春の試験もまだなのですが,本屋には続々と,秋の試験向けの本が出揃っていますね。
ということで,秋試験向けの第1弾として「ITストラテジスト」向けの参考書や書籍について,まとめていきたいと思います。

まず,去年までと一番変わった点としては,「情報処理教科書 ITストラテジスト 2014年版」の著者が変わり,内容ががらりと一新されたことにあります。

この本は,今まで「ITストラテジスト午後2 最速の論文対策」などの本を書かれていた広田先生が書かれた著書になります。

この本は,系統としては同じ情報処理技術者教科書シリーズのプロジェクトマネージャ本と同じ,「見事なテクニック本」に該当すると考えています。
ITストラテジストで身につける内容というよりは,「午後問題の考え方,記述の仕方」がいっぱい詰まった本です。
設問に向き合うべき視点がいろいろ書かれていて,午後1,午後2を解答する上ではとても役立つと感じています。

この本で学習したからといって,ITストラテジスト的な実力がつくとは思えませんが,試験の点数アップ,解答力のアップにはつながる内容です。
何年もITストラテジスト試験に挑戦し続けて受からない,という方には特に,一読の価値はあります。

個人的には,テクニック本はあまり好きではないのですが,今までの情報処理教科書は毒にも薬にもならない感じだったので,これはかなり良改変だと考えています。

ただ,ITストラテジスト試験の場合は,一番大切なのは,「経営者の視点でITを使う」という考え方を身につけることです。
この考え方を身につけるためには,参考書だけの学習では難しいです。

経営の視点を身につけるためには,次の2つのことを勉強する必要があります。

1.経営戦略,マネジメント,マーケティングなど経営全般の知識
2.ITと経営を結びつけるときに陥りがちな問題とその考え方

1については,経営戦略の専門書や,中小企業診断士などの参考書が役に立ちます。
私自身は,「中小企業診断士 スピードテキスト (1) 企業経営理論」で勉強しました。
あと,最近見つけた「この1冊ですべてわかる 経営戦略の基本」という本が,入門向けにかなりバランスが取れいていて読みやすく,良かったです。

2については,参考書と言うより,いろんな読み物で実例を学ぶことがおすすめです。
事例が山ほどあっていいのが,「なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術」です。
これは,プロジェクトマネージャの試験でも使えると思いますが,経営的な視点の話が多いので,ITストラテジスト向けにいいと感じています。

また,ライトノベルだと,「なれる!SE (3) 失敗しない?提案活動」がITストラテジストには一番しっくり来ると思います。

ITストラテジストのレベルになると,いわゆる知識的な「お勉強」はあまり意味は持ちません。
いろんな事例を知って,その奥底にある考え方を身につけることが大切になります。
それは実務で学ぶことが一番いいですが,それ以外にも本や試験問題などを事例に学ぶこともできます。

ご自分の状況に合わせた,最適な勉強法を選んで,一歩一歩進んでいきましょう。