実は,密かに人気が上がっている試験
情報処理技術者試験,特別試験の新規申し込みは,インターネット受付のみ,明日4月28日(木)20時です。その他の新規受付や,変更,払戻などは申込期間が終了しています。
新たにもう1つ受けようと思われている方や,試験区分を変更して(この場合は前の受験料はムダにはなりますが)受験しようとされている方は,お急ぎください。
今日,情報処理技術者試験の受験者数の移り変わりを見ていて,意外なことを発見しました。
平成21年度に,今の試験区分に変わってから,地味に受験者数が増えている区分が結あるのです。
今日気がついたのが,データベーススペシャリスト試験。この試験は,申込者数はそれほど多くなく,平成20年までは1万7千人ぐらいが通常で,平成20年は17,849名でした。
平成21年に今の「データベーススペシャリスト」試験になって人数が増えて,平成22年,23年は共に2万人越えです。平成23年の暫定申込者数は,20,043名となっています。元々の人数が少ないので地味ですが,さりげなく1割以上,受験者が増えているのです。
原因としては,合格率が上がって受かりやすくなった,というのは考えられます。
平成13年から平成20年までの累計合格率は8.9%,平成21年以降の新制度での累計合格率は16.0%です。問題が易しくなった気はしないのですが,受かりやすくなったのは確かだと思います。
あと,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)がなくなって,春試験に競合するものが少なくなった,というのも考えられます。その,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)は,情報セキュリティアドミニストレータと一緒に情報セキュリティスペシャリスト試験になりましたが,こちらも実は徐々に人気が出ています。
情報セキュリティの場合は,結構変動が激しいので,全体的に見た傾向は見えにくいのですが,受験者は21年,22年,23年と年を追うごとに増えていますし,平成23年春の暫定申込者数は,30,764名です。こちらも,合格率はテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)よりは上がって情報セキュリティアドミニストレータ並みになっていますし,受かりやすくなったことが浸透した結果,とは考えられます。
あと,これは密かではないですが,プロジェクトマネージャの人気も急上昇しています。
他の試験は,だいたい受験者のピークはITバブルだった10年前ぐらいで,その頃に比べると減っているのですが,プロジェクトマネージャは受験者が増え続けています。
特に,平成23年春の暫定申込者数は,20,335名と,プロジェクトマネージャ試験が平成7年に始まって以来,史上最高の2万人越えです。
やっぱり,企業が取らせたい資格第1位は,人気が上がりますね。
全体的に,基本情報技術者やITパスポートなどの初級資格の受験者が減少して,全体的に減っている印象があるのですが,試験区分別に見ると,特に高度区分で,結構上がってるものも多いです。
とはいえ,試験制度と名称が変わってガタッと受験者数が落ちているITサービスマネージャや,ほとんど変わらないネットワークスペシャリストなどがあるので,試験区分次第かな,とは感じています。
特に,人気に左右される必要はないと思いますが,受ける試験を選ぶときの参考にしてみてください。