読み書きソロバン,ITパスポート試験
わく☆すた,美月です。
昨日,IPA主催のイベント,「IPAX2009」に行ってきました。
東京ドームシティでの開催で,まわりは,ジェットコースターとかゲームセンターとか場外馬券売り場とか,遊びの施設がいっぱいあって,寄り道の誘惑に駆られました。^^;
でも,イベント会場に入ると,ほとんどスーツで,思っていたより,ずっと大勢の人で賑わっていました。
ということで,今日は,IPAの方が熱を入れて語られていた,ITパスポート試験のお話しです。
昨日,初回ITパスポート試験の合格発表がありました。
今回,私の周りでも,初回試験と言うことで結構受けた人が多かったのですが,発表をみて驚きました。
なんと,
合格率 72.9%
です。
初級シスアドが33.4%なので,なんとその倍以上になります。ものすごく受かりやすい試験になった模様です。
しかも,高校生が数多く受けてのこの数字なので,22歳以上の平均合格率は83.5%だそうです。
試験問題を見る限り,確かに初級シスアドよりは少し易しくなっていますが,これほど多く受かるとは,思ってませんでした。この問題で6割で合格というのは,敷居が低いのかもしれません。
IPAの方がイベントで,ITパスポートは「国家資格」であることを強調されていましたし,この難易度で最初のステップが突破できるのは,裾野を広げる意味で,いいのかなと感じました。
最低限のITスキルを試す資格ですので,子育て中で再就職先を探しているお母さんとか,就職活動中の文系大学生などには使える資格だとは思います。
ちなみに,次のステップである基本情報技術者試験も,合格率27.4%と,かなり受かりやすくなっています。特に,ストラテジ系の問題が増えて,40歳以上の合格率が上がったそうです。昔は,15%ぐらいが普通だったので,大分易しくなったのではないかと感じています。
IT関連の技術者がこの資格を受ける意味としては,以下の3つぐらいだと思います。
- 学生~社会人1年生の最初のステップとして
- 自分に自信を取り戻すため
- 基礎に立ち返る。特に,ストラテジ系など
最初の試験として,肩慣らしで受けると,ハードルが越えやすくていいと思います。プロになるなら,いきなり基本情報技術者試験でも全然OKだと思いますが,この敷居を高く感じる人は結構いるので,最初のスモールステップとしては最適です。
次に,昔の初級シスアドの頃にもよくあったのですが,高度情報処理技術者試験に落ち続けていると,段々自信を失ってきます。何回か落ちて,「落ち癖」がつくと,合格しなくて当たり前になってしまい,負のスパイラルにはまります。そういうとき,初級の簡単な試験を受けて,「合格する」体験を積むのは意外と効果があります。「こんなん楽勝じゃん」という優越感は,たまには必要です。これは別に情報処理技術者試験じゃなくても,「簿記3級」「数検3級」「漢検3級」あたりでもかまいません。ただ,ITパスポートだと,勉強しなくてもそこそこいける分,楽だとは思います。
「自分に自信をつける」というのは試験を受けるときに,また生きていく上でもとても大切です。
あと,ITパスポート試験は,難易度は易しいですが,範囲はとても広いです。高度午前1と同じ範囲ですし,経営戦略などのストラテジ系は結構重視されます。ストラテジ系が苦手な人は,このレベルに立ち返って,ひととおり基礎を学習しておくと,上のレベルの力を身につけやすくなります。
個人的には,半年に一度の試験をITパスポートに使うのはもったいないので,CBT化して他の試験と重ならなくなったら受験してみようと考えています。(CBTは,2011年頃の予定のようです。)