株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 81/91

問題演習するための時間と場所を確保する

わく☆すた,美月です。
本日12時25分頃から,メールマガジン第6号を発行いたしました。
登録したのに届いてない方は,ご連絡ください。「No such mailbox」など,メールアドレスの登録間違いだと思われるエラーメールも来ていますので,特に最近登録した方は,届いているかどうか確認してください。
メルマガは,これから試験までは,1~2週間に1回は発行していく予定です。
試験直前の大事な時期ですし,なるべくモチベーションがアップするような,役に立つ記事を提供できたらと考えております。
最近,企業研修が多いのですが,ある企業さんで,「問題演習」を講義の中心に置いている所があります。
たっぷりと問題を用意して,ひたすら1日,問題を解いて,解答解説を行うことを繰り返す,という研修です。事前に宿題,という形ではなく,研修のその場で問題演習を行います。
この研修,講師は手持ちぶさたな時間も多く,楽で,「こんなんでお金もらっていいのかな」と思うほどですが,見ていると,結構効果が大きいな,と感じています。実際に,問題をその場で解いて,解説を聞いたり自分の弱点をチェックしてもらって次の問題に活かす,ということを繰り返していると,どんどん実力がついていくのが,見ていてわかります。伸びのスピードにはもちろん個人差がありますが,受け身のただ知識を身につける研修よりも,学習効果はかなり高いです。
情報処理技術者試験,特に高度区分を受ける人は,現場の仕事が忙しく,なかなかまとまった時間をとることは困難です。日々に流されていると,いつのまにか試験日,ということになってしまいます。ですので,「1日時間を確保して,問題演習を行う」という時間がとれるかどうかが,とても大切になってきます。
特に論文系の試験は,午後1,午後2とも,コツさえつかめれば案外楽に合格できますので,演習効果が高いです。事例系は,必要な知識の分量も多いので,演習問題周辺の知識のインプットも大切になってきますが,もちろん演習は効果的です。
会社がそういう場所を用意してくれる,というのはかなり恵まれた例だとは思いますが,これは自分でも作りだせる環境です。
私の友人は,家では子どもがいて集中できないから,とあえて近所の公民館の会議室を借りて一人模擬試験を実施していました。家でだらだらと勉強するより,ちょっと出かけて,戻ってきた時には子どもと遊ぶという方が,メリハリがついていいそうです。
非営利目的だと,公民館などはびっくりするぐらい安いです。うちの近所の市民センターだと,1時間150円で借りられます。以前,「勉強に向いてる「場所」を見つける」でも紹介しましたが,いい場所を確保すると,勉強はとてもはかどります。
ちなみに,わく☆すたでは,時間の確保&お互いに刺激し合うことを目的に,勉強会を開催しています。こちらは非営利ですので,関東近郊の方でご都合があればご利用ください。次回9/5は,セキュリティ問題の演習を行う予定です。
情報処理技術者試験の場合は,「やっても受からない」ではなく,「やらないから受からない」人が大半です。なるべく自分がやれる環境を確保して,学習に臨んでみてください。

ネットワークトラブル ~解答解説編~

わく☆すた,けんけんです。
今日は,昨日の記事,「ネットワークトラブル ~問題編~」の続きになります。昨日は,調子に乗って書いていたら,長くなったので,分割しました。では,解答解説いってみます。今回は,ITECさんの,本試験問題集の解説風に書いてみます。
【解答】
設問1 (1) a:データリンク
    (2) b:ping  c:SONY
設問2 ジャンボフレームの設定をしてしまったため。(21字)
設問3 減価償却をすぎた機器を,不具合が発生しても使い続けたこと。(29字)
【解説】
この問題は,ネットワーク構成を変更した時に発生したトラブルを題材にしている。企業のネットワーク運用としては,突っ込みどころ満載の運用をしているが,小規模の拠点であれば,実際はこのような場合がよくある。(ネットワーク管理者の皆様,ごくろうさまです。) 問題文のチェックポイントとしては,「不具合が発生している機器を使い続けている」こと。そして,「ネットワーク構成を変更している」こと。などの2点が問題文を読んでいて,ひっかかていれば,設問に答えることは容易であろう。設問2は実際に発生した事例を解答としているので,別解がいくつか考えられるかもしれない。
[設問1]
(1)(2)
問題文に,「Webへの接続ができることから」との記載があるので,(1)だけの文章を読むと,アプリケーション層での通信ができているので,物理層~アプリケーション層のどれでもが入ってしまう。しかし,以下の文章を読むと,「( b )コマンドを発行し,NASからの応答があるか確認した。」と続いている。コマンドで応答をチェックできるのは,「pingコマンド」であるので,空欄bには,「ping」が入る。
すると,2.でチェックしているのは,ネットワーク層であることがわかる。ネットワーク層の通信を確認するためには,その下の階層,「データリンク層」の接続ができていることが前提となる。よって,空欄aは「データリンク」となる。
空欄cについては,K君がVAIOを使っていることから,「SONY」があてはまる。詳細は,wikiに解説が詳しい。
[設問2]
GIGABITのLANポートでは接続できず,PC本体の100MのLANポート経由だと接続できること。そして,そして,100Mスイッチが途中に存在する点。がポイントになる。また,設問に,「転送効率の観点から」と指定があるので,この切り口から解答を導く必要がある。
LANポートの設定は,Windowsパソコンであれば,デバイスマネージャーから,ネットワークアダプタのプロパティを開き,詳細設定タブから設定内容を見ることができる。(Vistaの例。)
この設定内容から,「転送効率」に関連するものを抜き出してみると,「バッファ」,「フロー制御」,「リンク速度とデュプレックス」,「ジャンボパケット」などがあげられる。
この中で,GIGABITのLANポートと100MのLANポートで違いがあるものは,「リンク速度とデュプレックス」,「ジャンボパケット」になる。「バッファ」,「フロー制御」は,GIGA,100M双方で共通である。
「リンク速度とデュプレックス」について考えると,転送効率と言うより接続時の効率を上げる仕組みとして,ポートの速度を固定する方法がとられる。通常の場合,オートネゴシエーション機能により,リンクの開始時に速度をいくつで通信するか,半二重か全二重かを自動的に設定する。機器により,この設定に時間がかかり,通信の開始が遅れる場合があるので,ポートの設定を「1000M全二重・固定」などと通信方法を決め打ちすることができる。安価なスイッチは,オートネゴシエーション機能のみしか備わっていないことが多いが,インテリジェント・スイッチ以上の機器であれば,通常,ポートごとに設定を行うことができる。
ただし,「リンク速度とデュプレックス」の設定は,リンク接続開始時の効率は上げることはできても,「転送効率」自体をあげることはできない。
次に,「ジャンボパケット」について考えてみる。これは,「ジャンボフレーム」とも言われる。この「ジャンボパケット」が転送効率を上げる手法であり,通常のEthernetのMTUは1.5kであり,この1.5kに,MACアドレス,FCSなどのヘッダやトレーラ情報が付加されるので,超高速の通信を行う場合,ボトルネックになりかねない。そこで考え出されたのが,「ジャンボフレーム」で,1.5kのMTUを,4k,または9kに拡張し転送効率を上げている。ただし,通信する機器でジャンボフレームの設定を行わないと,ジャンボフレームを使用した通信はできない。そして,通信経路の途中の機器も,ジャンボフレームに対応している必要がある。
今回の障害の原因は,この「ジャンボフレーム」の設定を行っていたことであり,途中の100Mスイッチが古いので,ジャンボフレームに対応していなかったことが原因である。しかし,問題文にはふれていないが,2台目のNASもジャンボフレームの設定を行っており,ジャンボフレームで通信を行っているのであれば,2代目のNASも通信ができなくならないと,理屈にあわない。以下は予測ではあるが,考えられることは,1パケットが,1.5kを超えなかった。または,自動的にフレーム長を調整して通信を行ったか。などがあげられる。2代目のNASが通信できた原因を追及するには,パケット解析を行うことになるが,取り急ぎ,GIGABITのLANポートのジャンボフレームの設定を1.5kに戻したら正常に通信できたので,これを解答例とした。
Web画面が見えていたのは,ブロードバンドルータはジャンボフレームに対応しておらず,リンク時にPC側がフレーム長を調整したことが考えられる。
[設問3]
今回発生した全ての原因は,不具合が起きている機器をそのまま使い続けたことである。正常に無線LANで通信できていれば,わざわざ有線LANで通信する必要もあらず,また,LANポートも不足することもないので,古い100Mのスイッチが出てくることもなかった。よって,解答としては,「減価償却をすぎた機器を,不具合が発生しても使い続けたこと。」のようなニュアンスで答えればよい。
とは言っても,とりあえずまだ使える場合は,実際のところ使い続けることが多い。基幹のネットワークであっても,リース期間を過ぎたら再リースを行い,予算がつくまで使う事例もある。「ブロードバンドルータくらい,買い換えろよ」と言った声が聞こえてきそうではあるが,ネットワークトラブルの事例を提供したことで,ご勘弁願いたい。
以上です。(長かった~。)

