株式会社わくわくスタディワールド

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採点講評で,解答のポイントを知る

昨日,情報セキュリティスペシャリストの講座で,特別試験の採点講評を見ようとして,まだ発表されてなかったことに気づきました。^^;
で,本日9月12日,無事,応用情報技術者試験,高度区分午後の採点講評が発表されました。
これを見ると,どの問題が難しかったのか,そして,どのあたりが解答のポイントだったのかが,よく分かります。
「試験センターの中の人」が考えていることが垣間見られて,役に立つことが満載です。

例えば,昨日のセミナーでも取り上げた,特別試験SC午後1問4設問1(4)は,
「本文中の下線①の,FWルールに違反してファイルを外部送信する試みの有無を調べるための方法を35字以内で具体的に述べよ」
です。これは,多分ログを見るんだろうな,という風には推測できるのですが,それだけだと不十分です。
解答は,「定期的にFWのドロップログを分析し,拒否した通信から調べる。」となっています。
具体的にとありますので,拒否した通信を見て検知するところまで書く必要があります。
この問題の採点講評には,
「ログを保存するという趣旨だけの誤った解答が多く見受けられた。」
と書いてあります。
「FWのドロップログを分析することで様々なインシデントやその予兆を検知できることを理解してほしい。」
とのことですので,検知がポイントとなることがわかります。
その他,設問1(5)の採点講評には,「最小権限の原則を改めて意識してほしい。」とあります。
最小権限の原則は,すごくよく出題されるポイントですので,常に意識しておく必要があると思います。
応用情報技術者試験も,読んでるだけで知識が身につくようなことが書いてあります。
問8のゴルフ場のオブジェクト指向開発問題,設問2の採点講評です。
「クラス図との整合が取れない誤った解答が散見された。クラス図及びシーケンス図の意味と,操作とメッセージの対応について,よく理解しておいてもらいたい。」
と書いてあります。
クラス図の操作とシーケンス図のメッセージは,必ず対応させる必要がある,ということを知っておくことは,オブジェクト指向開発の問題を解くときには必須です。
その他,問題によって,「正答率が高かった。」「低かった。」というのが記述してありますので,それも参考になると思います。
個人的には,SC午後1の問1~3が「全体として,正答率は,想定どおりだった。」のに対して,問4だけが「全体として,正答率は低かった。」とありますので,問4やめて他の問題選べばよかったかな,とも少し感じました。
DBの午後2問2は,設問(2)(3)の正答率が低かった,とありましたが,そこまで間に合ってない人がほとんどなんじゃないかな,とも感じました。
なにげにDB午後2の採点講評は,一対一のリレーションシップについて熱く語られていて,面白いです。
実際に受験した問題に対して,採点講評を見てを振り返ることは,次の試験に向けてとても役に立ちます。
特に,受験して不合格だった方で,自分がとった点数に納得がいかない方は,何を間違えていたのかを知る重要な手がかりになります。
採点講評は,合格への知恵の宝庫です。
しっかり活用して,次に役立てていきましょう。