由もないですし,若年人口もIT業界に入ってくる人も減っていますので,減るのは想定の範囲内だとは思います。
一番減っているのが,データベーススペシャリスト試験の90.4%ですね。
おかげで,プロジェクトマネージャ試験の方が受験者数が多くなっています。
受験者数が入れ替わったのは平成23年からですが,段々差が広がっている感じです。
プロマネを受ける層は30代~40代の方が中心ですし,このあたりの人の受験はまだまだ多いのでしょうね。
といっても,監査も結構減っていますし,年齢だけが理由でもないのだとは思います。
原因などの分析については,ちょうど半年前にも「情報処理技術者試験の受験者減少と今後」の記事に書きました。
合格者のレベルは昔に比べて下がっている,というより,ITスキル標準などに合わせるために,意図的に下げられています。
ですので,合格はしやすくなりましたが,価値自体は昔に比べて下がっています。
あと,これは情報処理技術者試験だけでなく,他の資格試験全体にも言えることだとは思いますが,そろそろ「資格の幻想」がなくなってきているのかな,とも感じています。
資格さえ取れば人生が変わる,資格を取ることで仕事ですごく有利になる。
実際のところ,そこまで大きく使える資格というのは,あまりありません。
士業などの独占資格でさえも,取りさえすればOKと考えられる時代は終わっているという話も聞きます。
情報処理技術者試験の場合,昔は取りさえすれば昇進できるとか,手当がもらえたりする,という話がよくありました。
最近はそういう会社が減ってきましたし,逆に取らないと昇進できないとか,リストラ対象になるとか,悲しい話の方が多くなってきました。
IT業界の景気は,あまり良くないんだとは思います。
ただ,そういう実利的な外的環境は変わっても,勉強自体の価値は変わりません。
試験に向けて勉強する内容それ自体は,自分のスキルとなって身につきます。
試験内容も時代に合わせて変わってきていますし,勉強することで新しい分野の知識も身につきます。
ということで,受験者は減りましたが,学ぶこと自体の価値が減ったわけではありません。
申込みされた方は,それに向けて学習することで,自分のスキルをアップさせることができます。
試験は,そのためのちょうどいい目標です。
あと1ヶ月と少し,残りの日々を大切に,日々学習していきましょう。