60%でいい
わく☆すた,美月です。
ネットワークとかセキュリティの管理者って,うまくいっているときには当たり前で,問題が起こったときにだけ怒られる,損な存在だなー,と,たまに思うことがあります。
システム開発でも100%動いて当たり前,できない部分があると,「なぜできないのか」の説明だけで一苦労です。
普段のIT関連の業務では,100%の完璧さを求められることが当たり前にあります。
人間なんだから100%できない,とわかっていても,それをやることが仕事になってしまっていて,大変だな,と感じることはよくあります。
それに比べると,情報処理技術者試験は,結構楽です。
だって,「60%の正答率」で合格できるんですから。
午前でも午後でも,それぞれに60%の正答率さえ確保できていれば,どんな試験区分でも合格です。
論文だって,ABCDの判定ですが,完璧にいい論文がかけなくっても,60%ぐらいの出来の論文がかければ合格です。
実際のプログラムだと,100%完璧に動くコードを書かないと動きません。
でも,応用情報技術者試験の午後問2のアルゴリズム問題は,空欄a,b,cとあって,空欄a,bが正解していれば,空欄cには適当なことを書いていても,60%以上の正答率です。
全部わからなくっても,わかるところだけ埋めていけば,それなりの点数にはなります。
マネジメント系は,もっと楽です。
実際の現場の人間は,「こうすべき」とわかっていても,その通りに動くことはあまりありません。人間関係の力学や,会社同士の利害関係など,様々なことが絡んできて,マネジメントするのには一苦労です。
でも,応用情報技術者試験の午後や,高度区分の午後1のマネジメント系ぐらいだったら,「こうすべき」ということを書くだけで正解になりますし,あまりいろんな要素は考える必要はありません。
午前の60%というのも,高いようでいて意外となんとかなることも多い壁です。
午前1が30問あって,そのうち17問は正解が分かっている場合には,残り1問が偶然当たれば合格です。多分,そのレベルまで来ていれば,残りの13問中1問ぐらいは,4択ですので当たると思います。
確率的には,ちゃんと解ける問題が14問あれば,残りの16問中4問はランダムで当たる計算になりますので,合格できる可能性は高いです。もちろん,運次第になりますし,あんまりそんな綱渡り的なことはしない方がいいですが,ちょっと足りないぐらいなら,運に賭けるのもありだと思います。
ちなみに,ストラテジ系の午前1問題は,問題文をじっくり読んだり,英語の意味を考えたりすれば,結構わからなくても正答できる問題が多いと感じています。
「オレは満点が取りたいんだ!」という人は,完璧に勉強していくのもいいと思います。
私も,毎回午前1から受験して,一度ぐらい満点を取ろう,と挑戦し続けています。
でも,合格が目標なら,各時間区分で60%がとれれば合格です。
昔,午後1が61点,午後2が60点ぐらいで受かった人がいて,知り合いの午後1が80点,午後2が59点だった人が,すごく悔しがっていたのを見たことがあります。
59点と60点って,紙一重ですが,結構この周りに人数は集中しているので,ぎりぎりの場合はどっちに転ぶかわかりません。ですので逆に,ちょっとぐらい足りなくっても,受かる方に転ぶことも多い,とも考えられます。
このあたりは,いっぱい暗記していることよりも,記述式の書き方が影響する部分が大きいので,精神的なものが結構影響してきます。
そういった意味でも,「いっぱい点数を取ってやる」よりも「60%できればOK」ぐらいに気楽に構えている方が,合格できる可能性は高いです。
どの試験区分でも,試験日に,各時間区分で60%がとれれば合格です。
ですので,あまりあわてずさわがず,当日に向けて静かに勉強していきましょう。