ネットワークトラブル ~問題編~

わく☆すた,けんけんです。
昨日,我が社でネットワークトラブルがありました。結構面白い事例だと思うので,情報処理技術者試験・午後問題の事例解析風にブログでシェアしようと思います。
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W社は,地方都市に拠点を置く,IT教育会社である。W社のネットワークは,インターネット接続に家庭用のFTTH回線の集合住宅タイプを利用し,ブロードバンドルータを経由し,社内LANを構築している。
W社のネットワーク環境を以下に示す。
  インターネット←(FTTH)→MDF←(DSL)→DSLモデム←→ブロードバンドルータ←→社内LAN
()内は,接続方法を示す。その他の接続は,無線or有線LANで接続されている。
W社で使用しているブロードバンドルータは,無線LAN機能を備えており,導入後5年を経過している。そのためか,最近無線LANの調子がかんばしくなく,まれに接続できなくなる障害が発生している。ルータ自体を再起動することで使えるようになるので,日常業務の中に組み込み,だましだまし使っていた。有線LANは問題なく使用できている。
社内LAN中には,パソコン(以下,PC),NAS(2台),プリントサーバ,複合機,サーバ経由でプリンタが接続されており,プライベートIPアドレスを,ブロードバンドルータよりDHCPで割り振っている。
ある日,W社のK君は仕事中にPCからNASにアクセスできなくなった。Webも見られないことから,無線LANのトラブルだと認識し,急いでいたので,有線LANで接続を行うことにした。しかし,現象は変わらず,PCを再起動した。
再起動することで,Webへの接続や,2台目のNASには接続ができることを確認できた。しかし,目的のNASには接続できない。
また,障害発生前に,ネットワーク構成の変更を行っている。有線LANのポートが不足し,GIGABITスイッチに100Mのスイッチをカスケード接続し,100MスイッチにM社長とK君のPCを接続をしている。2台のPCとも,Web接続や,2台目のNASへの接続は,正常に行われている。100Mスイッチは,ブロードバンドルータより古い年代物のスイッチである。
K君はOSI7階層の考え方を参考に,PC-NAS間の障害について,トラブルシューティングを以下の手順で行った。
 1.Webへの接続ができることから,( a )層の障害は無いものと認識した。
 2.PCのコマンドラインから,( b )コマンドを発行し,NASからの応答があるか確認した。
 3.NASの管理画面をブラウザから開こうとしたが,開くことが出来なかった。
 4.他のPCからNASへ接続を確認すると,正常に接続ができた。管理画面も開くことができる。
NASの障害と言うより,PCの障害の可能性が考えられる。しかし,Webは正常に見られており,K君のPC-NASの接続だけが正常に行われない。
以下,K君とM社長の会話である。
 K君:初代NAS,壊れちゃったかもしれませんね。新しく買い換えましょうか。
M社長:何言っているんだ。私のPCからは正常に使えるんだから,K君のPCの問題じゃないのかな。VAIOなんか使うから,( c )タイマーが発動したのかもしれないね。
 K君:では,PCの買い換え時ってことで・・・
M社長:(無視)
 K君:だけど,困ったなぁ。仕事が進まない・・・
M社長:そういえば,PCにはもう一つLANポートがあったんじゃないかな?
 K君:そうですね。今は,ポートリプリケーター経由のGIGABITのLANポートに接続していますので,本体の100Mのポートに接続してみます。
M社長の提案により,PC本体にケーブルを接続したところ,なんと,NASへ正常に接続することができた。K君は,NASを導入した時に,転送効率を上げる為にPCのLANポートの設定変更をしたことを思い出した。その設定を戻すことで,ポートリプリケーター経由でも,NASに接続することができた。
K君は,仕事を進めることができ,無事,DVDの発送を完了した。
設問1
 (1) 空欄( a )にあてはまる語句を,カタカナ6字以内で記述せよ。
 (2) 空欄( b ),( c )にあてはまる語句を,それぞれ英字4文字で記述せよ。
設問2
 K君のPCがNASに接続できなかった理由は何か。転送効率の観点から,30字以内で記述せよ。
設問3
 今回のW社の障害で,根本的な理由は何か。減価償却の観点から,40字以内で記述せよ。
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いかがだったでしょうか。多少ネタが入っておりますが,お時間があるときに考えていただければと思います。長くなったので解答解説は,次回ってことで。

最後まで全部やらなくてもいい

わく☆すた,美月です。
eラーニング実験へのご協力,ありがとうございました。
おかげさまで,30名の方にご参加いただき,無事実験を終了させることができました。
今後もいろいろ改善を加えて,楽しくて効果的な新しい教育を実現していきたいと考えています。
今回の課題として残ったのが,挫折率(事前テストだけやって事後テストまで行かなかった人の割合)の高さ。約1/3の人が,途中でやめてしまったようです。1回の学習で30分,というのは長すぎたのかな,とそのあたりも改善すべき課題として残っています。
途中まででも協力していただいた方々,ありがとうございました。
今回は,実は2パターンのeラーニング実験を行いました。
パワーポイントでの動画の説明,実際の講義映像を使ったセミナー映像での説明の2パターンを用意して,両方での効果の違いを測定しています。ランダムに振り分けていますので,人によって,楽しくない方に当たってしまう可能性もありました。
最後まで行けなかったのも,こちら側(システム,内容など)の責任ですので,どうか,罪悪感などは感じないでください。挫折率も,しっかり研究成果として卒論に記入します。^^;
ということで,今日のテーマは,「最後まで全部やらなくてもいい」です。
学校の教育では,「最後まできちんとやりとげる」ことは,とても大事なこととして,評価されます。会社の評価でも,「最後までやりとげる人」というのは,できる人の代名詞みたいなところがあります。多分,最後までやりとげることが,大切な場面も多いんじゃないかと思います。
でも,実は,「途中やめ」の方がいいこと,というのは多々あります。
例えば,参考書や問題集が自分に合わなかったり,「なにかおかしい」と感じる場合。苦労してその参考書を仕上げて過去問題を解いてみても,全然解けるようになっていない,ということはよくあります。
最後まで行くと,達成感はありますが,その分よけいに実力がつくとは限りません。
私が第一種情報処理技術者(現:応用情報技術者)を受験したときには,最初に買った午前問題集を全部はやりませんでした。計画的に,「必要な章だけ」やってから,別の参考書や問題集に移りました。
やり方としては,まず最初に目次を見て,「必ずやらなければならなさそうな章」に◎(二重丸)をつけました。苦手だったコンピュータシステムやシステム開発あたりを重点的にやろう,と3つぐらいに◎しました。それ以外に,やった方がいいところに○(丸)をつけて,そこまではやろう,と決めました。その後,とりあえずやれたらいいな,という章には△(三角)をつけておきました。時間がなければ飛ばそうというところには,印をつけませんでした。
結果的に,△がついてる章まではひととおりやって,あとは見なかったことにして(^^;)次の午後問題集に進みました。次の午後問題集も,ネットワークとかデータベースとか,当時苦手だった分野を重点的にやりました。というか,その時点で試験1ヶ月前ぐらいだったので,その「苦手分野だけ」午後対策したところで,時間切れでした。^^;
ということで,完璧にやった参考書や問題集は1冊もないまま,本番に突入。全然時間切れで,苦戦しながらも,なんとか合格することはできました。全分野やってなくても,6割できれば合格できますので,それで滑り込んだ感じです。
「完璧にこなさないと,次に進めない」と感じている人も多いですし,その気持ちもわかります。ただ実際には,最後まで完璧にやらなければ,ということ自体が足枷になっていることも結構あります。仕事でも,「ここは完璧にしておかないと」というところと,「これは8割方できれば十分なので,適当に早くした方がいい」ことの両方があると思います。
情報処理技術者試験では,「ここは完璧にしておかないと受からない」ポイントは確かにあります。ネットワークスペシャリストだったらTCP/IPの理解とか,データベーススペシャリストだったら正規化の理解とか,外せないところは確かにあります。でも,それ以外は,結構適当でもなんとかなるところも多いです。応用情報技術者だったら,きっちりやっておくべきなのは,午後の出題範囲のうちの3~5分野ぐらいかと思います。
明日から9月,という今の時期にまだ参考書などでじっくり学習している人は,途中やめしてでも問題演習を行うことをおすすめします。実際に出てくる内容とのギャップは,早めに知る必要がありますし,残り1ヶ月半なので,やることに優先順位をつける必要があります。
途中でやめたことも,後で振り返ると,意外と糧になっていることが多いものです。
途中でやめてもかまわないので始める,というぐらいの気楽な気持ちで,新しい勉強をはじめてみるのをおすすめします。

