株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 43/91

試験に役立つ小道具たち

さっきローソンに行って,「削ってある消しゴム付き鉛筆セット」が置いてあるのを発見しました。
昔,試験日に筆記用具を忘れて,あわててコンビニで買って使ったことがあります。
その時は,「最悪,財布と受験票さえあれば,あとは現地調達でなんとかなるなぁ」と思ったのですが,こういう時って単に,気持ちが集中してないだけなので,合格する可能性は下がるように感じています。
実際,この時には,まさかの午後1敗退でした。

その試験区分の「役」になり切る

私の好きなゲームジャンルは,RPGなのですが,はまってしまうと,その役になり切ってしまって,なかなか日常生活に戻って来られなくなります。
なんか,歩いていても,ダンジョンを巡ってるような気分になることを多かったです。
最近は全然やってないのですが,いろいろ落ち着いたら,あっちの世界にまた行きたいと思う今日この頃です。
そんなこんなで,今日は,直前に聞く,ちょっとした勉強法の話です。
試験直前のこの時期,ちゃんとした勉強以外に,やってみるとおすすめなのは,その試験区分の「役」になり切る,というワークです。
教育技法としては,ロールプレイ(役割演技)になりますが,その立場になり切って演技をする,というのは,意外と視点が広がるのでおすすめです。
試験日まで3日ぐらい,最低でも試験当日は,「その試験試験区分の典型的な専門家」になり切って生活するのです。
ITストラテジストなら,ITコンサルっぽく,いろいろ戦略的に考えてる人を演じます。
システムアーキテクトなら,開発プロジェクトのアーキテクトとして,専門的な知識で問題を解決します。
ITサービスマネージャなら,日々の運用だけに終われるのではなく,高い視点からITサービスをマネジメントする人になり切ります。
論文系の3種目は特に,「その試験区分の立場」での心構えが大切ですし,それが論文に出ます。
役割を正確に意識することは,とっても大切ですし,それが合格への一番のポイントになります。
一度,「自分が受ける試験区分は,どんな人材像なのか」を意識して,自分でロールプレイしてみましょう。
情報セキュリティスペシャリストも,セキュリティを守るマネージャの立場で,いろいろ考えてみると,試験で求められている視点が理解できると思います。
ネットワークスペシャリストは,ネットワークの専門家の視点で,事例集などを読んで自分が劇的にトラブルシューティングするところをイメージして,演技してみるのが楽しいです。
試験問題に入り込んで,U君の立場になり切って,「調査しないと分かりません。」とか言ってみる,というのも面白いと思います。
最近私はよくやってるのですが,本や試験問題を,ただ黙読するのではなく,感情を込めて音読してみると,また違った感覚が得られると思います。O主任とU君で,声色を変えてみるのもおすすめです。
私も高度区分の試験日にはいつもすごく意識してやっていますが,「今受けている試験の対象者の気持ちになる」というのは,試験問題に入り込むのにとても役に立ちます。
今ぐらいから気分を高めて,当日にはすっかりなり切っていきましょう。

時間がかかる分野,かからない分野

応用情報技術者の午後試験で,「解く時間がなくて焦って失敗した」という話をよく聞きます。
確かに,応用情報技術者試験の午後は,2時間半で6問,つまり1問25分平均で解く必要があるので,時間的には厳しいと思います。
私自身も,去年受験してみて,あまり時間は余らなかった記憶があります。
ただ,それで焦って,「とにかく全問解かなきゃ」と思ってしまうと,問題文を見落としたり,計算間違いしたり,大事なところで点数を落としてしまいます。
全問解けなくても,5問解けていれば,受かる可能性も結構ありますので,焦らないのがまず肝心です。
そして,時間的に落ち着いてやるために大切なこととして,事前に「時間配分の戦略」を立てておくことをおすすめします。
何を先にやればいいのかは個人差があるので一概には言えませんが,どの問題を解くか,だけでなく,どの問題から解くかをあらかじめ決めておくと,落ち着いて問題を解き進められます。
ちなみに,一番はまりやすい落とし穴は,最初の問2(プログラミング)や問1(経営戦略)で時間を使いすぎてしまうことです。
プログラミング問題は,油断してると平気で40分,50分過ぎてしまいますし,そうなるとすごく焦りが出てくると思います。後で解くことにする,もしくは時間を区切って30分以上はかけないようにする,などあらかじめ決めておくのがおすすめです。
問4(システムアーキテクチャ)も,計算問題中心で,意外とはまりやすい分野です。
私自身も,基本情報の時にはまりましたが,計算問題で手こずっていると,気がついたらあっという間に時間が過ぎていきます。
問6(データベース),問7(組込みシステム開発),問8(情報システム開発)は,開発事例を読み解く問題なので,時間がある程度かかるのは仕方無いと思います。
ただ,これらの分野は,丁寧に読めばそれだけ点数が取れますので,25分はしっかり取れるように,時間配分することが大切です。
そして,時間的には,さっさと片付けて余裕をもたせるのにおすすめなのは,問5(ネットワーク)と問9(情報セキュリティ)です。
この2分野は,知識の部分が大きいので,解けるかどうかはともかく,時間はあまりかからないと思います。
「一番最初にネットワークとセキュリティを片付けて,余裕を持たせてから他の分野を解いて受かりました」という話を聞かせてくれた人がいましたが,その戦略は結構使えると思います。
あと,こっそり楽な問題が多いのが,問3(経営戦略)です。
問1に比べて,大分易しい,というかあまり考えさせない問題が出てきますので,問1を選ぶ人は先に問3を解いてウォーミングアップする,という手も使えると思います。
問10(プロジェクトマネジメント),問11(ITサービスマネジメント),問12(システム監査)のマネジメント3種目は,問題文をいかに丁寧に読めるかが,点数のポイントになってきます。
ですので,時間がないときには選ばない方が無難ですが,逆に,時間をきっちり取れるなら,じっくり読んで挑戦してみるのもありだと思います。
記述式の問題が多いので,25分しっかり使う必要がある分野です。
応用情報技術者の場合,12問中6問選択なので,選択の仕方によって時間の余裕は変わってきます。
一度,時間を計りながら過去問を解いてみて,どれくらいかかるか見積もってみるのもおすすめです。
ある程度見通しが立っていると,足りないながらも心に余裕が出てくると思います。
そして,「時間がない!」ってなってしまう一番の原因は,時間を確認する余裕を失ってしまうことです。
はまったときに焦って,時計を見ることをしばらく忘れてしまうと,その間に状況が悪化してしまいます。
そうならないように,時計はよく目に入るよう大きめのものを腕に巻いておく,という風な工夫もいいと思います。
試験日に実力を出し切れるよう,いろいろ戦略を考えていきましょう。

