ジョークRFC
今日から4月ですね。
今日は朝の無防備なうちに,いきなりウソにひっかかってしまったので悔しいです。。。
というところで,エイプリルフールと言えば,有名な,「ジョークRFC」というのがあります。
TCPやHTTPなど,インターネット標準で使われているプロトコルについて,技術仕様をまとめたものが,RFC(Request for Comments)ですが,これは,インターネット上ですべて公開されています。
日本語訳も,有志の方が出してくださっていますし,RFCはきちんと1次情報を調べたいときには,とても重宝します。
メールソフトなどを自作するときには,欠かせない情報です。
という,大事なRFCなのですが,この情報をまとめているIETF(Internet Engineering Task Force)というのは,ISOなどと違って任意団体ですし,インターネットでは,エイプリルフールの悪ふざけは伝統のようです。
ってことで,RFCには,「ジョークRFC」というのが存在し,毎年4月1日やその近辺に,普通のRFCに混じって,まことしやかにジョークのRFCが公開されています。
個人的には,今年の時事ネタとしてピッタリなのは,2002年に発表されたRFC3251「Electricity over IP」です。
日本語訳は,こちらが結構読みやすくっていいかな,って思います。
IPを使って,「電力」を送信させる,といプロトコルMPLampSです。
電気の供給は,インターネット技術を使ってないから古い,電気とインターネットの2本の回線を各家庭に送るのはムダだから,一本にまとめちゃえ,という考え方のようです。
去年までだったら,ただのジョークで聞き流していた話題ですが,こんなの実用化されていたら,計画停電もなくっていいだろうな,ってつい思っちゃいます。
暗くなりがちな時でも,パロディネタ,ジョークネタというのは,心を明るくしてくれます。
こんなジョークも交えながら,新しい技術を考える,っていうのはとっても楽しいな,と感じました。
追記:
コメント欄で風太さんが紹介してくれました,今年2011年4月1日のジョークRFCを追記します。
「RFC5984」
Increasing Throughput in IP Networks with ESP-Based Forwarding: ESPBasedForwarding
超能力(ESP)を用いたIPネットワークについてのジョークRFCです。
「RFC 6214」
Adaptation of RFC 1149 for IPv6
RFC1149は有名な,1990年に発表されたジョークRFCで,「伝書鳩を使ってIPデータグラムを送る」プロトコルです。
今回のジョークRFCは,これをIPv6対応にするための追加です。
「RFC 6217」
Regional Broadcast Using an Atmospheric Link Layer
空に広告を出してブロードキャストする方法。
煙を使ってドット絵のように文字を表現するようです。
毎回ホントいろいろ考えつきますね。