意識して,勉強したい内容に触れる

わく☆すた,美月です。
eラーニングへのご協力,ありがとうございます。
おかげさまで,順調にデータが取得できており,ちゃんと分析できそうです。
明日まで実施しておりますので,ご協力頂ける方は,引き続きよろしくお願いいたします。
http://www.mitsuki.org/test/ (公開は終了しました)
あと,来週,9月6日(日)開催予定のセミナーが,おかげさまで,残席わずかとなりました。今回は,セキュリティに関して一日しっかり学習していく予定です。

会話には必要な前提知識がある

わく☆すた,けんけんです。
昨日の昼間にブログネタを思いつき,「よしこれでOK」と思っていたら,メモしていなかったので,夜にはすっかり忘れていました。^^; と言うわけで,メモは大事だなぁと改めて思ったのでした。
そんな中,今朝,モーニングページを書いている途中で思い出し,ブログが書けております。やっぱり手で書くことも大事だなぁと,メモらなかったことで,2つの気づきがありました。(?)
さて,タイトルにある「会話に必要な前提知識」は,普通に会話するときにも必要ですし,特に,トラブル時にサポートセンターと電話する時にいるなぁと実感しました。
昨日の記事のeラーニングの公開用の動画は,自分が編集しています。ここでちょっとしたトラブルがありました。さすがに自力での解決は難しいなと感じたので,サポートに電話することに。
すると,あれこれ聞いてきます。「エンコーダーは何使ったのか」とか,「元の動画のフォーマットは」などなど。結構詳しく対応してくれ,こちらも今の状況がわかるようにツール類を入れてあるので,情報を伝えます。
最終的に他の方法で解決することができ,eラーニングのシステムに組み込むことができました。
ここで改めてわかったことは,会話するときには,必要な前提知識がいるってことです。
今回の例で言えば,サポートする方としても,サポートする上での情報が必要で,サポートを受ける方は,その情報を伝えなければいけません。このやりとりに必要なのが,今回の場合,動画についての知識です。
これは,会話する場所によって,必要な知識が異なるとも言えます。
明後日,選挙ですけれども,政治について会話する場合は,政治について知っておかなければならないでしょう。そして,システム構築の仕事をされている人であれば,システム化する業務知識が無いと,構築が進みません。
そして,この考えは,情報処理技術者試験にも当てはまります。それは,
                  「試験=問題文との会話」
だからです。
このブログで「読解力が大事」といたるところで書いているとおり,問題文と会話するには,相手は文章なので読解してゆく必要があります。そして,その後で会話を成立させるには,前提知識が必要になってきます。
わからない部分は,以前ブログで紹介した,“誤解語”です。
問題文を読解して,問題に耳を傾ける。誤解語があったら,それを理解する。そして,問題文と会話を進める。この繰り返しが,合格へ向かう道だと考えています。
問題のささやきが聞こえていますか? 誤解語は無いですか? 問題文と会話できていますか?
できていないなと感じたら,どこができていないか細分化して見つめてください。できないところはなくならないかもしれまんせんが,閾値を超えたら合格です。

大学の研究で,eラーニング作ってます

わく☆すた,美月です。
メールマガジン,先ほど23時20分頃,第5号を発行いたしました。登録したのに届いてない方は,ご連絡ください。
一日ご無沙汰しましたが,昨日からずっと,大学の課題を作成してました。^^;
実は,私は今,大学4年生なのですが,卒論の課題で,情報処理技術者試験を効果的に学べるeラーニングシステム,というのを作っています。まだまだ試作品段階ですが,いいeラーニングシステムができたら,勉強をより効果的に楽しく行うことができる可能性を感じています。
(今の情報処理技術者試験用のeラーニングに,面白いのないですし。。。)
今,仮実験段階ですが,もしよろしければご協力ください。
 http://www.mitsuki.org/test/ (公開は終了しました)
内容はOSI7階層です。システムはまだまだですが,コンテンツは情報処理技術者試験に結構役立つ内容になっていると思います。動画が30分ぐらいあるので,全部で1時間ぐらいかかります。
8月30日(日)まで公開予定ですので,週末のお暇なときに,楽しみがてらやってみてください。
********
大学で私は,「インストラクショナルデザイン」を学ぶゼミに所属してます。
インストラクショナルデザインとは,「教えることの科学と技術」で,誰かに何かを教える時の,「効率の良い上手な教え方」を研究する学問です。教育工学の1分野で,実際の応用分野としては,eラーニングシステムを作るときに,一番活用されてるんじゃないかと思います。
自分がわかっていても,人の教えて伝わるか,というと,結構伝えるのは難しいです。
昔,講師の仕事を始めたときには,「試験に合格する内容を教えればみんな受かる」と思い込んでいましたが,全然そんなことはありませんでした。教えたつもりになっていても,伝わらなかったことは多々ありましたし,同じことを教えても,解釈の仕方は人それぞれで,全然違いました。
ですので,試行錯誤をしながら,いろいろ実践して教えてきました。
あるとき,「効果的に教えるのにもっといい方法が世の中にはあるのではないか」ということに気づきました。教育工学という学問分野があることを知り,実践的により効果的な学び方を工夫する学問に,とても心を惹かれました。
最初は大学院に行こうと思ったのですが,文系の学問は全く知らないので,基礎からきっちりやった方がいいと思い,大学に入り直しました。入ってみて4年,いろんな出会いもあり,とっても充実した時が過ごせました。教育実習に行ったのもいい想い出です。
今後もいろいろ学んで,科学的な,効果的な勉強方法をいろいろ提供していけたらな,と考えています。

