令和8年度CBT試験のスケジュールが見えてきた! 〜IPA入札公告から読み解く実施時期〜
2026年4月28日,IPAから「令和8年度 情報処理技術者試験等のCBT方式による試験実施業務」の入札公告が公開されました。この公告に添付された資料から,令和8年度(2026年度)のCBT試験のスケジュールが見えてきましたので,整理してお伝えします。
入札公告とは?スケジュールの位置づけ
今回の情報源は,IPAが試験運営を委託する事業者を募集するための 入札公告 です。入札公告には,受託事業者が実施すべき業務の範囲やスケジュールが記載されています。
つまり,今回見えてきたスケジュールは 確定したものではなく,あくまで入札時点でのIPAの予定です。正式な試験日程は,IPAから別途公表されます。
ただし,入札公告は受託事業者が業務を実施する上での前提となるため,大幅に変更される可能性は低い と考えられます。受験を検討している方は,このスケジュールをベースに学習計画を立てておくとよいでしょう。
令和8年度CBT試験の予定スケジュール
入札公告に記載された予定スケジュールは,以下のとおりです。
前期試験
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年6月~10月上旬 | 試験実施準備 |
| 2026年10月上旬 | 令和8年度前期試験 申込開始 |
| 2026年10月中旬~11月中旬 | 科目A試験(AP・高度試験・SC) |
| 2026年11月中旬~11月下旬 | 科目B試験(高度試験・SC) |
| 2026年11月下旬~12月上旬 | 科目B試験(AP) |
| 2027年2月上旬 | 令和8年度前期試験 合格発表 |
後期試験
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2027年1月 | 後期試験特別措置試験審査・申込開始 |
| 2027年1月下旬 | 令和8年度後期試験 申込開始 |
| 2027年2月上旬~3月下旬 | 科目A試験(AP・高度試験・SC) |
| 2027年3月上旬~3月中旬 | 科目B試験(高度試験・SC) |
| 2027年3月中旬~3月下旬 | 科目B試験(AP) |
| 2027年5月中旬 | 令和8年度後期試験 合格発表 |
スケジュールから見えるポイント
ポイント1:科目Aと科目Bは別日程
CBT化に伴い,科目A試験と科目B試験は別の日に実施 されることがわかります。これまでの紙試験では,科目A(午前)と科目B(午後)を同じ日に受験していましたが,CBT試験では分かれます。
つまり,受験者は 2回,試験会場に行く ことになる可能性が高いです。会場の予約も2回分必要になるため,スケジュール調整に注意が必要です。
ポイント2:科目Bは高度試験・SCが先,APが後
科目B試験は,高度試験・SCが先(11月中旬~下旬),APが後(11月下旬~12月上旬) の順で実施される予定です。
これは,おそらく以下のような理由が考えられます。
- 高度試験・SCは科目A-1の免除制度があり,受験者数が比較的少ないため先に実施
- APは受験者数が多いため,会場の確保や運営の負担を分散させるために後にずらす
ポイント3:前期と後期の間隔は約2か月
前期試験(科目B)が2026年12月上旬まで実施され,後期試験(科目A)が2027年2月上旬から始まります。前期と後期の間隔は約2か月 しかありません。
前期と後期の両方に挑戦したい方は,前期試験の終了後すぐに後期試験の対策に切り替える必要があります。前期試験の合格発表(2027年2月上旬)を待っていると,後期試験の申込(2027年1月下旬)に間に合わない可能性があります。そのため,従来だったら可能だった,「前期の合否を見てから後期を申し込む」という戦略は取れなくなります。
ポイント4:前期試験の合格発表は約2か月後
前期試験の最終日(科目BのAP,2026年12月上旬)から合格発表(2027年2月上旬)まで,約2か月 の期間があります。CBT試験ですが記述式の採点が含まれるため,合否判定までには時間がかかるようです。
これは現行のAP試験・高度試験の合格発表(試験から約2.5か月後)よりやや短い程度なので,CBT化による合格発表の早期化は限定的と考えられます。
ポイント5:1人1区分のみ申込可能
公告には「一人の受験者が申込可能な試験区分は,前期および後期それぞれで一区分とする」と明記されています。
つまり,前期で1区分,後期で1区分の 最大2区分 まで挑戦可能ということです。同一試験期間中に複数区分に申し込むことはできません。
受験戦略:今からできること
1. 前期受験を狙う方
申込開始:2026年10月上旬 まで,あと約5か月あります。学習計画は以下のように組むのがおすすめです。
- 5月~9月: 基礎知識の習得,科目A対策
- 9月~10月: 科目B(過去問演習)に集中
- 10月: 申込み,会場予約
- 10月中旬~12月上旬: 試験本番
特に高度試験・SCを受験する方は,11月中旬~下旬に科目B試験 があるので,10月後半から本格的な過去問演習に入るとよいでしょう。
2. 後期受験を狙う方
後期試験の申込開始は 2027年1月下旬,試験は 2027年2月上旬~3月下旬 です。前期と比べて約2〜3か月の余裕があります。
ただし,前期と後期の間隔が短いため,後期受験を狙うなら今のうちから学習を始めておくと安心です。
3. 前期と後期で複数区分を狙う方
前期で1区分,後期で1区分の合計2区分に挑戦する戦略も可能です。たとえば以下のような組み合わせが考えられます。
- 前期:応用情報技術者試験(AP)→ 後期:データベーススペシャリスト試験(DB)
- 前期:ネットワークスペシャリスト試験(NW)→ 後期:応用情報技術者試験(AP)
- 前期:情報処理安全確保支援士試験(SC)→ 後期:プロジェクトマネージャ試験(PM)
ただし,前期試験の合格発表(2027年2月上旬)と後期試験の申込(2027年1月下旬)の順序に注意が必要です。この日程では,前期の合否を見てから後期を申し込むことはできない ので,計画的に申込みを進める必要があります。
4. CBT会場の予約は早めに
CBT試験は会場の予約枠に限りがあるため,人気の会場・時間帯はすぐに埋まる 可能性があります。基本情報技術者試験のCBTでも,土日や都心の会場は早期に満席になることが多いです。
申込開始の 2026年10月上旬 には,希望する会場・時間帯をすぐに押さえることをおすすめします。
まとめ
入札公告から見える令和8年度CBT試験のスケジュールは,以下のとおりです。
- 前期試験申込: 2026年10月上旬
- 前期試験: 2026年10月中旬~12月上旬(科目AとBが別日)
- 前期試験合格発表: 2027年2月上旬
- 後期試験申込: 2027年1月下旬
- 後期試験: 2027年2月上旬~3月下旬
- 後期試験合格発表: 2027年5月中旬
正式なスケジュールはIPAから別途公表される予定ですが,このスケジュールをベースに学習計画を立てておけば安心です。CBT化により試験日程の柔軟性が増す一方で,会場予約や日程調整など,受験者側の準備も必要になります。
新しい情報が出ましたら,またブログでお知らせします。2026年度の試験は,現行制度で受験できる 最後のチャンス です。後悔のないように,しっかり準備していきましょう。