ITエンジニアは,理系の仕事だと思われがちですが,実際には文系の方も多くいらっしゃいます。
実際の仕事を行うのに,数学を使う機会がない仕事も多いので,特に問題がなかったからです。

マネジメントの仕事をされている方や,情報処理技術者試験の論述系の試験を指導されている方などは,文系出身の方が多いです。
技術者が年をとると必然的にマネジメントをする必要があるような会社だと,マネジメントが苦手な理系の方などが肩身がせまい,ということもあります。

ただ,今後必要になるスキル,ということを考えると,実は理系,特に数学ができる人が有利になる可能性があります。

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の午前試験では,基礎理論ということで,数学がある程度出題されます。
ここが苦手,嫌いな場合には無理して頑張る必要はないですが,ここが一番好き,数学大好き,という方は,今後の新技術を学ぶ上ですごくプラスになるのです。

今後,数学が役立っていく分野の筆頭は,人工知能関連です。
機械学習やディープラーニングは,数学の理論をベースに学習する必要がありますので,理系の方でないと苦しいレベルです。

ITエンジニアのための機械学習理論入門』という本があります。
この本では,ITエンジニア向け,ということで数学の理論を軽く復習したあとで,実際に使われる機械学習理論について解説されています。

必要な数学としては,確率統計,微分積分だけでなく,線形代数や解析論,偏微分などがあります。
ですので,高校の理系数学では少し足りず,大学の理系学部で学ぶ内容が必要なのです。

このあたりの技術者で,プログラミングと数学の両方ができると,今後の需要はかなり高まると考えられます。
数学が好きな方,数学を勉強していると楽しい方は,機械学習などの理論を学ぶことは,とっても楽しいはずです。

せっかく理系で学んだ知識を活かしたい,そんな意識がある方は,ぜひ学んでみてください。