過去問は一番使えるテキスト
先日,「ITパスポートのリハーサル試験を受けてきました」で,過去問題についての不安を書きましたが,この点について,他の方から有益な情報をいただきました。
情報処理技術者試験は,CBTになっても,過去の問題を公開するそうです。
こちらの記事「IPA、CBTによる「ITパスポート試験」の会場を公開」に書いてあります。
具体的には,
試験問題は、受験者ごとに異なるものを出題するという。問題自体は非公開だが、受験の指針とするために、従来通り、年2回100問ずつを公開する。
だそうです。
これで,基本情報技術者試験や応用情報技術者・高度区分の午前試験がCBT化されても,過去問題は入手できそうです。
私は先日から,中小企業診断士の講座に通っているのですが,そこの講座の先生が,「過去問は力試しにつかうものではなくテキストとして使うものだ。過去問を完璧に説明できるようになったら合格できる。」という話をされていました。
これを聞いて,「なるほど。」と納得すると同時に,まったく情報処理技術者試験と同じなんだな。」と感じました。
情報処理技術者試験は,「過去問題」というのが公開されています。
これは,「こんなことが出題されましたよ」というだけでなく,「今後もこんなことを出題しますよ」という受験の指針になります。
テキストなどで,知識を身につけただけでは過去問は解けません。
テキストの情報は古くなりがちですし,少しずつ新しい技術に合わせて,傾向が変わってきているからです。
ですので,過去問を完璧にしておくことは,一番効率的な勉強になります。
過去問は,「力試し」に使うこともできます。
現時点で,どれくらい点数が取れるのか,というのは,過去問を使うと明確になっていいと思います。
ただ,それだけの使い方をすると,とてももったいないです。
過去問に出てきたことは,今後もう一度出てくる可能性は,とても高いのです。
力試しをするだけでなく,出てきた内容を完璧にして,今度出てきたら解けるようにしておく,というのが大切なのです。
あと,過去問は,設問になっていないところにも,新知識が詰め込まれています。
問題文を読んでいて分からない言葉に出会ったら,その用語を調べておくと,次の年には設問として出てくることがあります。
過去問を完璧にして,人に説明できるまでになったら,合格は近いです。
過去問集を使えば,説明が詳しく書かれていますので,効率的に過去問の学習ができるとは思います。ただ,過去問の解説レベルは問題集によってばらつきがありますので,実際解いてみてから,解説が納得できるものを買った方がいいと思います。
せっかく公開されている過去問です。
ただ解くだけではなく,しっかり自分の中に取り込んで,大いに活用していきましょう。