やってみて,自分向きの分野を探す
応用情報技術者試験の午後問題は,12問もあります。
このうち6問,6分野を選んで解答するのですが,ここで,「うわー,6分野もやんなきゃ,大変~」と思ってしまうと,勉強はつらくて大変なものになります。
そうではなく,「12分野のうちから,自分の適性にあった分野を探そう」ぐらいの感覚で,選んでみると,少し視点が変わると思います。
応用情報技術者試験は,それぞれの専門家,スペシャリストになる前の,中級レベルの試験です。
ここで自分の好きな分野,適性のある分野を決めることによって,次の高度区分で何のスペシャリストになるかの目安になります。
高度区分は9種目ありますが,もちろん全部を取る必要はありません。
自分の専門分野,行きたい分野に合わせて,取っていけばいいからです。
その前段階が,応用情報技術者試験の午後問題になります。
このときに,ついつい,「弱点克服」というところに目がいきがちで,あえて苦労している人が多いように感じています。
「自分はアルゴリズムが苦手なので克服します」
「ネットワークとデータベースができないと,次に進めないのでこれを選びます」
もちろん選択は自由ですが,別に苦労する必然性はありません。
自分の好きなように,やりたい分野を選んだ方が,勉強も楽しいと思いますし,仕事にも結びつきやすいです。
今まで大勢の受講生を見てきた感覚だと,アルゴリズムとデータベースは,向き不向きはあるように思います。このあたりは,苦手を得意にするためには結構労力がかかりますので,本気で克服するには今から覚悟を決めてやるのがおすすめです。
また,経営戦略も,全然知らない人が手を出すと大変な分野です。こちらも,本気でやるには,今ぐらいから,試験対策書以外で経営関連の勉強をする必要があります。
応用情報技術者試験の勉強は,基本的に,全部の分野に触れながら,自分の好みや適性を見いだしていく過程だと思います。
特に,システム監査やITサービスマネジメントは,やってみると意外と向いてる,という人も多いです。
ネットワークや情報セキュリティは,面白いと感じられるかどうかがカギだと思います。
向き不向きはあまりなく,やればできる分野ですが,知識の量が多いので,嫌いだと途中で挫折しがちです。
もちろん,イメージだけで嫌ってしまう,というもったいない例も結構あるので,嫌いだからやらない方がいい,とは言い切れないですが,少なくとも,イヤイヤはやらない方がいいです。
試験まで時間のある今の時期,試しに過去問を解いたり,全分野さらっと眺めてみたりして,自分に向いてそうな分野を探していきましょう。