数学を勉強しなおすのにおすすめな本
昨日,わく☆すたTVをご覧いただいた皆様,ありがとうございました。
しばらく(約1週間),録画配信も行っておりますので,よろしければご覧ください。
昨日,お伝えしようと思って準備していたのですが,お伝えしそびれた本が1冊あります。
その本は,「虚数の情緒―中学生からの全方位独学法」といって,中学生向けの数学の独習書です。
昨日のわく☆すたTVでは,「何のために勉強するのか」について,私なりの見解をお話ししましたが,この本は,また別の切り口から,勉強の意義についてかかれています。数学の本なのですが,第0章「学問の散歩道」と題して,なぜ学ぶのか,そしてなぜ数学を学ぶ必要があるのか,について,100ページ以上に渡って語られています。
本職の数学者の人が書いた,とても真摯な内容です。
この本は,数学を中学生ぐらいからやり直して学ぶ時に,特におすすめの本です。
情報処理技術者試験の勉強をするときには,基礎理論で2進数の話などから入るのですが,この分野がとても苦手な人が多いです。大半の場合,その理由は,数学をきちんと勉強してこなかったことにあるとは思います。
数学は,わからないまま進めてしまうととても苦しいですが,順を追って勉強していけば,意外とスイスイと階段を上るようにステップアップできます。
学校の教育だと,集合教育なので,ついていけなくなるとおいてけぼり,ということはよくあったと思います。
でも,大人になれば自由に勉強できますので,必要な分野の勉強は,やり直し学習するのはおすすめです。
そんなときに,勉強の指針となる独習書があるのは,とても助かります。
「虚数の情緒」は,中学生向けですのでルビも振っていて,とても分かりやすく書かれていて,読み進むことで数学力も読解力もついていきます。
ちゃんと読むと,数学に対しての苦手意識も払拭してくれる良書です。
そして,人生の意味も考え直すような,深い内容も結構あります。
ただ,要点をまとめてあるのではなく,必要なことは全部説明していますので,1000ページ以上ある,分厚い本になっています。
一気に読もうとせず,気が向いたときに少しずつ読み進める,という形がおすすめです。
情報処理技術者試験の勉強が進まない原因は,情報処理の分野の内容以外にあるかもしれません。
特に,高校レベルの数学は,あるのとないのとではかなり学習効率が変わってきますので,できれば勉強し直すのをおすすめします。
必要なことを1つずつ勉強して,パズルのピースを埋めていきましょう。