今だけでも勉強する

本日もお仕事中の,わく☆すた,美月です。
私の場合,仕事がそのまま情報処理技術者試験の勉強にもつながるのですが,執筆したり,校正したり,採点したり,三連休は仕事三昧でした。
息抜きに,風太さんがコメント欄でおすすめしてくれた,「夢色パティシエール」を見たら,結構面白かったです。
今日は祝日なので,休みの人も多いと思います。
といっても,試験直前なので,勉強したり,準備を整えたりしている人も多いですよね。
平日,会社に行っているときの勉強ではやりづらいものに,「まとまった時間が必要な勉強」があります。
具体的には,「論文を一本書き上げる」「午後2の問題を解く」などが挙げられます。
こういった勉強は,休日がチャンスです。
特に,準備論文は,今日と,試験前日に書くことができると,合格可能性は大分上がると思います。
スペシャリスト系の午後2も,実力テストも兼ねて,今まで解いたことがない問題があれば1問,解いてみるのはおすすめです。
勉強や運動,仕事など,「やらなければ」と思っていることっていうのは,実は,やらないほうが疲れます。
「あれ,やらなきゃいけないのにやってない」という思考は,ぐるぐる回り続けるので,そこで精神を消耗させるのです。
ですので,「試験前だから勉強しなきゃ」って思って焦ってるのでしたら,今,少しだけでも勉強すると楽になります。
過去問の演習などでも,全然やらないのと少しでもやるのでは,大分違います。
3年分が無理なら1年分,それも難しければ1問だけでも,勉強しないのとは全然違います。
そして,歯車は,一度回り始めると意外と次はスムーズです。
特に今は,試験前ですし,「今まで全然勉強してない~」っていう感じのプレッシャーがあれば,1週間ぐらいは勉強,続くと思います。
やってないわけじゃないけど,試験合格まではもう一息,と思われている方は,今が最大のチャンスです。
あと一歩,の壁は,あと一歩勉強すれば,越えることができます。
「あのときもう少しやっておけば・・・」と試験日に後悔しそうな,その,「もう少し」の勉強をしておきましょう。
忘れがちな,意外と点数になる「もう少し」のポイントとしては・・・
・高度午前1や応用情報午前の「ストラテジ系」。過去問の用語を押さえるだけでも大分変わります。
・午前2の専門分野以外。SCのネットワークとか,NWのセキュリティとか,SAのデータベースとか。午後にも意外と良く出てきます。
・最新技術。必死で追う必要はないですが,IPAセキュリティセンターとかの新着情報をチェックしておくとか,少しやっておくと有利です。
。。。その他にも,自分の中で密かに「弱点」と分かっている分野があると思います。
過去問解いていて苦手意識を持ったとか,なんとなく理解しきれなくてもやもやしているとか,そんな分野です。
試験日に後悔するのは,そんな風に,弱点だと分かっている分野が出題されたときです。
気になっている分野がありましたら,重点的に補強しておきましょう。
10月16日に試験を受けて合格する,というのが目的なら,今の1日1日は,とても大切な,影響の大きい1日です。
今までやってこなかった,というのは後悔してもはじまりませんし,勉強できるのは今だけです。
完璧にできなくっても,「ちょっとだけ」でもやる価値は十分あります。
あと6日,1つ1つ学びを積み重ねながら,大切に過ごしていきましょう。

やることを減らす

試験まであとちょうど1週間ですね。
今なら,勉強した分だけ,来週のテストに影響します。
試験後には,いくら後悔して,「ちゃんと勉強しておけば」と思っても後の祭りですし,今,精一杯のことをやっておきましょう。
私は,ホントは今日,マラソン大会を申し込んでいたのですが,休んで朝から仕事(原稿書き)してます。
あれもこれも,と頑張っていると,どこかで行き詰まってしまいますので,「必ずしもやらなくていいこと」は,あえてやめる勇気を持つのも,大切だと感じています。
特に,これから試験までは,なるべく,「よけいなことは減らす」というのはおすすめです。
つきあいで行ってる飲み会,なんとなく毎週行ってる習い事やセミナー,勉強会,今週ぐらいはやめてみてもいいんじゃないかと思います。
家族との時間は大切にした方がいいとは思いますが,わざわざ混んだ三連休に遠出しなくても,近所の公園でのんびり遊んだ方が,子供も喜ぶかもしれません。
試験前の金曜日に有給を取ることにしている人,というのもよく聞きますが,余裕をもって試験に臨めるので,可能な方はそれもいいと思います。
もっとすごい例だと,通勤時間を減らすために,試験前は会社の近くに泊まる,という人もいます。会社の近くのマンスリーマンションなどを借りて,試験まではそこで勉強する,という人もいました。最高の環境を妥協せずに整える,という姿勢は,そのまま合格率の向上につながります。
情報処理技術者試験は,試験範囲も広いですし,一夜漬けで前日徹夜で頑張った,というのはあまり意味がありません。
それよりも,直前はやることを減らして,体調を整えて,余裕を持って臨んだ方が点数アップにつながります。
記述式は特に,問題文を読みこなして対話するところに合否の鍵がありますので,余裕を持つのは大切です。
東京都内は最近,電車の中やファミレスなどでも,風邪をひいている人をよく見かけます。
疲れて抵抗力が落ちていると,風邪もうつりやすくなりますし,不必要に出歩かないというのも手だと思います。
試験までの1日1日を,大切に過ごしていきましょう。

