前々から来年始動と噂されていた，新試験「情報セキュリティマネジメント」，とうとう発表されましたね。
新試験の詳細は，IPAの「新試験はじまる！情報セキュリティマネジメント試験」に掲載されています。
略称は，SGのようです。

久しぶりの新試験ですね。
さすがに気分が高揚します。

もちろん，私は来年春は一番乗りで受験予定です。
受けるものなくなっていましたし，新しい試験は大好きです。

ということで，新試験なのですが，この「情報セキュリティマネジメント試験」は，技術者向けではなく，一般向けの試験です。
ITパスポートの上位の利用者向けの資格で，共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2に相当します。
ということで，ざっくりいうと，レベルは基本情報技術者試験並みで，試験は午前・午後ともに選択式です。

午前，午後ともに90分で，午前が50問中50問，午後が3問中3問と全問必須です。
試験時間的には，ITパスポート以上基本情報技術者以下という感じですね。

多分，技術的な難易度は，簡単にはなると思います。
ただし，技術者にとってですが。
一般の人にとっては，テクノロジ系もストラテジ系もある程度要求されるため，そこそこ敷居は高い気がします。

技術者の方で，今までの試験を取り尽くしたり，飽き足りした方は，一緒に受験しましょう。
初回の試験なので，不確定要素が多く，いろいろ楽しめると思います。

ちなみに，この試験の現実的な価値について，考えてみます。

この試験ができて，一番恩恵を受けて役に立つのは，「利用者側のセキュリティ担当」だと思います。
総務部や一般企業の情報システム部などで，セキュリティに関することをやっているけれど，技術については詳しくない。そんな人が，ひととおり勉強するのには一番向いている資格です。
そして，情報セキュリティは，技術者以外の利用者も知っていく必要がある知識なので，裾野を広げることはとても大切です。

ITパスポートの次のレベルアップとして，就職活動などに向けても，取っておいて損はないと思います。
技術者になるならあまり関係ないですが，一般の仕事の場合に，「ITに詳しい」ことを示すことは可能です。

あと，名前が結構カッコイイので，取るとちょっと偉くなったような感じがするような気がします。
昨日友人と，「知らない人が聞いたら，情報セキュリティスペシャリストよりも情報セキュリティマネジメントの方が，上のような気がするかも知れない。」と話していたのですが，実際，マネージャの方がスペシャリストよりも上に見られることも多いですし，あり得ることだと考えています。

情報セキュリティスペシャリスト持ちとしては残念ですが，セキュリティの専門家なら，両方取っておくのは必要だとも感じています。
以前，技術はスペシャリスト級なのに，情報セキュリティアドミニストレータ（昔の情報セキュリティマネジメントの資格）にはどうしても受からない，という方は何人もいました。
マネジメントの考え方と，技術の考え方は結構違うので，技術一辺倒の方だと，受かるのは意外と難しいかもしれません。

いずれにしても，今後の動向は気になりますね。
この試験に関しては，またいろいろ発信していきたいと思います。

時代も新しくなり，必要なスキルも様変わりしていきます。
今のスキルで満足することなく，時代に合わせてどんどんレベルアップしていきましょう。