『何もしない』を実現するための“温泉”
昨日から,うちの隣町にあたる奈良県十津川村で,源泉掛け流し温泉の無料開放を行っています。
十津川村の2つの温泉地(温泉地温泉と十津川温泉)の合わせて4つの温泉が,6月30日(木)まで無料で入浴できます。
昨日行ってみたら,結構京都ナンバーや大阪ナンバーの車も来ていて,遠方からもドライブがてらやって来ているようです。
十津川村の,まるで昭和に帰ったかのような街並みも魅力的ですし,旅行がてらやって来るのも面白いと思います。
というところで,私は主に病気を治す湯治の意味合いで温泉に通っているのですが,最近別の,もっと有益な効果があることに気づきました。
それは,温泉に入っているときに“瞑想”の状態になりやすく,体だけでなく心も洗われる効果があることです。
特に,田舎の露天風呂で,ぼーっと緑を見ながら入っていると,ホントに心からくつろげて,何も考えないでいられます。
『世界中のトップエリートが集う禅の教室』という本があります。
この本は,禅や瞑想が,世界中で広まっていることについて書かれていますが,その中に,昔の古い精神論にとらわれない,ビジネスに役立てる禅の使い方について触れられています。
日本人だとどうしても,”禅”を難しく崇高なものと考え,「実利的なものに利用してはいけない」と思いがちですが,別にそんな制約をかける必要はありません。
ビジネスや自分の生活の向上に役立てる目的で,禅を活用するという現実的な方向で使ってもいいと思います。
そこで,姿勢を正しくして座禅を組むのも効果的ですが,何も考えない,瞑想状態になればそれだけでも効果があります。
その効果的な方法として,意外と温泉はいいなぁ,というのが私の考えです。
自分の家のお風呂と違う温泉のいいところとして,「スマホの使用禁止」があります。
家のお風呂だと,防水のスマホは持ち込めますが,温泉は普通,撮影禁止ですし使えません。
スマホ中毒になっていると不便ですが,強制的に切り離されることで,普段とは別のことを考えることができます。
温泉に入っている間は何もできませんので,ぼーっとすることになります。
私は露天風呂で,山と対話しながら入っていることが多いのですが,その時に意識して何も考えないようにすると,瞑想状態になることがよくあります。
気持ちよく,とても快適な瞑想状態です。
ちなみにもう一つ,苦痛の極みのような瞑想方法として,「満員電車の中で瞑想」というのがあるそうです。
こちらも,スマホも広げられないような満員電車で,何もすることがない状態のときに瞑想します。
瞑想状態になると苦痛も忘れられそうなので,一石二鳥かもしれません。
ということで,形にとらわれず新しい形の瞑想方法はいろいろあるようです。
とりあえず今日は日曜日,近所の温泉やスーパー銭湯でのんびりするのもいいかもしれません。