体調を整えて,当日をベストコンディションにしていく

試験前の最後の3連休,皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はなんか仕事でバタバタしてはおりますが,なんとか試験までに,過去問3年分(午前2,午後1)と準備論文ぐらいは準備して臨みたいと考えております。
YouTubeは,自分の午前1対策も兼ねて,高度午前1ぐらいはやりたいですが,ちょっと未定です。
ちなみに,前回までの午前解説動画は,わく☆すた教材をお買い上げの皆様にはプレゼントしております。
試験1週間前,追い込んで勉強するのも大切ですが,実は,それよりももっと,大切なことがあります。
それは,「体調を整えて,当日をベストコンディションにしていく」ことです。
最近,急に気温が下がったからか,私の周りでも,体調を崩す人が続出しています。
わく☆すたセミナーや企業研修でも,体調不良で欠席される方もちらほら見かけます。
今,体調を崩されている方は,来週までに戻すことを最優先に,じっくり休まれてください。
情報処理技術者試験は,暗記がメインの試験ではありません。
最低限,覚えておいた方がいいこと,というのはいろいろありますが,最終的には試験会場に行って,頭を使って問題を考えるところに合否のポイントがあります。
特に,論文系の3種目,ITストラテジスト,システムアーキテクト,ITサービスマネージャは,体調の影響は大きいです。
午後2が終わったら例外なくくたくたになりますし,「論文を1から2時間で作り上げる」というのは,精神的にも体力的にもかなり消耗します。
インプットに比べて,アウトプットは何倍も大変です。そして,聞かれていることに1つ1つ答える記述式に比べて,論述式は,文章の構成から自分で作るので,考えることが何倍も多いのです。
だから難しい,かどうかは別ですが,労力がかかることは確かだと思います。
設問ウの最後まで集中力を途切れさせずに書ききる,というのは,体調が悪いと難しいです。
もちろん,他の区分も,体調の影響は大きいと思います。
暗記で答える問題,というのは,意外と頭がボーッとしていても答えが出てきますし,その方が思い出しやすいこともあります。
でも,問題文の読解,というのは,頭が冴えている方が有利ですし,つまらない見落としは減ります。
イメージとしては,油断していると不利な契約条件を押しつけてくる交渉相手,って感じでしょうか。
しっかりと相手(問題文)を見据えて,言っていることをしっかり把握して,正確に対話を行っていく必要があります。
今まで勉強を続けてきていて,「今は体調がいまいち・・・」という方は,一週間,休むのに専念するのもありだと思います。
知識というのは,インプットをやめていても,勝手に脳が整理して,定着させてくれます。
休んでいる間に,実力が伸びているというのも,よくあることです。
とはいえ,何もインプットしていない状態だと,その効果はありませんので,勉強が足りずに体調が悪くない方はぜひ,締切効果を利用して勉強してください。
最後の1週間は,追い込まれていますので,意外なほど勉強がはかどることが多いのです。
ポイントは,今まで頑張りすぎていた人は休む,頑張らなさすぎていた人は勉強する,っていう感じで,バランスを取ることだと思います。
自分の体も心もいたわりつつ,試験日をベストコンディションにしていくよう,毎日を過ごしていきましょう。

思い込みを手放す

最近,うれしかったのが,「自分の思い込みに気づけた」というお礼の連絡を,何件か連続してもらったことです。
セミナーなどで見ていると,講師の立場からだと,思い込みで問題文を勘違いしている人,というのはよく分かります。
その思い込み癖があるかぎり,合格はできませんので,そういった人は連続して何回も落ちていたりします。
模擬試験の採点をしていても,知識がなくて間違えているのか,問題を勘違いしているのかは,採点する立場からだと簡単に分かります。
ですが,どうも本人の認識は,違うところにあることが多いように感じています。
「問題文を読むときに,思い込みで読んでしまっている」ということを指摘すると,多くの人は,「そんなことはない。問題はちゃんと読んでる。」と否定します。
そしてなぜか,「この問題を解くための知識が足りなかった。もっと勉強すれば受かる。」と,さらに知識を身に付ける方向に進む人も多いです。
逆に,「国語信者」みたいな人がいて,「問題文をきちんと読めれば,知識が足りなくても受かる」と考えている人もたまに見かけます。
単純な知識問題を間違えても,「問題文をよく読めば答えられたなぁ」と言って,問題文の読解のせいにするのです。
こういう人は,地道に参考書や専門書などで,知識を身に付けることを面倒がるひとに多いです。
どちらにしても,思い込みがあるかぎり,合格は遠いです。
特に,連続で不合格になっている人は,一度冷静に,自分の思い込みについて,検討してみることをおすすめします。
最近連絡が来た方は,今まで試験問題の見直しはしていなかったのですが,今回初めてやってみたそうです。
そこで改めて,自分が問題文を読んでいなかったこと,そして,問題文をちゃんと読めば答えが書いてあったことに気づけたそうです。
それに気づけると,次からは問題文を丁寧に読むことができますし,合格はぐっと近くなります。
「今回は問題文に逆らわず,丁寧に読もう」と決めただけで合格した,という人もいます。
試験直前,合格するためには,山ほどなにかをこなさないといけないと思っているかもしれません。
でも,何か一つ,合格するのを止めている思い込みを手放せると,そこから一気に点数が伸びることも多いです。
試験前のこの時期,一度振り返って,自分を止めている思い込みがないか確認してみましょう。