情報処理技術者試験を受ける本当の目的を知る

わく☆すた,けんけんです。
以前のブログで,「合格した後の世界をイメージする」と言う記事を書きました。今回は,これよりもう一歩突っ込んだお話しをしたいと思います。
それはタイトルにもあるように,「情報処理技術者試験を受ける本当の目的を知る」です。
知る方法は簡単で,自分に質問を繰り返してゆくだけです。「合格した後の世界をイメージする」では,一段階しかイメージしませんでしたけれども,これを1つずつ掘り下げてゆきます。自分の例を書いてみますね。始めの質問は,この場合,「情報処理技術者試験を受けるのはなぜですか?」になります。


 Q.情報処理技術者試験を受けるのはなぜですか?
 A.業者の嘘を見抜き,足下を見られなくなります。
 Q.業者の嘘を見抜き,足下を見られなくなると,どうなりますか?
 A.業者さんと対等に付き合うことができるようになり,また,一目置かれます。
 Q.業者さんと対等に付き合うことができるようになり,また,一目置かれると,どうなりますか?
 A.自分に自信がつきます。
 Q.自分に自信がつくと,どうなりますか?
 A.自分の可能性が見えて,いろんなことができるのではないかと未来に希望が持てます。
 Q.自分の可能性が見えて,いろんなことができるのではないかと未来に希望が持てるようになると,どうなりますか?
 A.会社やめて,自分の好きなことをやると思います。
 Q.会社やめて,自分の好きなことをやると,どうなりますか?
 A.ストレスなく過ごせて,とても幸せを感じると思います。

と言うわけで,今に至ると。^^;
そんなわけで,自分の場合,「ストレスなく過ごせて,幸せを感じたい」ために,情報処理技術者試験を受けることにしたことがわかりました。
では,他の例をシミュレーションしてみます。人物像としては,子供が2人家族4人のお父さんとしてみます。


 Q.情報処理技術者試験を受けるのはなぜですか?
 A.技術を身につけて,仕事に生かしたいからです。また,報奨金がもらえます。
 Q.技術を身につけて,仕事に生かせ,報奨金がもらえると,どうなりますか?
 A.評価が上がり,年収が増えます。
 Q.評価が上がり,年収が増えると,どうなりますか?
 A.家族に良い暮らしをさせることができます。
 Q.家族に良い暮らしをさせることができると,どうなりますか?
 A.父親としての役割を全うすることができます。
 Q.父親としての役割を全うすることができたら,どうなりますか?
 A.妻や子供に感謝され,父親として充実します。
 Q.妻や子供に感謝され,父親として充実すると,どうなりますか?
 A.とても幸せを感じます。

この場合,「父親として幸せを感じる」ためには,情報処理技術者試験を受ける必要があるのか? と言う疑問がわきます。もしかしたら,子供と過ごす時間を増やすとか,奥さんに毎日「愛しているよ」とささやくこともできると思います。それでも,奥さんや子供に十分感謝されると思います。
なぜ,わざわざ遠回りするのでしょう?
それは,逆説的ではありますが,本当は,「父親として幸せを感じたい」と思っているくせに,直接目的に結びつく行動をしたくないとも思っているからだと考えます。
実際,多くの男性は結婚10年もすぎたら,奥さんに「愛しているよ」な~んて今更言うのは,“超”照れくさくて,言いにくいですよね。それに,子供との時間を作ると言っても,プロジェクトは佳境だし,早く帰るには難しい,かもしれません。だから,自分が得意なコンピューターの情報処理技術者試験を受けてから,なんて行動をしてしまうのです。しかも,「技術を身につけて,仕事に生かしたいから」なんて,もっともらしい理由をつけて。
なので,こうやって,理由を1つずつ質問して,掘り下げることで,本当の自分が見えてくると思います。
あなたの,情報処理技術者試験を受ける“本当”の目的はなんですか?

「型」を学ぶ

わく☆すた,美月です。
昨日は,世界陸上の女子マラソンが,とっても面白くって,夢中でドキドキしながら見てました。
40km過ぎまでもつれこんでのデッドヒートでの金メダル争い,って,見ていてとても面白かったです。それにしても,最後になっても全然崩れない尾崎好美選手のフォームはとっても美しく,「これぞランナーの理想型」って感じでした。身長も同じぐらいですし,ぜひ見習いたい型です。
以前,「試験の形式に正しく対応する」で,型の大切さについて書きました。
情報処理技術者試験の午後での記述の仕方には型があって,型に従っていないと点数になりにくいです。特に論文には,求められている「形式」がちゃんとありますので,それに従って書く必要があります。

ネットワークスペシャリストに必要なセキュリティ技術

わく☆すた,美月です。
最近,ネットワークスペシャリストと情報セキュリティスペシャリストの研修を並行してやってます。そこで,研修を行ったり,質問に答えたりしていて,ちょっと不安に感じることがあります。
それは,

 「ネットワークスペシャリスト」試験受験者は,情報セキュリティ技術に弱い
 「情報セキュリティスペシャリスト」試験受験者は,ネットワーク技術に弱い

ことです。
当たり前のような気がしますが,試験の傾向を考えると,これは実は危ない状態なんです。
以前,「ネットワークスペシャリストと情報セキュリティスペシャリストの違い」で,2つの試験の違いについて挙げました。このときは,違いに着目しましたが,同じ部分も多いです。というより,むしろ,共通の部分の方が多いくらいです。
ですので,どちらの試験でも,「ネットワーク技術」と「情報セキュリティ技術」の両方が必要です。
ということで,今日は,ネットワークスペシャリスト受験者向けに,必要なセキュリティ技術についてお話したいと思います。
企業でネットワークを構築するにあたり,最近はセキュリティ技術は不可欠です。経費削減のため,広域イーサネットをやめてインターネットVPNにする,といったことはよくありますし,そうするとIPSecやSSL-VPNの知識が必要になります。内部統制のためにネットワーク上のパケットを保管,ってことになると,証拠の保全性を確保するために,改ざん防止の技術が必要になってきます。
ネットワーク設計のために必要なセキュリティ技術も,いろいろあるのです。
そこで,ネットワークスペシャリストに必要なセキュリティ知識,っていうことになると,結構深い内容が求められます。「セキュリティの基本的なことはわかってるつもりなのですが。。。」レベルだと,全然足りません。
ネットワークスペシャリストに必要なセキュリティ知識,ってことで思いつくことを挙げてみると,以下のような感じになります。

 ・暗号化
  公開鍵暗号方式,共通鍵暗号方式,ハッシュ
 ・認証
  パスワード,ダイジェスト認証,証明書,CA,TSA,IEEE802.1x/EAP,...
 ・アクセス制御など
  ファイアウォール,IDS/IPS,プロキシ,ウィルスチェック,...
 ・セキュリティプロトコル
  TLS(SSL),IPSec,S/MIME,WEP,WPA,RADIUS,・・・

※ちなみに,情報セキュリティスペシャリストで良く出てくる,セキュリティマネジメント関連のことは,ほとんど出てきません。
これらのことが,ネットワークと結びついて,深く突っ込んで出題されます。
例えば,TLSはトランスポート層のプロトコルなので,セッション層で記述されるSIPやSMTPの内容は,全部暗号化されてしまいアドレス情報が読み取れない,という風な問題は,ネットワークスペシャリストの定番です。
過去問を分析してみるとよく分かるのですが,セキュリティ関連の問題は,かなりいっぱいでてきます。それも,午後1の1問でセキュリティ分野の問題が出てくる,という感じではなく,問題の中で設問の1つがセキュリティに関するもの,という出題のされ方をします。なので,セキュリティ問題を避ける,というのは事実上不可能です。
例えば,去年(平成20年)のテクニカルエンジニア(ネットワーク)の出題だと,午後2の問題はどちらを選んでも,セキュリティ関連の設問があります。
具体的には,平成20年午後2問1では,設問1,2がインターネットVPNの問題,設問5がIEEE802.1xに関する問題で,半分くらいはセキュリティ関連の出題です。平成20年午後2問2では,設問2,3でTLSを中心としたネットワークセキュリティ対策が出てきますし,設問5の実機検証案も,半分くらいがセキュリティに関する内容です。
ですので,午後2は,どちらを選んでも,セキュリティがわかっていないと合格できなくなっています。
ネットワークスペシャリストでの重点度合いを考えると,情報セキュリティは,全体の1/3~1/4ぐらいの労力はかけて,ちゃんと勉強しなきゃいけない分野です。私が研修をするときには,丸1日ぐらいは情報セキュリティ「だけ」をやる日を作ります。知っていて理解していればいいだけの問題なので,ちゃんとやりさえすれば確実に知識が身につきますし,結構いっぱい出題されるので,身につければ一気に点数が伸びる分野でもあります。
その割に,身についていない人が多いのは,参考書で学習することの弊害かな,とも感じています。セキュリティ分野が詳しく載っているネットワークスペシャリスト向けの参考書ってほとんどないですし,雑誌記事や専門書などで補完する必要が出てきます。「マスタリングTCP/IP入門編」は,意外とセキュリティ関連も詳しく載っていたりします。(ちょっと足りない感じではありますが)
ということで,ネットワークスペシャリスト受験者は,情報セキュリティ技術を意識して学習することをおすすめします。

