特別情報処理技術者試験の受験者増
コメント欄で風太さんに,Facebookのわく☆すたファンページで山本さんにご報告いただきましたが,先週5月13日に,IPAで「「平成23年度特別情報処理技術者試験」の応募者数」が発表されました。ご報告,ありがとうございます。
特別試験の受験者は,従来の春期試験の申し込みの時に比べて,人数は4,783名の増加ということで,結構増えているようです。
特に,基本情報技術者試験の増加が大きいので,多分,私みたいに高度区分受験者で,「両方受けられるんなら,基本情報技術者も受けておこう」って考える人が,多かったんじゃないかと思います。
私のまわりだけでも,けんけんも含め,5人ぐらいはエントリーしてます。いつもは春期,秋期それぞれ1区分ずつしか受けられないので,なんとなく得した気分です。
受験者が増えたり,延期になって状況が変わったりすると,不安に思う人が結構いるようなので,ここではっきり,次の3つのことを書いておきたいと思います。
1.受験者のレベルが上がったからといって,合格しづらくなることはない。
2.延期したからといって,試験問題がそれで難しくなることはない。
3.合格率は,いつもに比べて「上がる」と予想される。
1について,特に,基本情報技術者とITパスポート試験では,受験者のレベルは上がると思います。
新規申込者の25,153名のうち,かなりの部分を高度区分との掛け持ちが占めるでしょうし,受かりそうにない人は振替したり返還してたりするチャンスもあったからです。
ただ,情報処理技術者試験の採点方法は,相対評価ではなく,「60%以上の得点を,午前(午前1,午前2),午後(午後1,午後2)でとれれば合格」というシンプルなものです。
今までの経験からも,問題のミスや得点調整で,全体的に「かさ上げ」されることはあっても,得点が下がることはないため,60点をとりさえすれば合格出来ます。
2について,試験問題は,校正や解き合わせなど,作業がいろいろありますので,本来の試験1ヶ月前の3月11日には,すでに問題は出来上がっていたと考えられます。
その後,作り直しは行っていないはずなので,試験問題のレベルは今までと同じです。
例年以上に難易度が急に上がる,ということはないと思います。
3について,今回,私は合格率は,いつもに比べて「上がる」と考えています。
特に,企業に入社したての新人は,合格率が跳ね上がると考えています。もともと,システム会社などでは,新人教育の一環で,入社して2週間ぐらいで基本情報技術者や応用情報技術者を受験する人が多いのですが,延期になったことで,3ヶ月以上の勉強期間が得られました。
新人研修などでプログラミング演習が終わった後の試験なので,入社したときにはまったくの初心者でも,会社で研修を受けているうちに合格レベルまで到達できると思います。
ただ,独学でやっている人は,中間気を抜くことが多いので,延期が必ずしもプラスに働くとは限りません。
延びた分と休んだ分を比較して,休みすぎないように勉強を開始する必要はあると思います。
そろそろ仕切り直して,特別試験に向けて,再度スパートをかけていきましょう。