受験票のチェックポイント

試験までもう10日ちょっとですね。
10/1に開催した秋向け最後の公開セミナー「ネットワークスペシャリスト対策3回コース3回目」DVDの編集が終わりましたの発売を開始いたしました。
試験直前になってしまいましたので,けんけんが気合い入れて編集してくれました。
さて,本日10月5日,うちにも受験票が届きました。
封筒の色は,茶色...っていうか,tan(#d2b48c)ぐらいな感じでしょうか。
今まであんまり,見たことない感じの色ですね。
明日10月6日までに届かない場合には,試験センターに問い合わせてみてください。
今回の会場は,御茶ノ水の東京電機大学でした。
結構近所で,いつも皇居までランニングするときに目の前を通るので,よく知っている場所ではあります。
今度こそ迷わなさそうです。
受験票が届いた方は,なるべく早く開封して,じっくり内容を確認してみましょう。
そのとき,チェックし忘れがちな,大切なポイントとしては,以下のものがあります。
1.受験会場が「土足禁止」でないかどうか
一度,高校で受験したときに,土足禁止で,上履きが必要な会場にあたったことがあります。
上履きを忘れていっていたので,しょうがないので,靴下だけで会場に入ったので,寒かったです。
たまに,スリッパが用意されていることもあるらしいですが,上履きが必要な会場かどうかはちゃんとチェックしましょう。
2.氏名・生年月日・試験地に誤りがないかどうか
たまに,生年月日や氏名が違っている場合があります。
自分が入力するときに間違えた,というのがほとんどだとは思いますが,合格証書に反映されますので,赤で修正するのを忘れないようにしましょう。
名前の漢字が当用漢字でない場合には,■で表されている場合もあります。
3.会場までの交通機関,まわりの状況
都心の会場の場合にはいいですが,場所によっては,食べ物をまわりに売っていないことがあります。
以前,祖師ヶ谷大蔵あたりの会場で,昼食を買う場所が見つからず,昼休憩に30分ぐらい探し回ったことがあります。
食べログなどで,お店にあたりをつけておくと確実です。
個人的には,「街のおいしいパン屋さん」が大好きなので,試験会場のそばに評判の良さそうなパン屋さんを見つけたら,そこで買っていったりしています。
以前,「柏」の試験会場だった時には,「サフラン」でパンを買っていくのがお気に入りでした。
4.受験番号とパスワードの控えをとっておく
私は,受験票が来ると,Googleカレンダーのメモ欄に,受験番号とパスワードを記録しています。
こうしておくと,試験会場で受験票を出さなくても,iPhoneで番号が確認できるからです。
さらに,試験後に受験票がなくなった場合でも,合格発表を確認するのに困らなくなります。
デジタルデータで,控えをとっておくのはおすすめです。
5.ちゃんと免除になっているか確認する
さっきけんけんの受験票をみたら,午前1免除だと,特定事項や出欠チェック欄など,いろんなところに「免除」って書いてありました。
私のは,免除申請していないので,特に何も書いてありません。
免除申請した人は,ちゃんと免除になっているかどうか確認してみてください。
免除だと信じて午前2から会場に行くと,受験できない場合があります。
最近,急に寒くなってきて,講義をしていても寒くなることが時々あります。
気温が変わりやすい時期ですし,体調管理には十分気をつけてください。
そして,試験会場は冷暖房がないことが多いので,上着を持っていったり,体温の調整がしやすい服装で出かけるのがおすすめです。
試験日に,最高のコンディションで受けられるよう,いろいろ準備をしていきましょう。

とりあえず,少しでもいいので勉強する

試験まであと少し,この時期は,「全然勉強できてな~い」と,焦ってる人も多いんじゃないかと思います。
そして正直,多分今からやっても完璧にはほど遠いですし,万全の準備ができるとは思えません。
ただ,だからといって,完璧にできるようになるまで待っていたら,いつまでたっても始まりません。
「今年はもう間に合わないから,来年」と思っていると,来年もまた間に合わなくなってしまいます。
「気分が乗ってきたら勉強しよう」とか,「余裕ができたら勉強しよう」と思っていると,いたずらに時間だけが過ぎていきます。
そんなとき,一番手っ取り早いのは,なんでもいいからとりあえず,少しでもいいので実際に勉強する,ということです。
とっつきやすい,という意味では,とりあえず午前問題を解いてみる,というのはおすすめです。
そして,一度に全部解かなくてもいいので,設問1つずつでも,午後問題を解いてみると,試験に向かっての方向性は見えてくると思います。
今の時期に,参考書を開いて1ページ目から勉強するぐらいなら,過去問をいきなり解いて,わからない単語をネットで調べる,という方が,いろんな分野に触れられると思います。
特に午前1は,広く浅く出てきますし,過去問の再出題も結構あるので,過去5回分を解いて,そこで出てくる用語を押さえておくと効率的です。
あと,勉強をするときのコツとしては,「今までやったことない分野」をなくすために,なるべく今までと違った方向から勉強すると効果的です。
例えば,いつも問題集を最初からやって途中で挫折する人は,今度は最後からやってみる,というのは,毛色が変わっていいと思います。特に,午前1の場合,ストラテジ系を少しでもやっておくかどうかは,点数が大きく変わるところだと思います。
私は,本気で勉強する時間がない時には,問題を解かずに,いきなり解説だけを読んだりしていました。
過去問は,3回分ぐらいはすべて解いてから臨むのがベストには違いないですが,何もやらないよりは,少しでもやった方がいいです。
やり切れなかった過去問題は,問題文と,詳しい解答解説を読むだけでも,力になると思います。
時間停止の魔法とか使えたらいいのにな,と思うこともありますが,今のところは,残念ながら,時間は止めることも巻き戻すこともできません。
今までのことを悔やむのはやめて,少しずつでも,勉強を積み重ねていきましょう。