おすすめ気分転換「ガラクタ捨て」

わく☆すた,美月です。
なんとなくやる気が起きないな~,とか,なんかムシャクシャする~,とか,気分が乗らない時ってありませんか?
そういうとき,意外と効果を発揮して,しかもその後気分良く過ごせる方法があります。
それは,「ガラクタ捨て」です。
「掃除」って書いちゃってもいいような気がしますが,掃除ってやろうとすると,物がごちゃごちゃしてるとやりにくいので,先に「ものを捨てる」という動作が必要になってきます。『夢をかなえる「そうじ力」』によると,ゴミやガラクタなどのいらないものを捨てると,新しい自分に近づくことができます。この本には,こんなことが書いてありました。

古い物や不必要なものは,そのもの自体が,マイナスエネルギーを発します。ものを捨てることによって,マイナスの原因を取り除き,マイナスを引き込んでいる磁場にストップをかけましょう。

私の大好きな本の一つである,『ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門』 によると,ガラクタには,単純にゴミとわかるものだけでなく,以下の4種類のものがあります。
 1.あなたが使わないもの,好きではないもの
 2.整理されていない,乱雑なもの
 3.狭いスペースに無理に押し込まれたもの
 4.未完成のもの,全て
自分が好きじゃないものは,実は,捨てるととっても爽快感があります。
昨日,服を整理していて,1度しか着ていないけど,ちょっとイマイチだったので,もう着ないだろう。。。という服があったのですが,思い切って捨ててみると,とても気持ちよく,元気が戻ってくる感じがしました。いらないもの,特に「気に入らないもの」を捨てるのは,気分が悪いときにやってみると,とっても快感です。^^
本も,置いておくと場所をとるので,「お気に入りの本」を厳選して,それ以外はなるべく捨てます。(といっても,山ほど残っていますが・・・)。情報処理技術者試験の参考書なども,いろいろチェックするために買いますが,気に入らない本,使えない本は,持っていてもじゃまになるだけなので,さっさと捨てるようにしています。見るたびむかつく本は,本棚にない方が健全です。
あと,これは,人によるのかもしれませんが,「合格発表が終わって,使い終わった受験票」は,私は捨てるようにしています。落ちたものは,昔からその結果に縛られないよう,合格発表が終わったら速攻で捨てていたのですが,受かったものも,それに固執していると次に進めない感じがするので,捨てるようにしています。あ,もちろん,合格証書は全部残しています。^^
捨てた後というのは,何とも言えないいい感じ,前に進んでいく感じが出てくるので,勉強を始める上でも,とても前向きに始められます。
ということで,「何となく気分が乗らないなぁ」と感じている時には,何か自分の家にある,好きではないものを捨ててみるのがおすすめです。一気にやらなくっても,ゴミ捨て1回分ぐらいを時々やると,気分転換と実利を兼ねられて,一石二鳥です。

論文系の午後1は簡単

わく☆すた,美月です。
最近,講義続きで,いろんな高度系の種目を教えているのですが,午後1だけを比べると,論文系の午後1って簡単だなぁ,としみじみ思います。
ネットワークスペシャリストや情報セキュリティスペシャリストの場合には,問題を解く前に,「前提となる知識」がある程度必要になります。ベースとしてTCP/IPやISMSなど,ひととおり知っておかなければならない,というのもありますし,問題ごとに,その問特有に必要な知識があります。もちろん,「知識だけで」解けるわけではないのですが,知らないと解けない部分というのが,結構あります。
ですので,講義をするときには,「前提の知識」「考え方」など,いろんなポイントを話します。最初の講義で,「とりあえず問題解いてみて」と言っても,手がつけられないことが多いですので,先に,ある程度前提知識の内容を説明してから解いてもらいます。
でも,論文系の午後1は,初回の講義で,「さあ問題を解いてみましょう」というと,初めての人でも結構解けたりします。基本的に,問題文に状況はすべて書いてありますし,それほどひねっているわけでもありませんので,なんとなく解けたりします。
ただ,なんとなくだと,最初はちょっとピントを外してしまいがちになるので,「問題文のここに着目」「試験の役割から考えてこういう風に考えよう」ということを,後から補足していきます。すると,何問か問題演習をしているうちに,大体勘所がつかめてきます。文章を読んで答えを探すので,ある程度の読解力は必要になってきますが,それほど高度なことは要求されませんし,普通に文章が読めれば大丈夫です。実際,論文系を受ける人は,そもそも文章を読むのを苦手にしていない人が多いので,大体スムーズに慣れていきます。
ですので,高度論文系(システムアーキテクト,ITサービスマネージャ,ITストラテジスト)の午後1の勉強では,過去問3年分解いておけば,ほぼ対応できます。それをやりながらそれぞれの試験区分の考え方を理解すれば,合否を分ける午後2の論文にも対応しやすくなります。
。。。ただ,これを初心者が自分の力だけでやろうとすると,問題文や解答の意図が全然わからず,混乱することがあります。ですので,問題を解いていて苦戦している人には,解答解説が詳しく書いてある問題集を利用してみてください。内容に100%の信頼はおけないのですが,考え方はすごく参考になると思います。

