株式会社わくわくスタディワールド

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応用情報技術者合格体験記:K.T.さん

本日は,わく☆すた勉強会「データベース設計」が開催されました。
ご参加された皆様,ありがとうございます。
今回の合格体験記は,わく☆すたの公開セミナー(分野別徹底学習データベース)をご受講いただいた,K.T.さんです。

【基本情報】
氏名:K.T.
年齢:20代後半
職業:アプリケーションプログラマ(C++メイン,3年程度の経験)
応用情報技術者受験:1回目
初級シスアドは7年前に取得済み
点数:
午前 80点
午後 82点
(アルゴリズム,システムアーキテクチャ,ネットワーク,データベース,情報システム開発,情報セキュリティを選択)

【試験に向けて,勉強した内容】
試験の3ヶ月半前から対策を始めました。
主に通勤時間と週末に勉強しました。
会社の休み時間,仕事が終わった後も時間が取れれば勉強しました。
・最初に過去問に目を通してみましたが,業務に関する知識以外はまったく歯が立ちそうになく,解説を見ても全然分からないレベルでした。
半分も解けず,この時点では基本情報合格も怪しいくらいだったと思います…。
せめて解説を読めば多少理解できるレベルになってから過去問演習した方がいいと思ったので,先に参考書を読みながら関連する分野の類題を解いていくことにしました。
(そのまま進めると心が折れると思いました)
この作業に1ヶ月半程度かかりました。
使用した教材:情報処理教科書 応用情報技術者 2010年度版(翔泳社)
・ある程度基礎知識が身についてきたところで過去問の演習に入りました。
午前問題をひたすら解きました。
(区分違いのものも含め,問題集+過去問で800~900題程度を試験までに2周)
分からない分野,苦手な分野は,ネットで類題を探して,分かるまで徹底的に解いたり,関連する分野も調べたりしました。
解答を暗記するのではなく,考え方や仕組みを理解するよう努めました。
使用した教材:応用情報技術者試験 午前 平成22年度版 精選予想500題+最新160題
試験問題集(東京電機大学出版局),
平成22年度【秋期】 応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
(技術評論社)
・SQLに触れたことがなかったので,問題集を解きました。
手書きで一度回答し,その後付属のソフトに打ち込んで実行して,2周しました。
ほとんどSELECT文の問題しかありませんが,SQLに馴染むにはもってこいでした。
SELECT文なら何も見ずに書くことができるレベルになりました。
CREATE文などは他の資料を当たりました。
使用教材:改訂新版 反復学習ソフト付き SQL書き方ドリル(技術評論社)
・わくすたのシステム開発,データベースの一日セミナーを受けました。
基礎知識がないまま授業を受けた部分もあったのですが,明らかに参考書やネットで勉強するより理解が早かったです。
また該当分野の午後問題が格段に解きやすくなりました。
基本の考え方やその知識の背景までしっかり教えてもらえたからだと思います。
思い違いを発見したり,ばらばらだった知識がつながったり,独学では難しい部分をサポートしてもらいました。
・アイテックの模試を受けました。
受験時は午後対策を始めたばかりで,セミナーを受けていない分野はほとんど手つかず状態でした。
また午前・午後を通しで回答するのはこれが初めてでした。
思ったより試験時間が長く,体力的にも精神的にもきつかったです。
結果は午前:70点,午後:72点でした。
合格点には達していたものの,午後のネットワークが1点(!)しか取れておらず,危機感を覚えました。
受験後,曖昧だった問題・間違っていた問題を徹底的に復習しました。
・午後対策は参考書と問題集で行いました。
まとまった時間が取れず,細切れに1題ずつ解くことが多かったです。
回答よりも復習に時間を取られました。
苦手分野のネットワークを補強するため,マスタリングTCP/IPを併行して読み進めました。
同時に午前問題の復習も行いました。
使用した教材:応用情報技術者 午後問題の重点対策〈2010〉(アイテック)
マスタリングTCP/IP 入門編 第4版(オーム社)

【当日の試験の感想】
試験時間が長いのが一番きつかったです。
模試で疑似体験してある程度心の準備ができていたのがよかったと思います。
椅子が固いのと,席や机が狭いのも少しやりにくかったです。
昼食・お茶以外に,お手製バナナカカオスムージー(脳の栄養ドリンクとして)を持参しました。
昼休みは意識して外に出て散歩し,気分転換しました。
・午前問題
新傾向なのか組み込み系の問題が増えていて,いつもより難しく感じました。
見直ししてケアレスミスには気を付けたつもりでしたが,正答できていたであろう問題で間違えているところが何問かありました。
時間の許す限り,しっかり見直した方がいいと思います。
・午後問題
解く問題は最初から決めていました。
時間が足りなくならないよう,配分に気を付けました。
得意な分野から解いて余った時間を苦手分野(ネットワーク・データベース)に回しました。
また,わからない問題でもとにかく埋めて,空欄を作らないようにしました。
ネットワークの知識問題ができなかったのと,データベースでミスした以外は全問正
解だと思います。
[今後の受験者に向けてのアドバイス]
最初に直近の過去問を一度解いてみて,どこが弱いのか,何が足りないのか把握するのが効果的だと思いました。
IT系の職業に就いていて少し勉強すれば受かると思っていても,意外と解けなかったりします。
(範囲がとても広いからかもしれません)
私が勉強する上で気を付けたのは
・毎日やる(できない日は10分でもいい)
・復習する
・睡眠時間は削らない
・さぼれない状況を作る
という点です。
勉強を習慣にするため,さぼれない状況を作ることを一番工夫しました。
コツコツ勉強するのが苦手で,一度さぼり癖がつくとそのまま挫折することが目に見えていました。
まず,周囲の人に受験することを宣言しました。
(家族,友人,上司など)
さらにmixiの日記に毎日勉強した内容を簡単に書きました。
(午前問題を○題解いた,○○の分野を勉強した,など)
見られているとさぼりにくいと思ったからです。
mixiで応用情報を受験する人に連絡を取って,マイミクになってもらい,情報交換や日記にコメントを付けてもらいました。
また,無理しないことが結果として最後まで勉強を続けるに繋がりました。
睡眠時間は勉強前と変わらない時間を死守しましたし,予定がある日は10分だけ勉強すればいいことにしていました。
遊ぶ予定は多少減らしましたが,どうしても!というものは気分転換と割り切って思い切り楽しみました。
我慢しすぎないことで,挫折せずにすんだと思います。
基礎をしっかり固めること,継続と反復が大切だなと感じました。
会社の報奨金欲しさに受験した応用情報ですが,終わってみればやり遂げたことに自信が持てましたし,ITの基礎知識が身に付けられてよかったです。