受験票に貼り付ける写真について

本日10月3日(月),試験センターより,情報処理技術者試験の受験票が発送されたそうです。
平成23年度秋期試験の受験票発送について」によると,10月6日(木)までに到着しない場合には,電話で照会してください,とのことです。
大体の方は,明日から明後日ぐらいに到着すると思われますので,郵便物を見落とさないようにチェックしましょう。
私は時々,油断していると,チラシと一緒に封筒も捨ててしまったりします。^^;
多分原色の,長3封筒ですので,ここ2~3日は気を遣って郵便受けを覗いてみるのがおすすめです。
さっき気づいたのですが,私が前回の試験前に撮った証明写真には,「無修正証明書」がついていました。
撮影日が2011年6月24日になっていて,2枚使用済みです。
いつも,願書の「5-2.受験票」では,写真の但し書きに,「6 か月以内に撮影したもの」とあります。
そのため,基本的には毎回試験のたびに,試験前に写真を撮り直す必要があったのですが,今回は前回の試験から,4ヶ月経っていません。
なので,そのまま使っても問題なさそうです。
願書につける写真は,基本的に本人確認に使うだけですので,「本人だ」ということが明確に分かる写真がベターです。
下手に修正してきれいにすると,逆に疑われてしまうことになります。
最近は,Facebookやホームページの写真は,かっこよく修正したものを使う,というのはよく聞きます。
それはブランディングのためなので,受験票の写真は,ぱっと見本人と同じ,という方が用途に合っています。
ですので,個人的には,なるべく写っている写真と同じラフな服装で試験会場に行くようにしています。
どうも,ビシッとスーツを着ている写真を貼っていると,試験官の方にじろじろチェックされてる気がするので。。。^^;
いずれにしても,受験票に貼る4×3cmの写真は,早めに用意しておくことが大切です。
事務的なことは万全にして,試験の内容に集中できる環境を整えましょう。

NW対策セミナーが無事終了しました

わく☆すた,けんけんです。
美月さん語り疲れてがばててしまったので,代わりに自分がブログを書いております。^^;
今日は,わく☆すた公開セミナーNW対策3回目を開催し,無事終了しました。
参加された皆様,ありがとうございました&お疲れ様でした。
このセミナーはビデオ撮影しておりますので,今週中にはDVD教材として発売の予定です。
試験直前なので,気合い入れて編集しますので,しばしお待ち下さい。
わく☆すたのfacebookページに,今回のセミナーの写真をいくつか掲示しましたので,よろしかったらご覧下さい。
(ホワイトボードに書かれた物を撮影しています。実際のセミナーはプロジェクターでの説明が主です。)

セミナー後の懇親会の席で,「仕事が忙しくなって勉強の時間があまり取れなくなってしまった。どうやって勉強すればよか。」と質問をいただきました。
帰りが午前様になったり,通勤時間が長かったり,いろいろと大変な環境もあると思います。その中でどうするかは,勉強の効率を上げることだと思います。
ずばり,自分の出来ない部分だけを勉強します。
今まで演習してきた内容で,できた設問はもう解きません。そのかわり,できなかった設問をチェックして,その部分だけ繰り返します。この勉強方法は,できない自分に直面し続けるので,ちょっとメンタル的にヘコミがちになる欠点がありますが,時間が無い時こそ,効果が出てくると思います。
詳細は,2年前の記事「できない部分を明確にする」に書きましたので,よかったら参考にして下さい。
今期の公開セミナーは今回で終了です。試験まであと約二週間。体調に気を付けて挑んで下さいね。

今日は,この辺で。

同じ本を読み返す

本というものは,一度読んだだけだと理解しきれないことが多々あります。
そんなときには,何度も読み返すことによって,段々理解が深まってきて,体になじんできます。
読んでみて,「なんか面白いんだけど,よく分からない」という本ってあると思います。
そのとき,わからなくても面白い,と感じられる本なら,何度も読んでみるのはおすすめです。
いい本だったら,読み返せば読み返すほど味があって,しっかりと智恵が身につきます。
私にとっては,「マスタリングTCP/IP入門編」が,そんな感じの本でした。
最初は読んでも,半分くらいしかわからなかったのですが,なんか面白くって,何度も読み返すうちに,段々わかるようになってきました。
あと,C言語を学び始めた時に使った「現実的なCプログラミング」(現在の「C実践プログラミング」)も,何度も読み返して学習しました。
プログラミング言語C」もいい本ではあって何度も読みはしたのですが,これだけではCが理解できなかったので,併用して学習したりしていました。
データベースも,「リレーショナルデータベースの基礎」(今の「リレーショナルデータベース入門―データモデル・SQL・管理システム」)をしつこいぐらい読み返して,やっと正規化や候補キーが腑に落ちるようになりました。
小説やビジネス書などと違って,技術書は1度読んで終わり,というものではないように感じます。
知識を得るだけならいいのですが,「身に付ける」という作業が入るときには,何度も読んで実践する,というのはとても大切になります。
個人的には,プログラミングやネットワーク,データベースあたりは,頭で理解する,というよりも体が納得するぐらいまで腑に落ちることが大切だと感じています。
そのためには,一見ムダなようにもみえる,同じ本を何度も読み返す,という行為は,とても役に立ちます。
試験までの今の時期,やみくもに新しいものに手を出すよりは,今まで読んできた本をもう一度読み返すこともおすすめです。
試験に大切なのは,単に覚えている知識よりも,自分の身になっているスキルです。
今一度,自分が読んできた本を振り返って,知識を定着させていきましょう。

高度午前1の対策はちゃんとやる

11月から始まるITパスポートのCBT試験,「ITパスポート試験 パンフレット」によると,受験料は紙の試験と同じ,5,100円のようですね。
紙の試験自体は,ITパスポートは今回が最後,ということだそうです。
昔,基本情報技術者試験のCBT化の話もありましたし,今後は徐々に,いろんな種目がCBT化されるかもしれません。
そのうち,高度共通の午前1は,CBT化されて別の日に受験,となるかも,という噂もあります。
しかし,現在のところ,高度午前1は,試験日の最初に実施されます。
そして,ここで60%の得点がとれないと,午前2以降は採点もされません。
しかも,実は,午前1の突破って,意外と大変だったりします。
過去3回の,各試験区分の午前/午前1の突破率を並べると,以下のようになります。

平成22年春
 AP 38.6%,SC 60,1%,DB 73.1%,ES 70.2%,PM 65.9%,AU 72.1%
平成22年秋
 AP 37.4%,SC 37.1%,NW 42.1%,SA 54.2%,ST 55.7%,SM 32.9%
平成23年特
 AP 51.0%,SC 50.4%,DB 64.0%,ES 60.8%,PM 53.0%,AU 64.6%

