株式会社わくわくスタディワールド

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とりあえず書いてから直す

最近,新しい情報処理技術者試験対策のテキストを書き始めています。
いろいろ書こうとするとつい行き詰まってしまって,苦労もしています。どうしても,「いいものを書こう」としていると行き詰まってしまって,最初の1行に一番苦しみました。
でも,「とりあえず思いつくまま書いて,あとで直そう」と思っていると,意外と書けることに気づきました。
そして,とりあえずでも,書き始めてみると,直す部分はそれほど多くなかったりもします。
このあたりは,久しぶりに本棚で目について読み返した,「あなたも作家になろう―書くことは、心の声に耳を澄ませることだから」という本に書いてあったのですが,確かに,書く時って,意識せずに書き始めることがとても大切です。
そして,この,「とりあえず書いてみる」,「その後で直すところがあったら直す」というのは,記述式の試験全般にも使えます。
私の過去問解説DVDなどでは,よくやっているのですが,解答を考える時,とりあえず思いつくまま書いてみて,字数をオーバーしたり,意味が通らなかったりしたら修正します。
書いているうちに,もっといい答えが浮かんでくることもあるので,その部分を書き加えたり修正することもあります。
実際の試験でも,時間があるときは,可能な限り,問題用紙にとりあえず答えを書いてみてます。
そして,適当に修正して,できあがった解答を,解答欄に記述しています。
時間がなくなってくると,いきなり解答欄に書くだけ書いておいて,余った時間で修正してそれらしい答えにします。この方法だと,間に合わなくっても,部分点がもらえることも多いです。
企業研修などで見ていると,たまに,記述式の答案が全然書けない人がいます。
用語や計算,記号などは合っていたりするので,多分ある程度は分かっているのだと思いますが,記述式の部分になると止まる人は結構多いです。
多分,「きれいな解答」を書こうとして止まっているんだとは思いますが,そういった場合は,「とにかく埋めてみる」ということから始めるのがコツです。
「書く」という行為は,慣れの部分が大きいので,あまり文章を書くのに慣れていないと,最初は誰でも戸惑うと思います。慣れてくると,どんどん書けるようになって,スピードも上がって,読みやすい文章にもなってきますので,1行でも書くことは大切です。
意外と,書いてみると書けてしまう,ということは良くあります。
悩んでいるときには,とにかく第一歩,とりあえず書いてみる,あとから直せばいいので,完璧でなくてもいいから書いてみましょう。