情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:happyrunさん
ご好評いただいている合格体験記シリーズ,今期は今回が最終回です。
情報セキュリティスペシャリスト試験に限らず,情報処理技術者試験は,本音として,昔よりも合格しやすくなっていると感じます。
オンライン情報処理技術者なんて,統計資料を見る限り,最低合格率2.0%,平均でも4.9%です。
段々合格率が上がってきて,平成23年秋のネットワークスペシャリストだと合格率は14.7%。
易しくなっている,とも言えますし,解答例などの情報公開が進んで参考書などの教材も充実してきて,学ぶ環境が進化した,ということも言えます。
過去,情報処理技術者試験で挫折した,という方は,再度受け直してみるのもおすすめです。
今回の合格体験記は,再度情報処理技術者試験に挑戦を始めて,情報セキュリティスペシャリスト試験に合格されたhappyrunさんです。
【基本情報】
氏名:happyrun
年齢:42歳
情報セキュリティスペシャリスト受験:2回目
点数:
午前2 72点
午後1 68点 (問2,問4を選択)
午後2 63点 (問1:医療情報システムを選択)
過去の受験
H23年特別試験 午前1 85点,午前2 72点,午後1 53点
保有情報処理資格
第二種情報処理技術者,第一種情報処理技術者
【試験を受けようと思った経緯】
かつて第二種を受かった後から,オンライン情報処理技術者試験の勉強をしていました。
勉強方法は当時は数少なかった参考書を使用したり,アイテックの通信講座を受けるといったものでした。しかしながら,不合格を繰り返していました。この落ちた原因というのは過去問をしっかり勉強していなかったことが敗因だったと感じています。
オンライン情報処理技術者試験の何回目かに,午後の問題に過去出た問題とそっくりそのまま同じような問題が出たにもかかわらず解けなかったこともありました。
そして6回ぐらい立続けに落ちてしまった頃,試験を受けることを断念しました。
それからブランクがありましたが,1年前に身近な人が情報セキュリティスペシャリストに受かったという話を聞きました。
そのことにより,自分も勉強すれば受かるかもしれない,また昔と違って最近は参考書なども充実しているようだし過去と比べて勉強もしやすいかなと感じ,試験を久しぶりに受けてみる決意をしました。
【勉強内容 第1回目試験】
1.午前1対策
勉強は2010年の12月頃から始めました。なにせブランクが長かったものですから,まずは基本情報処理試験の午前問題を解くことから始めました。
参考書は基本情報処理技術者 スーパー合格本 過去問題集を使用しました。
上記の参考書には過去問が豊富に収録されているので助かりました。
参考書は中古のものを購入しましたが,最新の年の問題はネットに解説付きで載っているサイト「情報処理技術者試験の勉強をやり直し」がありましたのでそれを利用しました。
まずは1度解いてみて2回目はできなかった問題のみ,3回目またできなかった問題のみと4回目ぐらいまで解きました。
次は応用情報技術者の問題を解きました。これは平成18年度からのものを上記と同じようにまずは1回解き,次はできなかった問題のみと繰り返して解きました。
2.午前2対策
・1週間で分かる情報セキュリティスペシャリスト 集中ゼミ 午前編
・ポケットスタディ 情報セキュリティスペシャリスト
上記の参考書を読みました。
キーワードを覚えたり,その意味の理解に努めました。
また21年春期以降のネットワークスペシャリストと情報セキュリティスペシャリストの午前2の問題を解きました。
3.午後対策
・1週間で分かる情報セキュリティスペシャリスト 集中ゼミ 午後編
・情報セキュリティスペシャリスト 「専門知識+午後問題」の重点対策
・情報処理教科書 情報セキュリティスペシャリスト
・ポケットスタディ 情報セキュリティスペシャリスト
・情報セキュリティスペシャリスト午後オリジナル問題集
上記の参考書を使用し,勉強しました。
しかし今回は準備が午前中心になってしまい,午後まではあまり準備できなかったのが
1つの敗因かもしれません。
4.試験結果
・午後1は問2(ソフトウエア資産管理),問3(情報漏えい対策)を選択
・午後2は問1(メールシステムの情報漏えい対策)を選択
午後1の問2はちょうど実務で同じようなことをやった経験があったので点はとれていたと思います。しかし問3の出来がよくなかったようでした。
午後2はアイテックの「情報セキュリティスペシャリスト徹底解説 本試験問題 2011秋(1期分)」の配点表を見ながら自分なりに自己採点をしてみました。結果は40~50点くらいになったと思います。
【勉強内容 第2回目試験】
1.試験の申し込み
試験結果が出た後,微妙な結果だったので秋は受けようかどうか迷っていました。
しかし,継続して勉強しなければ受からないだろうと思い,最悪今回は模擬テスト感覚で受けて春の試験に備えようという気持ちになりました。
迷った挙句,申し込みはぎりぎりで,締め切り時間の30分前にネットから行いました。
2.午前2対策
午前1は前回の試験でパスしていましたので午前2対策から行いました。
「2011年秋期情報セキュリティスペシャリスト試験XGA版」というシェアウェアのソフトを使用し,過去問をひととおり解いておさらいしました。
これを行ったことで何とか午前の足きりは免れました。
3.午後対策
前回と同じように午後対策の本を読み込みました。
ただ前回は午後の過去問の解説を繰り返し解いてみたりじっくり解説を読むといったことはあまりやっていませんでした。
今回は下記の本を購入し午後の過去問をじっくり理解することに努めました。
・情報セキュリティスペシャリスト 徹底解説 本試験問題 2011春
・情報セキュリティスペシャリスト 徹底解説 本試験問題 2011秋(1期分)
前日は休みをとり,過去問を復習しました。
時間がなかったので本当は1から解ければよかったのですが,過去4期分の解説
をじっくりと読み,解答に納得した上で解答用紙に書き写していきました。
4.試験当日
午後1の試験では最後の方で時間が不足気味でしたが最後まで粘って頑張りました。
今回の試験はとにかく実務より思いつくことを字数がちょうどよくなるようにまとめて書いたら部分点をいただけたようでそれが合格につながったようです。
あと午後1の問2にフローチャートの解析みたいな問題がありましたがそこが確実に正解できていたようで得点源になったようでした。
午後2も同様に実務をやっていく上で大事なことを書いたらなんとかぎりぎり合格点をもらえたといった感じです。
【合格要因の分析】
前回と今回の対策でなぜ受かったのかを最後にまとめてみました。
・対策はまず簡単なことから始め徐々に難しいことをやった。
・午前2の基礎知識を学習した。
・過去問をしっかり復習した。
・実務経験が結構解答の元になることが多かった。日々の仕事が大事。
・前日は休みをとって勉強した。
・試験会場では最後まであきらめず解答を考えた。
・解答の字数はますいっぱいにちょうどよくなるように調整して書いた。
参考にしていただける部分があれば幸いです。