株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

あきらめる

最近読んだ,仏教学者のひろさちやさんの本によると,仏教では,思うがままにならないものを思うがままにしようとすることで,「苦」が生じるそうです。
試験の前に,点数を良くしようと努力することは,意味があると思います。
目標に向けて努力することで,成長にも,自信にもつながります。
でも,試験が終わった後は,その結果は一切コントロールできません。
見直しして確認することは,その後に役立つのでおすすめですが,それが終わったら,試験のことは手放したほうがいいと思います。
いくら後悔しても,こだわっても,結果は変わりません。
今になって,振り返って考えても,ムダなのです。
私自身,なかなかあきらめるのは苦手です。
ついつい,何度も思い出して,「あそこで計算間違いしなければ・・・」「平成21年の過去問を解いておけば良かった」など,振り返ってしまいます。
なかなか,あきらめよう,と思ってもあきらめはつきません。
そんなときは,記録にとっておいて,次回の試験の時に活かすのがおすすめです。
のど元過ぎれば熱さ忘れる,じゃないですが,今はこんなに悲しいのに,次の試験の頃には,また忘れてしまうことも多いです。
次の試験の前に,思い出したら役に立つときに,再度思い出せるようメモにまとめておいたり,リマインダーを設定しておくと,次に経験は活かせると思います。
ついでに,やりやすいミスには対応策までまとめておくと完璧です。
私自身は,計算間違いのパターンなどは,痛い思いをするたびに学習しましたので,今はほとんど間違えません。
記述式も,何度も問題文の見落としで痛い思いをしたので,だいたいどのあたりに記述のポイントがあるか,段々分かるようになりました。
痛い経験は,次に役立てることができますし,決してムダではありません。
今回,失敗してしまった,という方は,その失敗を糧に,さらに成長していきましょう。
そして,間違えてしまったかもしれない問題に対して,「ひょっとしたら部分点があるかも」と無理矢理期待して考えても,ほとんどの場合はムリです。
記述式の部分点はあるとは思いますが,これは的を外していても点数がもらえる,というものではありません。
採点するのは自分じゃなくて採点官なので,結果について期待することは,さっさとあきらめたほうがいいです。
今回は,特別試験の時とは違うので,次の試験まであと約半年あります。
長めの準備を行った方がいいデータベーススペシャリストでも,11月からやれば十分だと思います。
リフレッシュして充電するためにも,情報処理技術者試験以外のことで楽しむのが,おすすめです。
早めにあきらめて,こだわりを手放して,今はまず,ゆっくり休みましょう。