ITパスポートの勉強で基礎固めをする
ITパスポート試験のCBTは,11月25日(金)の開始まで,残りわずかとなりました。
試験開催状況一覧によると,私が申し込んだ,初日11月25日の会場(東京・興和東京第一試験センター)はすでに残席0でした。
11月26日も残りわずかのようです。
12月になると余裕があるようですが,最初は記念受験組が多いからか,集中していますね。
ITパスポートの試験問題って,改めて勉強してみると,それほどやさしくはないことに気づきます。
本を執筆しながらいろいろ問題を調べていて気づいたのですが,ストラテジ系の問題って,ITパスポートと応用情報技術者試験で,あまりレベルが変わらなかったりします。そして,「ITパスポートでしか出題されていない分野の問題」というのも結構あって,意外と難しいのです。
ITガバナンスが出てきたり,共通フレーム2007の企画プロセスが出てきたり,ちゃんと勉強していないと解けない問題が,結構いっぱい出てきます。テクノロジ系も,技術者にとってはやさしいとは思いますが,流れ図が出てきたり,SSLやVPNが出てきたり,かなり広範囲の知識が問われます。
そして,試験要綱Ver1.4(PDF)によると,CBT試験では,「総合評価は 92 問,分野別評価はストラテジ系 32 問,マネジメント系 23 問,テクノロジ系 37 問で行い,残りの 8 問は今後の IT パスポート試験で出題する問題を評価するために使われる。」そうです。
ちなみに,平成23年秋試験では,ストラテジ系35問,マネジメント系25問,テクノロジ系40問でした。そして,中問は3問だったのですが,CBT試験では,4問に増えるようです。
細かいところで,いろいろ変わってはいるようです。
ITパスポート,基本情報技術者,応用情報技術者の午前は,試験範囲がほとんど一緒で,段々難易度が上がっていきます。ストラテジ系は,それほど難易度が変わらないので,一度ITパスポートの勉強でしっかりやっておくと,レベルが上がっても対処しやすくなります。
CBTになってからは,半年に1回の受験機会を待つ必要もありませんので,基本情報技術者や応用情報技術者に挑戦する前に,一度ITパスポート試験の勉強をして,受かってから次の勉強を始めるのがおすすめです。
そして,しばらく試験に合格していない人は,一度受けて,知識をリニューアルさせておくと,次の試験に対応しやすくなると思います。
CBTで試験機会が増えて,いろいろな使い方ができるようになりました。
個人的には,自分の状態を確認するために定期的に受けて,満点を狙うのもいいな,と考えています。
とはいえ,ただ受けに行くだけだともったいないので,ちゃんと過去問を解く,参考書を1冊勉強するなど,ちゃんと勉強してからいくといいと思います。
基礎がしっかり固まっていると,応用技術も身に付けやすくなります。
ITパスポートの勉強での基礎固め,おすすめです。