午前を侮らない
YouTubeのわく☆すたチャンネルで公開しております午前問題解説,ただいま,夏休みの終わる直前で焦る子供のように,わらわらと量産中です。
高度午前1と応用情報技術者午前は,だいぶん増えましたので,直前の午前学習に,お役立てください。
ベストエフォートでできる限り多くの問題をアップしていきますが,たぶん,高度午前1は全部終わると思います。
今回から,問題によっては,「Camtasia Studio」というソフトを使って,解説を行っています。時々,すごく高画質の映像も見られますので,それもお楽しみください。
高度区分を受験される方に,時々聞かれるのが,「今回は,午前1の突破だけを目的に行こうと思います。午前1だけ受けて帰ってもOKですか?」ということです。
結論から言えば,午前1だけ受けて帰ってもOKです。
なので,試験会場に行かないぐらいなら,午前1だけでも受けて帰ってきた方がいいと思います。
実際,午前1だけで帰る人は,結構多いです。私はいつも午前1からいるのですが,午前2になると,午前1でいたはずの人が,結構いなくなっていたりします。
ただ,できるなら,残りは模擬試験のつもりででも,受けてくるのはおすすめです。
実力のなさを痛感することになるとは思いますが,その悔しさは,次につながります。私自身,最初にネットワークスペシャリスト試験を受けたときには,あまりのふがいなさに嫌気が差しましたが,それが「次は絶対合格する」というやる気にもつながりました。
直前で,追い込みが効くのは午前です。
そして,午前は,試験当日の18時には解答例が出るので,突破できたかどうか,すぐわかります。
今回はあきらめてる,という人も,今から勉強して,午前だけはゲームのように受けてみるのもおすすめです。
ちなみに,昔(平成20年以前)の気分で,「過去問やっとけば午前は楽勝」と思っていると,簡単に足下をすくわれます。
最近は,過去問の出題率が減っていますし,参考書や用語集をただ覚えただけで解ける問題はあまりありません。高度午前1は30問しかないから楽勝,と思っていると危険です。応用情報技術者試験午前の80問から30問ピックアップして出されますので,問題数が少ないだけで,難易度は同じです。
以前も出したかと思いますが,平成22年秋の応用情報技術者午前の突破率は37.4%,高度午前1の突破率は,SC 37.1%,NW 42.1%,SA 54.2%,ST 55.7%,SM 32.9%です。
3人に1人ぐらいしか受からない計算ですので,付け焼き刃だと,意外と高いハードルがあると思った方がいいです。
午前2も,専門分野だからと侮っていると,意外と難しいです。
突破率はどの区分も6割以上はありますが,専門分野は難易度も高いですし,マニアックな知識を聞かれることも多いです。
特に,前回春試験で最低の突破率(61.8%)のプロジェクトマネージャ試験は,要注意です。プロジェクトマネジメントだけでなく,システム開発技術,ソフトウェア開発管理技術,システム企画,法務,サービスマネジメントと,幅広く勉強しておく必要があります。
エンベデッドシステムスペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト試験も,専門分野以外がかなり出てきますので,ひととおり押さえておくことをおすすめします。システム監査も,さりげなくデータベースやネットワーク,セキュリティ,システム開発など,テクノロジ系が試験範囲に入っていますので要注意です。データベーススペシャリストは,かなり専門に特化しているような気がしますが,他の分野もそれなりに出てきます。
情報処理技術者試験の応用情報技術者試験以上は,すべての時間区分で合格点(60点)を突破できないとそれ以降は採点されません。
午前で落ちて,後が採点されないのは,残りが記述式である分,悲しさも大きいです。
直前の今の時期に復習すると,忘れかけていたことをもう一度思い出して,知識として定着します。
ちゃんと復習しておけば,午後が突破できる実力がある方なら,大丈夫だと思います。
午前レベルの勉強も侮らず,本番に向かって基礎固めをしていきましょう。