何でもいいから「決める」方がいい

わく☆すた,美月です。
今日20時で,秋の情報処理技術者試験の申込は,締め切りました。
以前,情報処理技術者試験を申し込もうとして,「ソフトウェア開発技術者とテクニカルエンジニア(データベース),どっち受けようかな」と迷ってる友人がいました。「どっちでもいいから早く申し込んだ方がいいんじゃない?」と言ったのですが,「う~ん。。。もう少し考えてみる」と,彼女は結論を先延ばしにしました。
その後,彼女がそのことを思い出したのは,試験の締切の3日後。「え~ん,期限すぎちゃったよぉ」と,その年は受験できませんでした。
種目変更は後からでもできるので,「とりあえず申し込んどく」でも,なんとかなったと思います。個人的には,忘れることの方が怖いので,申込始まったらとりあえず,「その時点で考えてる一番高度な資格」で申し込みします。ですので,怖じ気づいて3回ぐらい種目変更をしたことがあるのですが。。。^^;
迷ってるとき,というのは,正直「どっちでもいい」ことがほとんどです。
昼食をラーメンにするかスパゲティにするかは,悩むと楽しいですが,どっちでもその後に大差ありません。問題は,「どっちにしよう」と迷っていて,お昼休みがなくなることの方が問題です。個人的には,せっかちなので,「どの店にしよう」とうろうろ迷ってるぐらいなら,さっさと手近なところに入るほうがいいです。
情報処理技術者試験の問題選択。
これも,何でもいいから「決める」ほうがいいです。よく,受講生さんからの質問で,「問題選択,どのようにしたらいいですか」という質問を受けますが,迷えるぐらいなら,どっちをとってもそれほど変わりません。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験の場合,午後1,午後2で選択の余地はありません。
厳密には一応,あるのですが,ハードウェア系とソフトウェア系の乖離が大きく,大体どちらかしか勉強しないパターンが多いのです。私はハードウェアの問題が全然ダメなので,ソフトウェア系の問題しか解けません。となると,自ずと問題は決まってきます。
情報セキュリティスペシャリストも,比較的,選ぶ問題が固定されやすいんじゃないかと思います。苦手な人は,セキュアプログラミングの問題は一番に飛ばしますし,技術中心かマネジメント中心かで,選ぶ問題は大体決まってきます。
データベーススペシャリストも,あらかじめ「基礎理論とSQLで受ける」などと決めておくこともできるので,迷いにくいかと思います。事前にある程度決めておく,という面では,応用情報技術者もそうです。あらかじめ決めうちで勉強した方が,中途半端に知識をつけるよりは,受かりやすいとは思います。
悩ましいには,やっぱりネットワークスペシャリストや高度論文系あたりかと思います。ただ,このあたりは,たまに難しい問題もありますが,それほど問題によって差はありません。ですので,迷っていろいろ検討している時間があったら,さっさと問題を解いた方がいいとおもいます。
個人的には,問題選択にかける時間は,5分が限度だと思っています。
さっさと決めるには,目安があったほうがいいので,先に決めておくのはおすすめです。
個人的には,基本的に,このルールでやっています。
 1.ざっとみて,苦手分野で「これはダメそうだな」と思う問題を除く。
 2.「これは行けそう」というお気に入り問題があったらそれを解く。
 3.あとは,前から順番に解く。
これだけです。
3の順番は,適当に,好きにすればいいとは思います。私は,問1から解くってのが素直でやりやすいので,迷ったら問1からにしています。ポイントは,何でもいいので,「ルールを決めておく」ことだと思います。
ルールを決めておくと,迷うことは少なくなります。
どっちを選んでも大差ないことは,迷ってる時間を最大限に減らすことが鍵になります。
これは,ある経営者の方が言っていたことですが,決断を一瞬でする訓練は大事なので,「レストランに入ったら,メニューを1秒で決める」ことにしているそうです。これは,「メニューの左上のものを頼む」とか決めておくと,結構簡単ですし,大体,早く決断する人は,ある程度ルールを自分の中で持ってます。
ってことで,少し気が早いですが,「どの問題を選ぶか」を今から決めておくのも楽しいと思います。

“やる” か “やらないか” ~ 人生は選択でできている

わく☆すた,けんけんです。
まずはじめに,【告知】です。
高度系,情報処理技術者試験・平成21年度秋期試験は,本日8月19日20時締切です。
http://www.jitec.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html
申し込みがまだの方は,お早めに。
さて,「今日のタイトル,重~い」と感じられた方もいらっしゃると思います。けれども,とてもあたりまえなことです。「“やる” , “やらないか”」は,「“なる” , “ならない”」とも言い換えられますし,「“する” , “しない”」とも言えます。
たぶん,このブログを読まれている方のほとんどは,「情報処理技術者試験に合格するぞ!」と決めている人だと思うのですけれども,問題はその後です。
「今日,仕事で疲れたから,勉強は明日でいいかぁ」と思うことがあるかもしれません。それは,勉強「“しない”」ことを選択しているのです。
また,「こんな仕事やってられないよ」と思っている人は,どうしてその仕事や会社にいるのでしょう。学校卒業したあと,その会社に拉致されて,強制的に働かされている。なんてことはないですよね。自分で会社を選んで,会社訪問して,入社試験に申し込んで,面接まで受けて,入社されているんだと思います。
これも選択の結果です。
そして,なんらかの情報処理技術者試験に合格されている人は,まず,「情報処理技術者試験に合格するぞ!」と,「“する”」と選択する。その後,「毎日,ちょっとでも勉強しよう」と合格の方向へ選択をし続けて,合格されているのだと思います。
ですから選択は,自分がなりたい方向に向けて選択してゆけばいいのです。「なりたい方向」を見極めるのも大事なことがわかります。
“選択”は一瞬で行うことができます。どっちか選ぶだけですからね。(優柔不断な場合もありますけど。^^;) 問題は,その後の“行動”に移すところだと思います。これは自分も同じなので,このブログで,いろいろとモチベーションの上げ方とか,勉強法について語っているのです。(最近では,メルマガでも語ってます。)
なかなか出来ないときは,本を持ってみる。そして,1ページだけめくってみるってのも効果的です。一度に象一頭は食べられませんが,200gずつ食べてゆけばいつかは全て食べられます。(これを,「エレファントテクニック」と言うそうです。)
最後になりましたが,情報処理技術者試験に合格するための,第一の選択は,試験に申し込むことです!
今年の秋試験の申し込みは,今日の夜20時が締切です。試験に申し込みをしなければ,“絶対に”合格することはできません。まだ申し込みをされていない方は,いますぐに下のリンクをクリックして,申し込みしてくださいね。
申し込みをしたあとは,合格する方向へ選択をしてゆくだけです。
皆さんの合格をお祈りしています。
●平成21年度秋期試験申込ページ
http://www.jitec.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html

最近やっているToDo管理

わく☆すた,けんけんです。
最近自分がやっているToDo管理を紹介したいと思います。
以前,GTD+Rと言う方法を紹介しました。結構便利に使えていたのですが,使っているうちに欠点も出てきています。それは,紙の枚数が多くなりすぎることです。特に,Todayの部分が。^^;
GTD+Rのルール的に,1つことを1枚に書くってのがあります。これを破って,今日やることを,GTD+R用のメモ用紙に箇条書きで書く方法をとってみました。
別に意識してやったわけでなく,なんとな~く,書き出しておこう的な自然な感じで行ってみたのです。これが結構自分にあっていました。
GTD+Rだと,終わったら,その紙は捨てられます。けれども,箇条書きだと,取消線を引いて,その日だけですが履歴が残ります。そうすると,一日が終わって,メモ用紙を見ると,結構達成感を感じることができて,とても気持ちいいです。
できなかった事は,翌日に書くか,新しいメモ用紙1枚に書いて,Today以外の部分においやります。
GTD+Rとの複合型みたいな感じですが,自分がやりやすいようにルールを変えるのもありかなと思います。昨日の美月さんの記事「ゴールは一緒でも,やり方は人それぞれ」のように,ToDo管理は,行うことが適切に管理・実行できればいいのですから,途中のやり方は変えてもいいのです。
(そう考えると,昨日の記事の実例みたいな内容になっているなぁ。)
と言うわけで,お盆の夏休み明けで,お仕事がいっぱいになっている方も多いと思いますので,やることを箇条書きにして書き出すのをおすすめします。
もし,やることが多すぎる場合,人に頼むとか,優先順位を考えるきっかけにもなります。
あと,ちょっと精神論的な話しになってしまいますが,書き出すことが,行動に結びつくきっかけになります。強い意志を持って書かないと,書けませんからね。
また,“書き出す”と言う1段階を経るので,すぐに反応して行動することが減り,精神的に疲れにくくなるとも感じています。
有る意味,ものすごく単純であたりまえのことのようですが,「“やる”,“やっていない”の差はとても大きい」と思います。
紙に抵抗がある人は,「Remember The Milk」と言う,Web上の無料ToDo管理サービスもあるので,再度,ご紹介します。

ゴールは一緒でも,やり方は人それぞれ

わく☆すた,美月です。
私は,実は,「何回も同じことを書いて学習する」という,勉強方法がとても苦手です。


小学生の時,「漢字の書き取り10回」とかの宿題が,とても苦手でした。
ただ書き写す,という単純作業がとても苦手で,よくサボって怒られていたことを思い出します。


私自身の特徴としては,手を動かして書くよりも,じっと見つめて,頭の中で何回も暗唱をしたりして,頭に焼き付けた方が,よく覚えられます。このブログでも良く書いていますが,学習するときに得意なパターンとして,「見る」「聞く」「手を動かす」の3種類があって,どれが得意かは人によって違うので,他の人がやったやり方が,自分に向くとは限りません。


