株式会社わくわくスタディワールド

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高度午前1の勉強をする

今回,特別試験の実施にあたって,「高度午前1の免除」の扱いについて気にされている方が結構多かったのですが,この点については試験センターから発表されました。
今回,特別試験を受ける場合には,午前1免除は,春期試験と同様に引き継がれます。
しかし,次回試験に振り替える場合には,「1.変更申請手続②次回試験への振替え」にあるとおり,有効期限が切れた午前1免除は,引き継がれません。
ですので,平成21年春期試験での午前1免除は,平成23年秋期試験では引き継がれませんし,平成21年秋期試験での午前1免除は,来年平成24年春期試験では引き継がれません。
振り替えを行われる場合は,ご注意ください。
ただ,個人的な感想としては,高度区分の午前1に関しては,権利をフルに使うことにこだわるよりは,受け直した方がいいと考えています。
特に,平成21年春期の高度午前1は,初回ボーナスみたいな感じで,今までで一番易しく,突破率も高い試験でした。2年も経てば知識も古くなりますし,一度勉強し直してリフレッシュした方が,他の勉強もやりやすくなると思います。
高度区分は一度合格すれば,午前1免除は引き継がれますので,有効期限が切れる,ということは,2年間合格していない,もしくは受けていない,ということだと思います。
そういう時には,基礎力が不足している場合が多いので,高度午前1の勉強をきっかけに,基礎に立ち返ってみるのはおすすめです。
情報処理技術者試験の場合は,「その専門だけの知識」ばっかり勉強していると,逆に視野が狭くなって合格しづらくなる,ということが良くあります。
特に,情報セキュリティスペシャリスト試験の受験者に多いのですが,セキュリティの試験だからって,セキュリティの知識だけ覚えている,という状態だと,まず合格できません。
情報セキュリティは,ネットワークやシステム開発,マネジメントなど他の分野の総合的な知識が必要ですし,バランス良く全体を見渡す視点が大切です。そういった勉強を行う時に,高度午前1の勉強というのは,とても役立つのです。
他の分野でも,専門以外の分野もひととおり知っておく,というのは大切です。
最近気づいたのですが,データベーススペシャリストの勉強をするときに,高度午前1のストラテジ系の知識が意外とつながっています。業務知識の部分をきちんと理解するために,システム戦略あたりの勉強は,あるとかなり役立ちます。
高度区分の午前1は,「情報技術の専門家は,どんな分野の専門家でも,基礎的なことはひととおり知っておく必要がある」という意図で実施されていると思いますし,実際,必要だと思います。
試験に出てくるからしょうがなく,というのではなく,自分の実力のベースアップという意識で,勉強していきましょう。