株式会社わくわくスタディワールド

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高度午前1の対策はちゃんとやる

11月から始まるITパスポートのCBT試験,「ITパスポート試験 パンフレット」によると,受験料は紙の試験と同じ,5,100円のようですね。
紙の試験自体は,ITパスポートは今回が最後,ということだそうです。
昔,基本情報技術者試験のCBT化の話もありましたし,今後は徐々に,いろんな種目がCBT化されるかもしれません。
そのうち,高度共通の午前1は,CBT化されて別の日に受験,となるかも,という噂もあります。
しかし,現在のところ,高度午前1は,試験日の最初に実施されます。
そして,ここで60%の得点がとれないと,午前2以降は採点もされません。
しかも,実は,午前1の突破って,意外と大変だったりします。
過去3回の,各試験区分の午前/午前1の突破率を並べると,以下のようになります。

平成22年春
 AP 38.6%,SC 60,1%,DB 73.1%,ES 70.2%,PM 65.9%,AU 72.1%
平成22年秋
 AP 37.4%,SC 37.1%,NW 42.1%,SA 54.2%,ST 55.7%,SM 32.9%
平成23年特
 AP 51.0%,SC 50.4%,DB 64.0%,ES 60.8%,PM 53.0%,AU 64.6%

午前1は素点方式で,30問中18問得点できないと足切り,という風に採点基準がしっかりしていますので,年度・期によってかなり突破率にばらつきがあります。
ただ,全体的に半分ぐらいは,この午前1で足を切られているので,油断していると簡単に足元をすくわれます。
特に今回は,午前1免除の期限が切れる人が出てきて,受験者の増加が見込まれますし,例年秋の方が突破率が低い傾向にありますので,しっかり準備しておく必要があります。
最悪,午前1だけでも突破しておくと,次の受験からは楽になりますので,試験に間に合わないと思っている人は,午前1の勉強に集中するのもありだと思います。
本来,午前1は,高度区分の受験者が,専門バカにならずに,すべての分野について基礎的な知識を身に付けていることを確認するための試験です。
そして,意外と,午前1で出てくることが,午後や業務で役だったりすることも多いです。
例えば,情報セキュリティスペシャリストの試験では,午前2でも出てこない,プロジェクトマネジメントやコンピュータシステム,プログラミングの知識が役立つことも結構あります。
ネットワークスペシャリストの試験では,午前2でも指定されていない,サービスマネジメントが最近よく絡んでくるような感じです。
ITストラテジストは,午前2ではストラテジ系ばっかりですが,午後では結構,開発技術のことも出てくるように感じています。
もともと,いろんな分野が相互に関連して発展してきたのが情報技術です。
ですので,ある分野だけ切り出す,というのはもともと無理があります。全体的に勉強しておくと,いろんな分野が関連して見えてくるのでおすすめです。
専門分野以外は,毎回勉強する必要はないとは思いますが,2年に1回ぐらいは,忘れないためにも勉強することは大事だと思います。
せっかくなので,高度午前1の対策は前向きに行いましょう。