午前1は素点方式で,30問中18問得点できないと足切り,という風に採点基準がしっかりしていますので,年度・期によってかなり突破率にばらつきがあります。
ただ,全体的に半分ぐらいは,この午前1で足を切られているので,油断していると簡単に足元をすくわれます。
特に今回は,午前1免除の期限が切れる人が出てきて,受験者の増加が見込まれますし,例年秋の方が突破率が低い傾向にありますので,しっかり準備しておく必要があります。
最悪,午前1だけでも突破しておくと,次の受験からは楽になりますので,試験に間に合わないと思っている人は,午前1の勉強に集中するのもありだと思います。
本来,午前1は,高度区分の受験者が,専門バカにならずに,すべての分野について基礎的な知識を身に付けていることを確認するための試験です。
そして,意外と,午前1で出てくることが,午後や業務で役だったりすることも多いです。
例えば,情報セキュリティスペシャリストの試験では,午前2でも出てこない,プロジェクトマネジメントやコンピュータシステム,プログラミングの知識が役立つことも結構あります。
ネットワークスペシャリストの試験では,午前2でも指定されていない,サービスマネジメントが最近よく絡んでくるような感じです。
ITストラテジストは,午前2ではストラテジ系ばっかりですが,午後では結構,開発技術のことも出てくるように感じています。
もともと,いろんな分野が相互に関連して発展してきたのが情報技術です。
ですので,ある分野だけ切り出す,というのはもともと無理があります。全体的に勉強しておくと,いろんな分野が関連して見えてくるのでおすすめです。
専門分野以外は,毎回勉強する必要はないとは思いますが,2年に1回ぐらいは,忘れないためにも勉強することは大事だと思います。
せっかくなので,高度午前1の対策は前向きに行いましょう。

午後2は「丁寧に」「時間をかけて」解く

先日,ある模擬試験の監督をしていたのですが,情報セキュリティスペシャリストの午後2では,途中退出する人が続出して,終わる頃には誰もいなくなってしまいました。^^;
「退出可能時間です」って言ったら速攻で出す人もいましたし,1時間半ぐらいまででほとんどの人は解き終わっていたようです。
実際,情報セキュリティスペシャリストの午後2は,普通に解いていても時間が余ると思います。
今年の特別試験の時には,私は最後まで残っていましたが,試験終了時に残っていたのは,教室内で5人ぐらいでした。
でも,かといって,みんなが点数がいいか,というとそうでもありません。
早く出すからと言って答案がよくできているわけでもありませんし,問題をよく読んでなかったり,選択した試験問題に○をつけ忘れていたり,結構ケアレスミスも見かけます。
模擬試験で採点していると,正直,「早く出るヒマがあるんなら,もうちょっと見直せばいいのに」と思うこともしばしばあります。
今回自分で試験を受けて感じたのですが,情報セキュリティスペシャリストの問題は,上っ面だけ読んでいると間違えやすいようにできています。
聞かれていることを深く正確に把握して,問題文を丁寧に探すことで,はじめて正答がきれいに導けるようにできているように感じます。
1時間で解こうとすれば普通に解けるけれど,そうすると,自分の思い込みやケアレスミスが,いろいろ盛り込まれてしまいます。
問題文だけでなく設問を何度も見直して,「これはホントは,どういうことを聞いてるのだろう?」と問い直してみると,表面的な解答ではない,一歩深い解答が浮かんできます。
試験までに一度,「2時間しっかりかけて,午後2を1問解く」という体験をしてみるのをおすすめします。
テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)でも,情報セキュリティアドミニストレータでも,午後2は時間が余っていたので,このあたりの過去問でもいいので,一度,時間いっぱいまで考えてみてください。
そうすると,解答例の解答が,「なぜそうではいけないのか」という理由が,ある程度見えてくると思います。
そして特に,本番では,なるべく時間をかけて,最後まで粘ることをおすすめします。
午後2は,じっくり時間をかければ書けるほど,正答が導きやすくなります。内容は,事例解析ですので,しっかり読み込むことで,会社の状況などが段々つかめてくるからです。
そして,本当にきれいに読み切れると,満点も狙えてきます。
今回の特別試験での情報セキュリティスペシャリストの得点分布を見ると,,突破率が一番低いのは実は午後2(47.1%)でした。
60点から69点までが1225名,50点から59点までが1223名,とほとんど同じです。つまり,ぎりぎりで涙をのんでいる人が,かなり多いということがわかります。
このあたりの点数の差は,知識と言うよりも,いかに問題文がちゃんと理解できているか,というところにかかってきます。
しっかり読んで,最後まで粘れていれば,50点台だった人は,60点を超す可能性が高かったと思います。
あとで,「もうちょっと」で悔やむよりは,試験会場で悩む方が建設的です。
情報セキュリティスペシャリストの午後2は,丁寧に,時間をかけて解くように,今から練習していきましょう。

論文ネタを集める

最近,全然出かけてなくって,ちょっとへたり気味の美月です。
試験が終わって仕事が一段落ついたら,高野山に出かけて,ポッキーを隣の人に見せて,「食うかい?」と渡そう,とか妄想してます。
こんな感じのネタ集めは,きっとお笑い芸人には大切なんだと思います。\(^^;ヲイ