子どもの頃は,よく先生から「やり方の強制」があって,それに反抗していたなぁ,と改めて思い出しました。「最終的に,覚えりゃいいじゃん」と思っているのですが,なんか先生独自のやり方の押しつけが結構あって,いろいろ意味のない苦労をしたような気がします。中学,高校ではあまりなくなったので,大きくなるにつれ,救われましたが。^^;


。。。というのは,今でも時々ストレスに感じることがあります。
私は,「仕事のやり方」がきっちり決められる仕事は苦手です。書類をきっちり揃えないとダメとか,順番に1つ1つやっていって,進捗を報告しないとダメとか。必要があれば,やるようにはしてますが,結構ストレスのたまる作業です。
個人的には,並行作業の方が集中できるので,「やり方の順番」を相手に決められるのは,とっても苦手です。


なんかちょっとずれましたが,勉強するにあたって,やり方は別に決まってません。ゴールさえクリアすれば,別にどういう風に向かおうと自由だと思います。問題は,「こういう風にやらなければならない」と決め込んで,それに縛られてしまって動けなくなることです。


よく,「参考書を読もうと思うのだけど,なかなか進まない」という人がいます。こういう人は,意志の力が弱い,というより,参考書を読むことに向いてない可能性が大きいので,いきなり問題集をやったり,DVDなどで耳で聞いてみる,勉強会に出てみる,という学習がおすすめです。また,単に参考書が合ってない場合もあるので,参考書を買い直す,という手もあると思います。


ってことで,なるべく「自分に合った」勉強のやり方を探してみてください。

試験問題に出てくる会社の背景

わく☆すた,美月です。
最近,模擬試験問題や予想問題の校正をすることがよくあります。
そこで,「本試験問題の午後問題には必ずある」のに,作問者が最初に作った状態の問題には抜けてることが多いものがあります。(もちろん,校正の段階で直すので,皆さんの目にとまる頃にはたいがい直っています。)


それは,「設問に出てくる会社の背景」です。
作問に慣れていない人が作ると,いきなり「IP-VPNでネットワークを構築することにした。」という感じで,いきなり技術から入る問題を作りがちなのですが,本試験の問題では,まずそういうことはありません。最初に,会社の業種とその技術が必要な背景があって,そこから技術的な話題に入ります。


このあたり,意外に読み落としがちになるのですが,結構大切な部分です。技術は単独で必要なのではなく,その会社特有の必要な状況があるものです。ちょっと,いくつか例を見てみましょう。


例えば,平成20年秋テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後2問1の「分散オフィスの構築」に関する問題では,仮想化技術が出てきます。でも,単に「仮想化」のための問題ではなく,そこに至るまでの背景がいろいろ書いてあります。


この問題に出てくる会社S社は,システムの構築を業務とする情報システム会社です。S社は,顧客先への出張,外出先で業務をして直帰という形態が多い企業です。ですので,モバイルPCと通信カードを支給して対応していたのですが,問題が発生してしまいました。「PCの盗難や記憶媒体の紛失」という問題です。そこで,情報の持出しに伴う情報漏えいを防止すすために,新しいシステムを構築することになりました。


そのために,いろんな新しいことを行います


  • モバイルPCを,シンクライアントにする

  • USB認証デバイスで,本人を認証する

  • テレワークで,VoIPを使用した内線通話を利用する

  • ホテルやサテライトオフィスでも仕事ができるようにする

そこで,これを実現するのに必要なものとして,「インターネットVPNの導入」と「PCの仮想化」などを行います。


この問題などは,実際開発会社に勤めていると,よくありそうなことなので,想像しやすいと思います。私自身も,銀行や他の開発会社に長く常駐していたことはあるので,リアルにイメージできる状況です。S社の状況を,リアルに想像できると,「最新の技術を入れそうな会社,というわけではないな」とか「開発会社だから,PCの操作には問題なさそうだな」とか,現実的な予想ができて,的を外した答えを書きにくくなります。


出題傾向としては,ネットワークスペシャリストは,全国に支社があるような大きめの会社の事例が多いです。情報セキュリティスペシャリストは逆に,どこにでもありそうな,中小企業の実例が多いように感じます。


平成21年春の情報セキュリティスペシャリストに出てくる会社を並べてみると,以下のようになります。


  1. 従業員数500名の小売業者A社。自社で構築,運用を行っている

  2. 従業員数400名で昨年度の年間売上高が80億円の菓子製造業者B社。インターネット上のWeb販売システムにおいて自社製品の販売を行っている。

  3. 従業員数50名のC社。一般消費者向けにファックスや電話による生活用品の通信販売を行っている。

  4. 従業員数2,000名の上場している運輸会社E社。80台のサーバを管理。

  5. 従業員数1,200名の中堅機械製造会社A社。グループ本部を中心とした企業グループの中の一社で,業務は,製造業向けの製造機械の製造。

  6. 従業員数500名の衣料小売業者P社。店頭販売,カタログ販売,インターネット販売を行っている。ISMS認証を2年前に取得。

こうしてみると,開発会社とかIT関連企業はなく,「普通のどこにでもありそうな会社」がネタなのがわかります。「年間売上高」とか,「上場している」とかは試験内容には関係ないのですが,リアリティはすごくあります。こういう「会社特有の事情はあるけど,普通の会社」に対して,「事情に合わせて,現実的な範囲で,最適なセキュリティを提供する」のが,情報セキュリティスペシャリストの役割だと思います。


ってことで,日々の生活で,試験問題を思い出しながら,「このカボチャプリンは,平成21年春SC午後1問2の,菓子製造業者みたいなところが作ってるのかなぁ」とか考えると,結構楽しいと思います。^^


試験問題に出てくる会社の背景

わく☆すた,美月です。
最近,模擬試験問題や予想問題の校正をすることがよくあります。
そこで,「本試験問題の午後問題には必ずある」のに,作問者が最初に作った状態の問題には抜けてることが多いものがあります。(もちろん,校正の段階で直すので,皆さんの目にとまる頃にはたいがい直っています。)


それは,「設問に出てくる会社の背景」です。
作問に慣れていない人が作ると,いきなり「IP-VPNでネットワークを構築することにした。」という感じで,いきなり技術から入る問題を作りがちなのですが,本試験の問題では,まずそういうことはありません。最初に,会社の業種とその技術が必要な背景があって,そこから技術的な話題に入ります。


このあたり,意外に読み落としがちになるのですが,結構大切な部分です。技術は単独で必要なのではなく,その会社特有の必要な状況があるものです。ちょっと,いくつか例を見てみましょう。


例えば,平成20年秋テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後2問1の「分散オフィスの構築」に関する問題では,仮想化技術が出てきます。でも,単に「仮想化」のための問題ではなく,そこに至るまでの背景がいろいろ書いてあります。


この問題に出てくる会社S社は,システムの構築を業務とする情報システム会社です。S社は,顧客先への出張,外出先で業務をして直帰という形態が多い企業です。ですので,モバイルPCと通信カードを支給して対応していたのですが,問題が発生してしまいました。「PCの盗難や記憶媒体の紛失」という問題です。そこで,情報の持出しに伴う情報漏えいを防止すすために,新しいシステムを構築することになりました。


