情報処理技術者試験を使って受ける他の試験
わく☆すた,美月です。
コメント欄で,中小企業診断士の話が出てきましたが,情報処理技術者試験の特定の区分に受かっていると,中小企業診断士の試験の一部(経営情報システム)が免除になる特典があります。
対象試験区分は,「平成22年度 中小企業診断士第1次試験案内」によると,「ITストラテジスト、システムアーキテクト、応用情報技術者、システムアナリスト、アプリケーションエンジニア、システム監査、プロジェクトマネージャ、ソフトウェア開発、第1種、情報処理システム監査、特種」です。平成22年度から「ITストラテジスト、システムアーキテクト、応用情報技術者」が加わって,新試験にも対応しました。
要は,一種,特種,システム監査,システムアナリスト,アプリケーションエンジニアあたりの後継資格が対象になるようです。ここには,テクニカルエンジニアやスペシャリスト系は含まれませんし,アドミニストレータも含まれません。経営に関わる人向けの情報処理技術者試験に限られているのかな,とは感じます。
この中だと応用情報技術者が一番とりやすいとは思いますが,それでも,中小企業診断士の「経営情報システム」に比べると,はるかに難しいです。免除目当てに情報処理技術者試験を受ける,というよりは,免除の科目に受かってるから使う,という方が適切なのかもしれません。
ただ,応用情報技術者試験以上に受かるぐらいなら,普通に受けても高得点が狙えるとは思います。
その他,試験センターの「試験の概要」にある,優遇制度としては,「コンピュータ犯罪捜査官」というのがあります。
ちなみに,警視庁のホームページによると,今ちょうど募集中の模様です。
昔そういえば,けんけんが受けていたような気がします。ちなみに,私は,身長の「おおむね154cm以上であること」という条件に引っかかります。^^;
ネットワークスペシャリストあたりをお持ちの方は,受けてみるのもおすすめです。
ちなみに,コンピュータ犯罪捜査官の場合は,階級によって,必要な資格が異なります。
コンピュータ犯罪捜査官 警部補(4級職)は,「システムアナリスト、テクニカルエンジニア、システム監査技術者、技術士(情報工学部門)又はこれに相当する資格(ITストラテジスト,上級システムアドミニストレータ,システムアーキテクト,アプリケーションエンジニア,プロジェクトマネージャー,ネットワークスペシャリスト,データベーススペシャリスト,ITサービスマネージャー) 」
コンピュータ犯罪捜査官 巡査部長(3級職)は,「ソフトウェア開発技術者又はこれに相当する資格(応用情報技術者,情報セキュリティアドミニストレータ,情報セキュリティスペシャリスト)」
となっています。
どうも警察では,情報セキュリティスペシャリストは,ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストよりは,一段下の扱いのようです。
情報処理技術者試験は国家試験なので,他の国家資格や国家的な仕事などに,使える場合も結構あります。せっかく取った資格を使って,何か他のことを始めてみるのもいいかもしれません。