株式会社わくわくスタディワールド

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最低限必要な情報を手に入れる

わく☆すた,美月です。
最近は土日も休みがない日が続いておりますが,今晩はフランスで凱旋門賞なので,今からわくわくしてます。^^
日本馬が2頭も出るのに,世間では全然盛り上がっていませんが,個人的には今年は楽しみにしてます。派手に報道されなくっても,自分に必要な情報は,アンテナを張っておけば結構手に入るものです。
最近,研修で,「今まで独学でやってました」という人で,かなり試験とはずれた「えっ?」と思うようなことを信じている人に,よく出会います。
個人的に一番問題だなぁ,と思うのは,応用情報技術者試験を受けるのに,「参考書買うのもったいないので,ソフトウェア開発技術者試験の時のを使ってます。」と言う人。他の試験区分はともかく,応用情報技術者とソフトウェア開発技術者は,午前の範囲からして全然違います。
そういう人だと,午前に「ストラテジ系というのが出る」ということを全然知らなかったりするので,結構危ないです。
高度区分を久しぶりに受ける人の中には,「高度共通午前1」の存在を知らなかった人もいました。「午前は楽勝」というのは,5年ぐらい前までの感覚です。
だんだん難しくなっていって,試験制度が変わってからはさらに難しくなっています。多分,業務経験が豊富な専門家だったら,一番の難関は午前1かもしれません。
参考書を1冊だけ選んで,それを信じ切って勉強している人も多いです。
大学入試の参考書と違って,情報処理技術者試験の参考書は,「試験範囲を押さえている」とは限りません。いまだに,ストラテジ系とマネジメント系はほとんど載っていない応用情報技術者試験の本は結構ありますし,TCP/IPがほとんどなくってベーシック手順の説明が詳しいネットワークスペシャリストの本もいっぱいです。
そういった本を選んで勉強した後で,「過去問が解けない」となるのは,必要な内容を勉強してないんだから当たり前です。
どういった試験があって,何が出るのか,というのは,公開されている情報です。試験センターの「情報処理技術者試験制度の概要」に,それぞれの試験区分の内容は書いてありますし,「試験要綱・シラバス・過去問題 など」に,過去問題は公開されています。
情報処理技術者試験に対して,一番信頼性の高い情報を提供しているのは,当たり前ですが,情報処理技術者試験の試験センターです。
なんとなく,活字になってると信頼できそうな気がするのですが,参考書によっては,基本情報が誤っていることもあるので,一度自分の受ける試験について,きちんと知っておくことは大切です。
そして,実際の過去問を見て,「何が出そう」という人の予想ではなく,「何が出た」という事実を一度確認してみるのをおすすめします。
私は,高度区分を受けるときに直近の過去問を確認するというのは常識だと思っていたのですが,結構やってない人も多いんだな,という印象を最近受けてます。
といって,勉強していないわけではなく,問題集などで演習はこなしていたりするのですが,古い問題ばっかりやっていて,最近の傾向を知らないというパターンはよくあります。
特に,情報セキュリティスペシャリストあたりは,試験制度が変わって問題の質が変わってます。過去の情報セキュリティアドミニストレータの問題を中心に解いて,できた気になってると,本番で傾向の違いにびっくりすると思います。
ですので,試験前に一度,「本物の過去問」を見て,実際の傾向をつかむのは大切です。
普通はやってると思いますが,見てない場合は,最低限直近の過去問ぐらいは解いてみて,傾向はつかんでおきましょう。