疲れたらしばらく,引きこもってみよう
試験に落ちたとき・・・
病気になったとき・・・
仕事がイヤになったとき・・・
人間関係がうまくいかなくなったとき・・・
そして,特に何もないけど落ち込んだ時・・・
人生,山あり谷ありなので,どんな人でもうまくいかずに落ち込む時期はあります。
そんなとき,「困難に負けずに頑張るぞ!」という感じで対抗し続けていると,どんどん疲れがたまって,より大変な事態になりがちです。
うまくいかないときには,ちょっとぐらい引きこもって,じっくり休んでもいいんです。
ちょっとぐらい不義理しても,人に会わず,家に引きこもっていたり,田舎に脱出したり。
特に,都会の雑踏は消耗しがちですので,少し離れてみることも大切なように感じています。
私の尊敬する人に,引きこもり名人の勝山実さんという方がいます。
私と同じ年なのですが,「引きこもりも極めればここまで達観できるのか」と感じられる,面白い方です。
「安心ひきこもりライフ」という本を出されていて,人生のレールから外れて引きこもりになった人に向けて,実践的な生き方を話されています。
IT関連の仕事をしていると,うつになった方には良くあります。
最初に新卒で入った会社の現場には,忙しさで燃え尽きて,突然会社に来なくなる人もいましたし,自殺した後輩もいました。
システムエンジニアの現場は,精神衛生的にあんまり良くないんだろうなぁ,とも感じています。
そんなとき,完全に燃え尽きるまえに,逃げたり引きこもったりしてみるのは,悪くないんじゃないかな,とも思います。
引きこもりになっても,ニートになっても,意外と世の中,生きてはいけるものです。
疲れた時には,小説ではなくライトノベルを読んでゆるっと時を過ごすのもいいです。
引きこもり系のライトノベルと言えば,私の大好きな,「ささみさん@がんばらない」があります。
引きこもりの月読ささみさんが引き起こす古事記的騒動が,いろいろ面白いのです。
この話にはまってから,私は伊勢神宮に行くと,必ず月読宮にも寄ります。
最近は,遷宮も終わったので,とっても綺麗な建物です。
ただ,引きこもっていると,このままで大丈夫かな,と不安にもなってくると思います。
お金がなくなる不安などは,「ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法」などを読んでみると,安心すると思います。
お金のあるなしは,人の幸せとは,実はそんなに関係ないような気がします。
個人的には,私は会社をやめてもうすぐ15年になりますが,とりあえず自営業で生活し続けられてはいます。
1つの仕事だけにこだわると厳しいですが,細かい仕事を組み合わせることによって,いろんな収入の柱ができ,それなりにお金の流れはできてきました。
そして,会社に縛られないと,結構自由が利くので,落ち込んだ時に連続で休む,ということも可能になってきます。
フリーランスで働くことを考えている方には,最近うちでお願いしている税理士さんが出版された,「フリーランスのための一生仕事に困らない本」が役に立つと思います。
自分の強みの活かし方や,複数の収入源をかけ合わせてリスクヘッジする方法など,いろいろ実践的で役立つことが書かれています。
身内の本なので客観的な評価はできないかもしれませんが,独立や会社をやめることを考えている方にはおすすめです。
その他,複数の収入源を組み合わせてゆるく暮らす,という生き方には,「ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方」という本が参考になります。
会社という組織に所属していなくっても,働き方にはいろいろあるのです。
いずれにしても,行き詰まってくると特に,今の生き方以外に考えられなくなりますが,実は選択肢は無限にあります。
もう限界だと思ったら,やめても逃げてもいいですし,しばらく休んでも,今の日本なら生きる方法はいろいろあります。
豪華なホテルに泊まったり,高級車を買ったりなどの贅沢はできないかもしれませんが,生きていくのに必要な額だけ稼ぐのは,そんなに難しくはありません。
これから年末年始に向けて,休暇が取れる方も多いと思います。
少し引きこもって,「何もしない」時間を大切にしてみるのも,いいんじゃないかな,って感じてます。