具体的に書く
わく☆すた,美月です。
最近,模擬試験添削とか論文添削とかで,いろいろ添削づいています。
実は私は,大学生の時のアルバイトで,某通信教育会社の赤ペン先生をやってたことがあるので,なにげに採点だけは年季が入ってたりします。大変だけど,間違い探しは得意なので,結構向いてるのかな,とは思ってます。
で,論述式の試験と記述式の試験,両方採点してみて感じたのですが,実は,この2つって,結構似てる感じです。
点数にならない答案で,どちらにも共通しているうちの1つは,「具体的でない」書き方です。
例えば,情報セキュリティスペシャリストの試験で定番なのは,「クライアントの認証するための方法」を具体的に答えさせる問題です。これを,「ディジタル署名を検証する」と書いただけでは,点数になりません。「ディジタル署名を,クライアントの公開鍵で復号し,証明書から求めたハッシュ値と比較する」という風に,「○○の△△鍵で□□する。」という部分を具体的に書く必要があります。そこをわかっているかどうかを聞いてる試験だからです。
論文系でも,「様々な検討を行った結果,うまくいった」だと何をやったか判断しようがないです。「Aという案と,Bという案があった。こういう側面から検討した結果,Aにした。」というのを具体的に記述する必要があります。
具体的に書けない部分をぼやかすというのはテクニックとしてありだとは思いますが,それだけだと,解答に説得力はありません。できるかぎり,わかっていることは具体的に書くことは大切です。
それ以外にも,「問題文に従って書く」というのは,高度区分だとどれでもとっても大切です。というより,このあたりは基本情報技術者でも応用情報技術者でも,大切な要素ですね。
試験官が知りたいのは,その試験区分に対応するスキルをもっているかどうかです。具体的に書くことは,それを示せるいい機会です。
なるべく具体的に,知っていること,理解していること,経験したことを文章にアピールしてみましょう。