株式会社わくわくスタディワールド

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学習するときに意外と大切な「睡眠」

昔,「睡眠時間が足りないので,仕事の後勉強しようとすると眠くなるんです。眠くても頑張れる方法を教えてください。」という相談を受けたことがあります。
私の答えとしては,「とりあえず寝てください。」でした。
眠いときに行う学習は効率が悪いですし,長い目でみると害さえあります。

先日の「「能力」は新たに身につけられる」の記事でも紹介した『超一流になるのは才能か努力か? 』の本に,「十分な睡眠をとり,健康を維持すること」が大切だと書かれています。

この本で取り上げられていたバイオリン科の学生は,みんな毎晩しっかり睡眠を取るように気をつけており,午前の練習が終わったら早めに午睡する人も多かったそうです。
バイオリンなど,競争が激しく上達するための効率がとても大切な分野では,睡眠の大切さがしっかり認識されているため,睡眠を削って練習を行うことはないのです。

私自身も,大学入試の頃から,睡眠だけは勉強よりも優先させることにしていました。
寝不足だと勉強の効率が落ちますし,何より勉強することがイヤになってしまいます。
それよりは,集中して勉強して短い時間で終わらせる方がいいと考えていました。

また,「リセット-~Google流-最高の自分を引き出す5つの方法~」にも,「成功のカギは睡眠にある」ということで,睡眠の大切さが強く語られています。

グーグルをはじめ,シリコンバレーの多くの企業では,昼寝が推奨されているそうです。
疲れているとき,作業効率が落ちたときには,20分間睡眠を取った方が,その後の効率は上がります。
寝過ぎるといまいちなのですが,短期間眠るだけでも改善するので,可能な限り眠ることが大切です。

眠い目をこすりながら勉強をしても,なかなか集中できないですし,同じことを勉強するのにも時間がかかります。
苦しいことを乗り越えるので,頑張った気にはなれるのですが,実は効果はあまりありません。

効率よく学習するのには,眠気を取ってからが一番なので,なるべく夜は早めに寝て,朝起きて勉強するのが効果的です。
習慣化するには,朝の学習を定期的に行うことが一番手っ取り早いですし,脳のコンディション的にもそれがベストです。
朝30分勉強することは,夜1時間勉強する以上の効果があります。

「眠い」というのは,体が教えてくれる,大切な休息のサインです。
そのメッセージを見逃さないよう,適切に睡眠を取りながら,学習をすすめていきましょう。