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応用情報技術者試験の出題構成変更の影響(平成27年秋期試験より)

半年ほど前,IPAから「「応用情報技術者試験」午後試験における出題構成の見直し」の発表があり,平成27年度秋期試験から,変更した出題構成で実施されています。

以前,この件については,「応用情報技術者試験午後問題での選択範囲の変更」ということで,記事にも書かせていただきましたが,選択の自由度はかなり広がり,勉強しやすくなりました。
その影響かどうかは定かではありませんが,平成27年秋期の応用情報技術者試験の合格率は23.4%と,前回(平成27年春期)の19.0%からは,大分上がっています。

先日,『徹底攻略 応用情報技術者教科書 平成28年度』のダウンロード特典として,平成27年秋期の応用情報技術者試験の解答解説(午前・午後)をアップさせていただきました。
今回の応用情報技術者教科書は,最新の平成27年秋期を含めて5期分の過去問解説を付録として付けさせていただいておりますので,これ1冊でひととおりの学習ができるようになっています。

この解答解説を書いている過程で改めて感じたのですが,応用情報技術者試験は,出題構成変更で,大分受かりやすくなっていますね。
具体的には,次のような3つの変化があったので,全体的に解きやすくなっています。

1.問2,問3(経営戦略,アルゴリズム)のボリュームが減り,難易度が下がった
2.その他の問題(問1,問4~11)の難易度やボリュームには特に変化はない
3.選択する問題が6問から5問となって,時間的余裕が増えた

1については,以前から配点が20点あり,問題の分量が多く難易度が比較的高かった問2(経営戦略など)と問3(アルゴリズム)が易しくなり,他の問題と同程度となりました。
これは,難易度調整で他と揃えるという目的を考えると当たり前なのですが,平成27年春以前の過去問と比べて,大分解きやすくなりました。
個人的には,2分探索木の定番問題であるアルゴリズムの問題を見て,「応用がこんな易しくていいのかなぁ」とは感じるのですが,アルゴリズムを選ぶ受験生にとって,受かりやすくなっているのは確かです。

2については,今までは配点が1問16点だった問1(情報セキュリティ)やその他の選択問題が,ボリュームアップする可能性も考えていたのですが,特にそういったことはありませんでした。
全体的に,今までの過去問と同程度の内容ですので,過去問演習は今までのものをそのまま使っても大丈夫そうです。

3について,選択問題数が減り,1問当たりのボリュームも特に増えていないので,時間的な余裕はできたと考えられます。
時間さえあれば解けるというわけではないのですが,今までのような「時間との勝負」的なところは,あまりなくなりました。
きちんと勉強して,ゆっくりでも時間をかけて確実に考えていけば解ける,といったかたちになっています。

午後の突破率は,平成27年春が45.8%だったのが,平成27年秋では51.3%と増えています。
ちなみに,平成25年春/秋,平成26年春/秋の午後突破率は,順に48.1%,43.3%,45.8%,38.5%とそれなりに変動はあります。
ただ,近年で50%を超えることはなかったので,午後が突破しやすくなったということは言えると感じています。

全体的な内容の傾向としては,午後問1のSNSのセキュリティをはじめ,新しい内容の出題が比較的多いです。
また,午前の知識の応用問題は多いので,午前の内容をしっかり学習しておくことが,午後の学習の鍵となります。
「速く解くためのテクニック」を磨くよりは,午前の学習をベースに確実に知識を身につけることに重点をおく方が良い結果になると考えられます。

応用情報技術者試験の学習は,学習する量が多いため,なるべく早くから学習をスタートさせることが肝心です。
受験予定の方は,なるべく早めに計画を立て,準備を行っていきましょう。