株式会社わくわくスタディワールド

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ハッピーエンドの論文を書く

昨日,秋葉原のゲーマーズにいったら,「なれる! SE8 案件防衛?ハンドブック (電撃文庫)」が山積みされていました。

私はまだ読んではいないのですが,コメント欄の風太さんのネタバレ(?)によると,「情報処理技術者試験」の話も出てくるらしいので,じっくり読んでみようと思います。

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)」(リンクはKindle版です)のシリーズは,以前,「SEのリアルなライトノベル小説」の記事でも書きましたが,元SEの方が書いた,かなりリアリティのあるライトノベルです。

単純に,「あるある」ネタで楽しむのも良し,せっかくなので論文ネタとして使ってみるのも良し,ということで,SE専門の娯楽として楽しむのがおすすめです。

ちなみに,論述式の試験の午後2は,小説ほどじゃなくっても,基本「ハッピーエンドで終わらせる」論文の方がいいと思います。
「あれもこれもあって,いろいろ大変だったけど,なんとか自分のスキルを使って,うまく解決できたよ」というストーリーが,ちゃんと一貫して書ければベストです。

たまに,「こんなに大変だったので失敗した」「顧客のせいでダメだった」みたいな論文を書く人がいます。
多分本当のことを書いているのだと思いますが,それだとやっぱり,「問題を解決するためのスキル不足」と判断されてしまいます。

できれば本当のことで,「きらりと光る,リアリティのある経験」があれば最高です。
そのためには,一番いい,正攻法の対策としては,「実際にプロジェクトやシステム開発などを,問題を解決しつつ成功させる」ことだとは思います。

その成功体験は,ドラマになるような対策じゃなくっても,例えば,「ホワイトボードにみんなの進捗を書くようになって,状況の確認がしやすくなった」など,ちょっとした工夫などでもいいと思います。
意外と実務で,みなさんいろんな工夫をしていると思いますので,ちょっとした「よかった探し」をしてみると,自信もでてきますのでおすすめです。


ドラマチックなハッピーエンドが書きたい,という方は,例えばプロジェクトマネージャだと,「なれる!SE4 誰でもできる?プロジェクト管理 (電撃文庫)」(リンクはKindle版です)みたいな感じが参考になるとは思います。
ただ,実際の論述式の試験は,別にドラマは求められていなくって,「当たり前のことを,当たり前に」できればOKです。


最近,ものすごく当たり前のことに気づいたのですが,「文章を書く」という作業は,才能よりも何よりも,書いた量によって上達します。
個人的には,「本を1冊書き上げる」という作業に,文章を書くスキルを上げてもらっている気がしています。

最初から上手く書けないのは当たり前ですし,手を動かすので,むしろ勉強より,スポーツに近いです。

論述式の試験を受けられる方は,ハッピーエンドの,起承転結のしっかりしたいい文章が書けるよう,今からしっかり練習していきましょう。