株式会社わくわくスタディワールド

性格は直すのではなく,それを強みとして活かす

スティーブ・ジョブズ I」を読んでいると,ジョブズ氏よりもウォズニアック氏に共感しがちな美月です。
特に,今月号の「KISS (キス) 2013年 12月号 [雑誌]」でマンガ化されているウォズは,ヤマザキマリさんのリアルな半田ごての描写と合わせて,心に刺さります。

世の中,ついつい外で目立ってる人にばかり目を向けがちですが,陰で支える人,静かに黙々と作業をする人も大切です。
みんなが自分だけ得をしよう,目立っておいしい思いをしよう,となってしまうと,世の中はうまく廻らなくなってしまいます。
外向型の人だけでなく内向型の人も必要ですし,いろんなタイプの人がいて,それぞれの特徴を活かした生き方をすることが大切です。

最近読んだ本に,「内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力」があります。
自分が内向型だと思っている人にはぜひおすすめしたい本なのですが,結構売れてて手に入りづらいみたいですね。
昨日はヨドバシAkibaの有隣堂にはありましたし,書店ではまだ手に取れると思いますので,よかったら見てみてください。

内向型人間の時代

この本の中にも,スティーブ・ウォズニアック氏が登場します。
内向型人間は,共同作業より「ひとりで」作業をすることが大切,という章で,ウォズニアック氏が中学時代から家にこもって,ほとんど一人で作業をしていた,という例が載っています。
先ほどのマンガでも,最初のパソコンを作る時に,3週間ぐらいひとりで黙々と試行錯誤をし続けるウォズの描写があります。
並外れた成果というのは,このようなひとりでの作業によって行われるとのことです。このようなやり方のことを,「内向型人間の時代」の本では,「集中的実践」と名付けています。

私自身も内向的で,小学生の頃はよく,休憩時間に図書室に行って本を読んでいました。
先生によってはそれを怒る人もいて,「休み時間はみんなでドッジボールをしなさい」と強制をされたりもしました。
学校には,「外向型で,社交的な人間ほど素晴らしい」という押しつけは日本でもあったと,確かに感じます。

でも,今の私の基礎になっているのは,怒られて何度かやったドッジボールよりも,それに反抗してでも通い続けた図書室の本の数々にあると考えています。
ゴム跳びやおしゃれごっこなど,女の子らしい社交的な遊びに背を向けて,せっせと通ったマイコンショップが,今の仕事の礎になっているのは間違いないです。
その分,小学校~高校ぐらいまでは,まわりからかなり浮いて大変でしたが,今思い返すと,それでよかったんだな,と感じます。

先ほどの本では,「外交的にふるまった方がいいとき」という章があり,性格を変えるのではなく,必要に応じてまわりと交流する方法を身につけるという考え方が紹介されています。
コミュニケーションはスキルでもありますし,自分一人でいられる「回復のための場所」をできるだけたくさん作って,必要な時以外はそこに逃げ込むことで,精神的にも落ち着いていられます。
私も,これを昔から知っていればもっと生きやすかったかな,とは思います。
ちょっと話が外れますが,今私は一人でこもれる場所「だんぼっち」を買うかどうか悩み中です。^^;

内向的な人は,社交的な場面では損をすることが多い反面,じっくり準備が必要なことを確実にやりとげることができます。
試験勉強ではむしろ,内向的な人の方が受かりやすい傾向はあると思います。付け焼き刃が効かない試験ほど,その傾向は強いです。
「1日中家にこもって,コンピュータに向かい続けることができる」というのも実は,できない人も多い,ある種の才能です。

自分の性格を欠点だとみなして,それを改善しなきゃ,と思うと苦しくなります。
欠点だと思えることほど,実は才能として使えることが多いですし,それを活かしたときにはすごく輝くことができます。
迷惑をかけないようにする,というのは性格を変えるよりも手法を変える方が効果的ですし,適当にうまく回るように状況を変えて,なるべく素のままの自分でいられるようにすることが大切です。

一人一人の性格に,ホントは優劣なんかありません。
自分の性質とうまくつきあって,その強みをみんなに役立てていきましょう。