応用情報技術者試験の午後問題を全部解いてみる
応用情報技術者の午後試験は,全部で12問あって,そのうち6問選択です。
12問の内訳は,
問1 経営戦略(か情報戦略か戦略立案・コンサルティングの技法,でも大体経営戦略)
問2 プログラミング(アルゴリズム)
問3 問1と同じ
問4 システムアーキテクチャ
問5 ネットワーク
問6 データベース
問7 組込みシステム開発
問8 情報システム開発
問9 情報セキュリティ
問10 プロジェクトマネジメント
問11 ITサービスマネジメント
問12 システム監査
です。このうち,問1と問2はどちらか1つ,問3から問12のうちから5つ選択します。
全部で11分野あるのですが,この分野を全部検討する人は意外と少なく,だいたいの人はなんとなく選ぶ問題を決めています。
基本情報技術者試験の延長線上だと,テクノロジ系の問2,4,5,6,8,9という形でとるのが,最も一般的な感じです。
アルゴリズムが苦手な人は経営戦略,という手もあります。
ですので,経営戦略を考える人は結構いるのですが,あまりマネジメント系を取ろうとする人は聞きません。
プロジェクトマネジメントはなじみがあるのか,選択する人は結構いますが,他の2つは検討もしてない感じです。
あと,組込みシステム開発も,あんまり眼中にない人が多いみたいです。
どの分野を選ぶか,というのは,別になんでもいいのですが,最初から思い込みで決めちゃうと,もったいないです。
一度全部解いてみて感触をつかむと,自分の向き不向きも見えてきますし,ひょっとしたら将来進みたい分野も見えてくるかもしれません。
そんな意図から,わく☆すた公開セミナーの応用情報技術者試験対策では,午後分野は全部ひととおり学習します。
全部やることで,午前対策も兼ねられますし,視野がとっても広がるのです。
どの年度でもいいので,一度,午後問題を問1から問12まで全部,解いてみてください。
解答解説の詳しい過去問集などを併用すると,解くこと自体が,結構勉強になると思います。
例えば,EVM(Earned Value Management)などは,午前で用語だけ覚えていると忘れやすいですが,一度平成22年春試験の午後問9を解いて,実際にEVMを体験してみると,イメージがつかめてよくわかります。
「非機能要件」という言葉も,ただ覚えるよりも平成23年特別試験の午後問4を解くと,具体的にどんなものが非機能要件かがわかって,頭に残ります。
システム監査などは特に,「やってみると向いてる」人も結構多いと思います。
アルゴリズムも,昔の一種やソフトウェア開発技術者に比べてだいぶん易しくなっていますので,苦手意識を持っている方も,一度解いてみるのをおすすめします。
午後問題の選択を固定化させる前に,一度全部解いて,感覚を確かめていきましょう。