試験問題を速く解く練習をする

以前,「試験問題を速く解く方法」で,試験の超直前で,早く解くための手段については書きました。
直前で焦ったときには,この方法は使えるとは思います。
ただ,試験問題を解くのは,練習すれば速くなりますし,あと3週間もあれば,大きく改善するのは可能です。
まず単純な話として,情報処理技術者試験の問題は,解き慣れれば速く解けるようになります。
これは大体誰でもそうですし,高度区分を複数受けていると,解く速さはかなり速くなります。
とはいえ,いつも時間が足りるとは限りません。
以前,「時間が足りない試験区分・時間区分」でも書きましたが,全体的に時間が足りない試験区分,というのも結構存在します。
時間内に解き終わるためには,時間内に解くという練習が大切です。
具体的には,1問を,制限時間かそれよりちょっと短めで解いてみて,時間がきたら容赦なくやめる,という練習です。
応用情報技術者試験の午後は1問を20~25分,高度区分の午後1は1問を40~45分,午後2は120分で解いてみます。
特に,高度論文系の午後2は,今の時期は「120分でとにかく書き上げる」という練習が役立ちます。
あと5分になったら,書きたいことがいくらあったとしても,文章として不自然にならないようにまとめ上げる,そんな感じの,時間内で格好をつけることが,本番では必要だからです。
多分,情報セキュリティスペシャリストの午後2は,ほぼ時間は余りますので,そんな練習は必要ないと思います。それよりは,いかにじっくり時間をかけて,問題文の意図を深く読み取るか,に注力することが大切です。
浅い理解でさらっと書くこともできるけど,それでは受からないのが情報セキュリティスペシャリストの午後2です。
ネットワークスペシャリストは,人にもよりますが,午後1までを突破できる実力があるなら,普通にやれば時間ぎりぎりで終わるとは思います。
ただ,たまに問題に悩んだりすると足りなくなる可能性もあるので,時間を意識して練習することは大切です。
特に,パケットの動きなどが複雑なので,図に書いて整理するなどはおすすめです。
あと,意外と最近,時間がかかるようになってきたのが,高度論文系の午後1です。
昔は結構,ゆるい問題が多く,時間に余裕があったのですが,最近のシステムアーキテクトの午後1など,45分びっちり考えないと正当が導けないものも出てきています。
昔と今で,大分傾向が違う気がしますので,平成21年,22年度の問題を中心に全部解いてみて,時間の感覚をつかんでみてください。
速く解く練習をすると,実は,勉強時間も節約できますし,問題に集中しやすくなります。
「時間内で解こう」というプレッシャーは,ちょうどいい刺激になって,脳も活性化しやすいと思います。
特に試験が近づいてきたこの時期は,タイマーなどでしっかり時間を計って,問題を時間内に解く練習をしてみましょう。

自分の頭の外に答えを探す

今月号の「日経サイエンス」の記事「知能の物理学」で,「人間の知能は,進化的な限界に近づいている」というのがありました。
人間の知能は,物理法則の限界近くまで進化しているので,これ以上はあまり良くならないらしいです。
しかし,人間は集合体として高い知能を達成する可能性があり,インターネットなどの技術によって,知能を肉体の外に広げることができる,というのがその記事の結論でした。
進化,という長い視点で見なくても,人間1人の脳には限界があります。
ですので,本やインターネットなどで知恵を借りたり,人に教わったりします。
自分一人で完結させないで集合知を使う,というのはとても大切です。
仕事ではもちろん,人の知恵を借りて共同で何かを成し遂げる,というのは大事だというのはわかると思います。
でも,試験だとどうしても,「自分一人で立ち向かう」しかないと思ってしまいがちです。
実はそんなことはなくって,「自分の頭の外にある答えを探す」ことも可能だし,それが実はとても大切です。
その相手は,他でもない,「試験問題」です。
試験問題の中には,なにげに,現場の叡智がいっぱい詰まっています。
ただ読んだだけでも勉強になるように,その分野のエッセンスを集めています。
特に,基本情報技術者や応用情報技術者の問題は,読むことによって勉強になる「教育的問題」が多いです。
そして,試験問題には,「このへんが問題なんだ,気づいてよ」といって作問者がアピールしてるような部分がいっぱいあります。そして,「こういう視点で書いてほしいんだ。」という要求もちゃんと設問を中心にちりばめられています。ですので,それを読み取って,素直に答案にすればいいのです。
といっても,それを読み取るためには,ある程度の知識・スキルは必要になります。
情報処理技術者試験,特に高度区分は,「経験やスキルがあるんだったら,このへんは分かるよね」といった,仲間内に通じるような感じで語りかけて来てくれています。
ですので,ある程度勉強を積んでから問題を読むと,問題文はヒントだらけです。
実際,作問したり校正したりするときには,なるべく「この部分を読み取ってほしい」という意図を持って問題を作成します。答えが一意になるように,ヒントをいろいろちりばめます。情報処理技術者試験の場合は,素直にそうやってヒントをちりばめても,正答率が高くなりすぎることはあまりないので,なるべく「読み取ってもらいやすいように」気を遣います。
ですので,なるべく,「問題文からヒントがもらえるように」,自分の頭を空っぽにして,試験問題を読んでみるのがおすすめです。
試験問題の作問者と対話するつもりで読んでいると,結構いっぱい情報がつまっていることに気づくと思います。
このあたりは,特にスペシャリスト系の午後2で顕著だと思います。
10ページ以上の長い問題文の中に,作問者の想いがいっぱい詰まっていますので,それを受け取って,自分の知識や経験でアレンジして,解答を仕上げます。
そして,論文系の午後2,つまり論文も実は一緒です。
1ページの短い問題文の中に,「こんなことがこの試験では大事なんだよ。それについて記述してよ~」という作問者の熱い想いが詰まっています。それを受け取って,その趣旨に沿って,自分の経験をちりばめて書くのが情報処理技術者試験の論文なのです。
私は,いつも試験の前には,「試験問題にさからわないこと」を強く意識しています。
自分の頭で考える以前に,試験問題自身から多くのことを受け取るためです。
自分の頭の外にある試験問題という知を,試験問題を解くために利用するのです。
試験問題の作問者から,なるべく多くのことを受け取って,それに自分の経験やスキルを加味して,集合知的な答案を作成していきます。
そういう風に考えていると,実は「自分のスキルを証明する」と頑張っている時よりも,素直に正答が導きやすくなるのです。
人間1人の頭には,限界が必ずつきまといます。
自分の頭の外にある情報もうまく活用して,より質の高い解答を考えていきましょう。

