お金と人生の真実
わく☆すた,美月です。
うちのすぐ近所の末広会商店街に,小さなスーパーがオープンしているのを見つけました。
「あれ,こんなところにスーパーあったかな?」と入ってみると,品揃えは少ないものの,とてもおいしそうなマグロの刺身や,すごくいいにおいのするパンがおいてあります。
店の人に話を聞いてみると,
「昔はここでもっと大きなスーパーをやってたんだけど,体をこわして閉店してたんだ。
やっと働けるようになったので,できる範囲で開店してる。
小さいけど,ここにある品は厳選した,すごくいいものだよ。」
とのことでした。
おいしそうだし,なんだか応援したくなったので,ちょっと高いな,と思いつつ,いろいろ買い物しました。
家に帰って食べたら,確かにどれもすごくおいしくって,パンなんか絶品,って感じでした。
おかげで,幸せなひとときを過ごせました。
最近,お金を使うときに,なるべく「1円でも安く」とか「お得」というのを手放すようにしています。
お得でも欲しくないものはいらないですし,ちょっとぐらい高くても,おいしいものを食べた方が幸せです。
それに,自分でも商売をしているので,「応援したい企業にお金を流す」というのは大切なことだと感じています。
そんな感じで,お金って言うのは,使い方次第で幸せにも不幸にもなるものです。
「お金と人生の真実」という本があります。
この本は,お金を儲けるための本ではなくって,「お金と友達になる」ための本です。
一般的な人向けに,当たり前なんだけど忘れがちな真実について書かれているので,お金をもうけたい人だけでなく,今,普通に生活していたり,お金について不安を感じていたりする人におすすめです。
個人的にこの本で一番気に入っているのは,「豊かさの基準(閾値)を下げる」という話です。
この,閾値というのは,SNMPのtrapを出す基準値とかにも使われる言葉ですが,豊かさの閾値とは,「この条件がそろえば,自分は豊かだ」と感じられる最低の基準のことです。
油断していると,この豊かさの基準値は,どんどん高くなっていきます。
私自身を振り返ってみても,学生時代は風呂なしアパートで銭湯に通っていたので,就職して会社の寮で,個室にシャワーがついていたことにすごく豊かさを感じたことを覚えています。
でも,知らない間にどんどんぜいたくになってしまっていて,最近はホテルのユニットバスに,「狭い」と不満を感じていたりする自分がいます。
意識して,上がってしまった豊かさの閾値を下げることも重要だな,と改めて感じました。
お金を大きく稼ぐ生き方も,質素につつましく暮らす生き方もありだと思います。
ただ,お金は使い方を間違えると,人生を大きく狂わせることもありますので,きちんとお金のことについて知っておくことは大切です。
じっくり,自分の人生でのお金とのつきあい方を考えてみるのに,この本はおすすめです。