そのために,いろんな新しいことを行います


  • モバイルPCを,シンクライアントにする

  • USB認証デバイスで,本人を認証する

  • テレワークで,VoIPを使用した内線通話を利用する

  • ホテルやサテライトオフィスでも仕事ができるようにする

そこで,これを実現するのに必要なものとして,「インターネットVPNの導入」と「PCの仮想化」などを行います。


この問題などは,実際開発会社に勤めていると,よくありそうなことなので,想像しやすいと思います。私自身も,銀行や他の開発会社に長く常駐していたことはあるので,リアルにイメージできる状況です。S社の状況を,リアルに想像できると,「最新の技術を入れそうな会社,というわけではないな」とか「開発会社だから,PCの操作には問題なさそうだな」とか,現実的な予想ができて,的を外した答えを書きにくくなります。


出題傾向としては,ネットワークスペシャリストは,全国に支社があるような大きめの会社の事例が多いです。情報セキュリティスペシャリストは逆に,どこにでもありそうな,中小企業の実例が多いように感じます。


平成21年春の情報セキュリティスペシャリストに出てくる会社を並べてみると,以下のようになります。


  1. 従業員数500名の小売業者A社。自社で構築,運用を行っている

  2. 従業員数400名で昨年度の年間売上高が80億円の菓子製造業者B社。インターネット上のWeb販売システムにおいて自社製品の販売を行っている。

  3. 従業員数50名のC社。一般消費者向けにファックスや電話による生活用品の通信販売を行っている。

  4. 従業員数2,000名の上場している運輸会社E社。80台のサーバを管理。

  5. 従業員数1,200名の中堅機械製造会社A社。グループ本部を中心とした企業グループの中の一社で,業務は,製造業向けの製造機械の製造。

  6. 従業員数500名の衣料小売業者P社。店頭販売,カタログ販売,インターネット販売を行っている。ISMS認証を2年前に取得。

こうしてみると,開発会社とかIT関連企業はなく,「普通のどこにでもありそうな会社」がネタなのがわかります。「年間売上高」とか,「上場している」とかは試験内容には関係ないのですが,リアリティはすごくあります。こういう「会社特有の事情はあるけど,普通の会社」に対して,「事情に合わせて,現実的な範囲で,最適なセキュリティを提供する」のが,情報セキュリティスペシャリストの役割だと思います。


ってことで,日々の生活で,試験問題を思い出しながら,「このカボチャプリンは,平成21年春SC午後1問2の,菓子製造業者みたいなところが作ってるのかなぁ」とか考えると,結構楽しいと思います。^^


休みの日に大勉強しようと思わない

わく☆すた,美月です。


最近,「朝のウォーキング」と「朝風呂」を始めました。「朝風呂」は,友達に聞いてとっても気持ちいいらしいので憧れてはいたのですが,起きてお風呂をセットする,というのが面倒で,なかなか始められませんでした。


でも,最近暑くなってきて,昼間の散歩やウォーキングが大変なのと,寝汗が気になるようになったので,朝のウォーキングの後に,お風呂に入ると一石二鳥なことに気づきました。


朝起きると,軽く着替えてお風呂をセットし始めてから出かけます。その後,43分程度ウォーキングしてから帰ってきて,お風呂に入る。こうすると,汗も流せてとっても気持ちよく,一日が始められます。


43分というのは,知り合いの整体師さんによると,体に疲労物質が回らないためのちょうどいい運動時間だそうです。昔は朝2時間ウォーキングをしていたのですが,そうすると疲れが出て,しばらく動けなかったです。43分歩いて,軽くお風呂に入ってから始動,ということにすると,なんかやる気のスイッチも入ったみたいで,かなり気持ちよく仕事が始められます。


ということで,今日のテーマは,モチベーションキープの秘訣,「休みの日に大勉強しようと思わない」です。


私の経験からも,また,勉強法に関する本からも言えることですが,「休みの日に一日ずっと勉強する」というのは,燃え尽きの原因にもなりますし,あまりお薦めできません。「受験は要領 テクニック編」にもありますが,休日の勉強は,1日6時間が限度だと思います。


私の開催する1日セミナーでは,大体講義時間は6時間です。これは,”頭の体力”の限界かな,と考えています。これ以上やると,却って効率が落ちて,効果が低くなってしまいます。セミナーの後に,「せっかくみんな集まったんだから」とグループを作って勉強会を開いたりすると,却ってそのグループの合格率は低くなる,という例は結構見てきました。


6時間勉強した後は,遊んだり休養したりして,次の日への英気を養う,という方が,長い目で見て効果的です。もちろん,「6時間も無理」という方は,それより少なくても全然かまいません。ポイントは,「休みの日に勉強しよう,と思って平日の勉強をさぼらない」ことだと思います。


休みの日にいっぱい勉強しよう,と思ってしまうと,平日の勉強がついつい後手後手に回ってしまいます。「休みの日にあまり勉強できない」と分かっている人ほど,平日の1時間を大切に,コツコツ勉強を積み重ねていきます。実際,私の周りで見ると,独身で時間が十分ある人より,「休日は家族サービスだから勉強できない」という人の方が,合格率は高い感じがします。


この時期は,夏休みだったり休日が多かったりして,「今の時期に遅れをとりもどそう!」と考えがちな時だと思います。でも,「さあやるぞーー!」と,1日10時間ぐらい勉強してしまうと,その後に反動が来てしまいます。「ちょっと少なめかな」と思うぐらいが,長続きのコツです。


「挽回しよう!」という気合いは,反動がこわいです。適度にリフレッシュしながら,頭の体力の限界の範囲内で,勉強してみてください。

新しい参考書を買ってみる

わく☆すた,美月です。
最近,普段使っているマウスの調子が悪くって,分解して掃除したりしていたのですが,どうも良くなりません。ホイールが引っかかって,上下にスクロールする度にストレスを感じていました。


でも,なんとなくもったいなくって,そのまま使い続けていたのですが,昨日もう,そのストレスが最高潮に達して,「もうイヤ!」とそのまま近所のPCショップに出かけて,新しいマウスを買いました。赤い色の,ELECOMの普通の光学マウスで,1,480円でした。家に帰って使ってみたらものすごく快適で,いままで躊躇していた時間をもったいなく感じてしまいました。これで仕事がはかどります。^^


というところで,なんとなく今使っているものを使い続けてしまいがちなのですが,「思い切って変えてみる」「新しいものを使ってみる」というのも大事です。勉強する時に使う道具や参考書,問題集なども,新しいものに変えた方がいいことも多いです。


先日,「高度区分の参考書は外れると1年を棒に振る」と言われていた方がいて気になっていたのですが,「参考書,外れたかなぁ」と思うときには,もったいなくっても早めに買い換えた方がいいです。IT系の参考書は,時々本当に「大はずれ」がありますので,その方が結局,時間もお金も節約できます。


昔,私がCCNA(Cisco Certified Network Associate)を受験したとき,薄い問題集一冊で勉強して,「これで大丈夫かな」と思って受験したのに,落ちてしまったことがあります。問題集で書いてあったことが全然出てこず,知らないCisco特有の単語がいっぱいでてきて,試験会場でとても焦りました。
それに懲りて2回目は,「Cisco CCNA認定ガイド」という分厚い参考書でちゃんと勉強して,無事合格することができました。本選びは結構重要だと感じた体験でした。それ以来,面倒でも出題傾向と評判をチェックして,本を選ぶようにしています。


情報処理技術者試験の参考書も,コンパクトだったり,やたら易しくかいてあったりして,「簡単に勉強できそう」と購買意欲をそそるものがあります。でも,そういうものは,「ハズレ」の割合がかなり高いです。


また,「1冊の本を仕上げなきゃいけない」という固定概念にとらわれると,新しい本に手を出せなくなってしまいます。必要なところだけ拾い読み,でも辞書として使ってみる,でも全然OKだと思います。私も結局,ネットワークスペシャリスト受験時には,参考書,専門書を合わせて10冊ぐらい買いました。


何年も受けてると,新しい年度の本を買い直したりして,必然的にいっぱい買う必要がでてきます。ですので,「今年絶対受かる」つもりで,必要な投資を行う方が,いろんな意味で有意義だと感じています。