ITパスポート試験のCBT開始

とうとう,ITパスポート試験のCBT(Computer Based Testing)方式による実施が決まりました。
プレス発表「ITパスポート試験での “ パソコンを用いた試験” いよいよ開始」によると,受験申込開始は10月27日(木)12:00からで,試験開始は11月25日(金)だそうです。
ベンダー試験みたいに,受験直後に合否がわかりますし,最短で試験の前日まで申し込みが可能だそうです。
最初の頃は混雑して取れないかもしれませんが,気楽に受験できる,というのはうれしいですね。
個人的には,可能なら初日に行って受験しようかな,って思ってます。
年内に取得して,顔写真入りの「ITパスポート」を手に入れるのが目標です。
あと,今年の秋試験(ITストラテジスト)に合格して,さらにITパスポートにまで受かれば,「1年に4つ,情報処理技術者試験に合格する」という,空前絶後のことが可能ですし。^^
春2つ取得された方は,一緒にいかがでしょうか。
ITパスポートのCBTは,リハーサル試験を受けて来ましたが,結構面白かったです。
毛色が違って,分からない問題も多く,得点は93/100でした。
ITパスポートの試験は,意外と勉強になります。
ストラテジ系は,応用情報技術者や高度午前1とそれほどレベルは変わりませんし,全体的に広く浅く,無理なく学ぶことができます。
新しいことも結構出てきますし,高度区分を受けている人だと,逆に新鮮だと思います。
CBTだと,他区分を受験するのを犠牲にする必要もないですし,落ち癖解消にもおすすめです。
高度区分受け続けているときにITパスポートを受けるというのは,大学入試の勉強中に高校入試を受けるような感じです。ですので,すごく「おれはできる」と感じられて,自分に自信がつくと思います。
あとは,受験料がどれくらいになるかですね。
これで5,100円だと,かなり安い気もしますし。かといって,ベンダー試験みたいに1科目15,000円とかだと,ちょっとイヤです。
このあたりも,楽しみに待ちたいと思います。
いろいろ新しいことも出てきていますが,まずは目の前の,秋の試験に向かっていきましょう。

受験時に起こるリスクを考えておく

台風15号が通過して,電車が止まったりして大変な方も多いと思います。
皆さん,大丈夫でしょうか。
私は今日は上野にいたのですが,風が強すぎて進めない道があって,徒歩で帰るのを断念しました。
バスで帰ってくるのに約1時間。窓から見てると,傘がどんどん壊れていて大変そうでした。
地震もまた起こっていますし,今年は,自然災害が多いですね。
勉強も大切ですが,自分の体を第一に,バランスを取っていきましょう。
台風が来るといつも思い出すのが,13年前,試験日に台風が来たときのことです。
電車はなんとか動いていたのですが,会場がプレハブ校舎でとても寒く,震えながら受験していました。
これに懲りたので,試験会場には,上着を一枚よけいに持っていくことにしています。
あと,昔,早稲田大学eスクールの入学試験の時,常磐線が止まったことがあります。
当時松戸に住んでいたのですが,急遽新松戸まで行って,武蔵野線に乗り換えました。
これで一安心。。。と思っていたら乗り過ごして新小平まで行ってしまい,再び時間に遅れそうに。
背に腹は代えられない,とそこからタクシーに乗って,なんとかぎりぎり,所沢まで到着しました。
確か,タクシー代7000円ぐらいかかった覚えがあります。。。
知人で,遅れそうになったので急いでタクシーに乗ったら,渋滞で止まって遅刻してしまい,30分以内に会場に入れなかった。。。という話を聞いたことがあります。
あと,試験会場に受験票を忘れて来た人も見たことがあります。その人は,後ろの席で,採点はされないんだけど,という但し書きつきで,受験だけさせてもらっていました。
その他,試験会場を間違えてしまったり,受験番号をマークミスしたり,筆記用具を忘れてしまったり,私が実際に経験したことを挙げていくだけでも,受験時に起こるリスクはいっぱいあると思います。
あらかじめ想定しておくと,何か起こったときにあわてなくってすむと思います。
私自身の対策としては,何かが起こっても対処できるように30分以上前には会場に行くことと,何か忘れたときに現地調達できるようにお金を多めに持っていくことで,想定外のリスクには対応するようにしています。
今度の試験は,震災後に作成された初の問題です。
多分,事業継続計画(BCP)などは,いろんな試験区分で出題される可能性が高いです。
そういったことを勉強しつつ,試験時の受験継続計画も考えていきましょう。

マネジメントを学ぶ

最近,試験対策セミナーで教えながら,違う試験区分なのに「なんか,同じこと言ってるなぁ」と感じることが多いです。
特に,プロジェクトマネジメントと情報セキュリティマネジメントは,根っこが同じ感じがしています。
そして多分,ITサービスマネジメントも同じです。
全部に共通するのは,「マネジメント」という言葉が入っていること。
っていうことは,多分,ドラッカーの「マネジメント」を見れば,大切なことが書いてあるはず。。。
ということで,ドラッカーの「マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則」を見てみると,次のようなことが書いてありました。

マネジメントの3つの役割

1.自らの組織に特有の使命を果たす。

2.仕事を通じて働く人たちを生かす。

3.自らが社会に与える影響を処理するとともに,社会の問題について貢献する。

。。。あ,なるほど,確かにこんな感じです。
マネジメントは,「組織に特有の」使命を果たす必要があります。
ですので,やることは千差万別で,その組織に応じて,変わっていきます。
それをマネジメントするのが,情報セキュリティマネジメントだったり,プロジェクトマネジメントだったりします。
人を活かすことが大切なのも,その通りです。
セキュリティの問題も,プロジェクトマネジメントの問題も,大切なところは結局,人に行き着きます。
そして,一つの会社にとどまらず,社会に与える影響も考える必要があります。
個人情報やルート証明書が漏えいすると,社会に与えるインパクトは大きいです。
さすがドラッカー。1つ1つが深く,味わい深い文章です。
昔,もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)を読んだときに,ドラッカーの方も買って,積んでおいたのですが,改めて読むと,しっかり大切なことが書いてあります。
もしドラのように,ドラッカーの1文1文をじっくり読んで実践する,って実はとても役に立つんじゃないかと感じています。
マネジメントについて,プロジェクトマネジメントの場合はあんまり勘違いしている人はいないと思いますが,情報セキュリティマネジメントの場合は,そのあたりがつかめていない人が多いです。
一度,「マネジメントとは」ということを理解してから情報セキュリティを考えるのも大切かもしれません。
そして,マネジメントがちゃんとつかめたら,いろんな分野に応用が利くと思います。
あれもこれも覚えて学習する前に,本質をつかむ勉強をしてみましょう。