ダブル受験
今回の特別情報処理技術者試験は,2日間の日程に分けて実施されます。
応用情報技術者試験(AP),プロジェクトマネージャ試験(PM),データベーススペシャリスト試験(DB),エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES),情報セキュリティスペシャリスト試験(SC),システム監査技術者試験(AU)の6区分が6月28日(日),ITパスポート試験(IP),基本情報技術者試験(FE)の2区分が7月10日(日)です。
いつもは,1日でまとめて行うので,1回に1区分しか受けられなかったのですが,2日に分かれたことによって,原理的に両方受けることが可能です。
公式発表ではないですが,試験センターに問い合わせた人に聞いた話では,2区分受けても別にかまわないそうです。
ということで,今回は特別に,「ダブル受験」が可能です。
この恩恵を一番受けそうなのは,基本情報技術者試験を受験する組かな,と感じています。
基本情報技術者試験を受けつつ,試しに応用情報技術者試験を模擬試験代わりに受験してみる,ということが可能です。受かればもうけものですし,落ちても秋試験があるので,再挑戦できます。
勉強期間もあと3ヶ月ありますし,すでに基本情報技術者試験に受かるレベルなら,3ヶ月で応用情報技術者試験合格も十分可能だと思います。
専門学校生の場合には,応用情報技術者試験に受かれば,就職は相当有利になりますし,挑戦してみる価値はあると思います。
そして,基本情報技術者試験を飛ばして応用情報技術者試験や他の高度区分を受けている方には,基本情報技術者試験の勉強をして,試験を受けてみるのはすごくおすすめです。
最近,情報セキュリティスペシャリスト試験の講座で,基本情報技術者レベルの基礎力のない人を結構見かけます。ちゃんと理解するには最低限,ITの幅広い分野の基礎知識は必要ですので,いきなり高度に挑戦している人には,基礎固めのつもりで基本情報技術者の勉強をし直すのは有効だと思います。
高度区分を受け続けていて,最近受かってない人には,「受かる」という体験をして自信をつけるためにも,基本情報技術者かITパスポートの受験はおすすめです。意外と,基礎のブラッシュアップにつながって,高度区分の合格につながる可能性も高いと思います。
そんな感じで,2つ受けられるのだったら,いろいろ活用方法があると思います。
ちなみに,私自身は,実は基本情報技術者試験に受かってないので,基本情報技術者試験を受験する予定です。15年前に第二種情報処理技術者試験に受かっているからいいかな,と思っていましたが,さすがに古すぎる感じもしますし,プログラミング言語はJavaあたりで受けてみようと考えています。
試験実施の延期は,情報処理技術者試験が始まって42年間で初めてだそうです。
めったにない機会ですし,いろんな可能性を考えてみましょう。