株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

2025年(令和7年)の情報処理技術者試験

2025年(令和7年)春期の情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験は,全国で通常通り実施されました。 当社では,応用情報技術者試験(AP)および情報処理安全確保支援士試験(SC)について,非公式の解答速報をGitHubにて公開しました。この記事では,その内容を踏まえて,今回の出題傾向や今後の学習のポイントをまとめます

✅ 解答速報について

わくわくスタディワールドでは今回,AIと協働して解答速報を作成する取り組み を実施しました。当初の目標であった「当日中の全問公開」には至りませんでしたが,順次公開を進め,最終的に全問を掲載しています。以下のリンクより,午前・午後の解答をご覧いただけます。

🔗 GitHub:ipa-exam-unofficial-answers

試験後に自分が解いた問題を振り返ることは,実力アップに直結する非常に効果的な学習方法です。 公式の解答例は 7月1日(火曜日) に公開予定ですが,それまでの間の参考資料として,ぜひご活用ください。

今回は,ChatGPT,Gemini,Perplexityといった生成AIや,当社独自の「わくすたAI」を活用し,「人間の知識」と「AIの力」を組み合わせて解答を作成しました。
生成AIは非常に優れた回答を出す一方で,**ハルシネーション(事実と異なる情報の生成)**の問題もあり,AIの種類によって大きく異なる解答が出るケースも多く見られました。最終的には,私(瀬戸美月)が全体を確認し,取りまとめた内容を公開しています。

今後の試験について

令和7年の秋期試験は,10月12日(日) に実施予定です。
確実に合格を目指すためにも,早めの準備が肝心です。

今回の試験,とくに 情報処理安全確保支援士試験ネットワークスペシャリスト試験 の午後問題では,近年の大きな出題傾向の変化が見られました。 一言で言えば,過去問題の演習だけでは対応しきれない試験 になっているということです。

もちろん過去問題の学習は有効ですが,実務経験に基づいた問題が増加しており,単なる知識だけでは対応できない場面が増えています。
そのため,実際の事例を調べて学んだり,ネットワーク分野ではルータを使って構築を体験するなど,実務的なスキルを養う学習がますます重要になっています。

本来,高度区分の試験は実務経験者を対象としたものであり,今回の傾向はその方向に沿った変化だと考えています。
試験対策のみでの合格が難しくなることは,「一定以上のスキルを測る」という試験本来の目的を考えれば,望ましい方向性とも言えるでしょう。

今後の学習方法やスキルアップについては,単なる試験対策を超えて,わくわくスタディワールドとしても引き続きさまざまな提案を行っていきたいと考えています。