本日(2016年6月10日(金))12:00に,春の情報処理技術者試験のうち,記述式の部分の解答例が公開されました。
具体的には,応用情報技術者試験の午後の解答例,高度区分のスペシャリスト系3区分(情報セキュリティスペシャリスト,データベーススペシャリスト,エンベデッドシステムスペシャリスト)の午後1と午後2の解答例,高度区分の論述系2区分(プロジェクトマネージャ,システム監査技術者)の午後1の解答例と午後2の出題趣旨が本日公表されています。

来週6月17日に合格発表を控えているこれらの区分を受験された方は,今一度,解答例を確認してみるのをおすすめします。
試験の直後にいろいろな会社が解答速報を公開していますが,その精度はそれほど高くはないので,きちんと自分で確認してみることが大事です。
間違っていたと思うところが合っていたり,逆に合ってると思っていたところが違うこともよくあります。

また,解答例それ自体から,新しい知識や考え方が学べることもあります。
次の試験に活かすためにも,振り返って復習をしてみるのはとても大切です。


ちょっとだけ業界的な裏話をすると,一部の参考書や問題集などでは,解答例を無視して「著者が自分で考えた正しい答え」を載せていることもあります。
これは,「解答例を確認するより早く出した方が売れる」「いちいち確認するよりその分安く出した方が売れる」といった裏事情が原因なことが多いです。

それを信じ込んだ受験生などから,「動画の解説が本と違う」と,こちらが間違っているかのような問合せが来ることがありますが,基本的にうちのスタンスは,解答例に完全準拠でやっています。
現実的には99%,解答例の方が正しいですし,ミスがあれば公式のホームページ上で修正されます。

どうしても,「活字になっているものの方が正しい」と思い込みがちなのですが,現実問題として,資格試験関係の参考書や問題集はどこも人手不足で玉石混交なので,そこまで信じ込まない方が賢明です。
今回の試験の解答に関しては,「試験センターのホームページ上の解答例」を一次情報として,ここから学習していきましょう。

インターネット上での情報が充実してきて,「本よりネットの方が信頼できる」ことも多くなってきました。
もちろん,ネット上にも真偽が不確かな情報はあふれていますので,ネットが正しいとも言い切れません。
ただ,どこが「出典元」なのか,「一次情報(オリジナルの情報)」かどうかを確認することで,その情報の信頼性は判定することが可能です。

例えば私は,情報セキュリティ関係の情報は,本よりも「IPAセキュリティセンター」などの公式サイトの方を信頼しています。
本だと情報が古くなりがちですし,きちんとした組織がマメに更新している情報というのは,信頼がおけます。

固定概念で古い情報に振り回されないように,情報の真偽をきちんと見極める目を養っていきましょう。