株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 49/91

記述式の文章が上達する方法

気がついたら,試験まであと5週間です。
なんか,いつもの時期と違うので,私を含め,リズムが狂ってる人もいると思います。
そろそろ,「試験1ヶ月前モード」に切り替えましょう。
春試験にしろ,秋試験にしろ,応用情報技術者試験以上の試験の合否を大きく分けることに,「記述式の文章がうまく書けるかどうか」があります。
なんとなく,イメージしていることが合っていても,それをうまく言葉にできなければ点数にはなりません。
記述式の場合,書いて欲しいポイントがありますので,それをうまく書かないと点数にはなりません。
自分が言いたいことをそのまま書いても,相手に伝わらないと,点数にはなりません。
ここで必要になってくるのは,単に文章がうまく書けるかどうか,ではなく,「的確に短く,相手に言いたいことを伝えるコミュニケーション能力」です。
試験の答案というのは,採点官に自分が考えていることを伝える手紙のようなものです。
独りよがりの,自分だけに分かるように書いても伝わりません。
限られた字数の中で,自分が伝えたいことを相手にわかってもらえるように書く必要があります。
模擬試験の採点などで時々,「採点の結果に納得がいかない」って言ってくる人がいます。
口で,「こういうことを考えて書きました」と説明されるのですが,言っていることは合っていても,文章の内容からそれが読み取れないことは多いです。
試験の解答の場合は,字数制限もありますので,簡潔に,要点をつかんで,「ポイントだけ」書く必要があります。
そして,書けるようになるためには,当たり前なのですが,ある程度「書く」練習が必要です。
その時,「要点を絞って」「字数内にまとめて」書く練習が必要です。
ですので,王道はまず,「過去問演習」です。
自分なりの解答を限られた字数で書いてみて,解答例と比較します。
そして,意図を外していないか,ちゃんと同じ意味のことを言っているかどうかをチェックします。
できればこのとき,他の人にチェックをしてもらうと完璧です。
友人やパートナーなどに日本語をチェックしてもらうというのは,かなり効き目があります。
技術的なことはわからなくてもいいので,ちゃんとネガティブなことを教えてくれる人にお願いすれば,すごく適切なフィードバックをしてくれると思います。
特に,ポジティブな人は,答えが間違っていても,「イケてるイケてる,解答例と同じ」と,強引に解釈してしまう傾向があります。
そして,実際に試験を受けてみると,午後2が58点とか59点とか,ぎりぎりのところで落とされることが多いのです。
ですのでぜひ,「他の人の目で見てもらう」というのを大切にしてください。

人の目でチェックしてもらう,という意味では,別に,試験問題でなくっても,「限られた字数で書く練習」をすればOKです。
たとえば,誰かとメールをやりとりするときに,「40字以内で」言いたいことを伝える練習をする,という手もあります。
恋人に贈る愛のメッセージは,短いほど心に響きますので,一石二鳥だとも思います。
そういう意味では,twitterで140字以内に言いたいことをまとめる,というのも,いい練習になるかもしれません。
書くことは,書かないと上達しませんが,練習しさえすれば書けるようになります。
一歩一歩,確実に,やることをやっていきましょう。

人の才能をもらう

自分にない才能,うらやましいと思う才能は,実は,自分の努力次第で,身につけることができます。
やみくもに自分だけで頑張っているより,目標になる人がいた方が,その姿をまねることによって,理想の自分に近づくことができます。
私が,講師として今の仕事ができるのは,恩師である水岡祥二先生のおかげです。
最初に,水岡先生の講義を聴いたときには,その面白さと,ネットワークスペシャリスト試験の奥深さに魅了されました。
講師としてデビューしてからも,何度となく講義を拝聴して,吸収できるものは全部,必死で吸収しました。
そして,やり方を学んで身につけてから,少しずつ自分オリジナルの色をつけて,講義を行っていきました。
惜しげもなく,講義を何度も聴かせてくださった先生には今も感謝しています。
もう10年以上前になりますが,当時のことを思い返してみると,最初にまねてベースをつくることで,すごく効率良く,スキルを身につけることができたと感じています。
教え方など,まったく素人でしたので,素晴らしい見本がある,ということは,とても参考になりました。
教え方などの才能を,取った,取られたという狭い世界で考えるとつまらないですが,そうやって,惜しげなく分かち合って,次の世代につなげていくと,講義の質も上がりますし,いろんな人のためになります。
今,情報処理技術者試験の対策を行っている講師仲間には,同じようにその恩恵を受けた人が大勢います。
私も,そのご恩を,次の世代に伝えていきたいな,ってすごく感じています。
科学技術などは特に,先人の知恵をベースに,新しい技術が生まれていきます。
人の才能をもらって,自分が身につけて発展させ,それを次に伝えていく,というのは,とっても楽しい連鎖です。
なんでも一人で一からやっていると,そのうち行き詰まってしまいます。
うまくいっている人に教えを請い,いいやり方を教えてもらう,というのは,かなり効率的な学習方法です。
そして,IT業界の人は,意外と「教え好き」が多いので,頼めば結構教えてくれます。
私も,聞かれればなんでも教えたくなってしまいますし。
自分一人で,行き詰まったときには,まわりのできる人を参考にしましょう。
そしてできれば,その人に教えてもらったり,その姿から学んで,自分のものにしていきましょう。

幸せになるための科学的方法

先日,夜中に本が読みたくなって,ふと,近所のampmに出かけました。
読みたいと思っていたお目当ての本はなかったのですが,なんとなく手に取ってみた本が意外と面白くって,その場で買って帰って読みふけました。
その本の名前は,「ハーバードの人生を変える授業」。
今まで何度か大きな本屋で見かけてはいたのですが,ハーバードのサンデル教授の本があまり好みではなかったので,ハーバードって見るだけで敬遠してました。
コンビニだと,本が少ないので,ついつい手にとって読んでしまうので,気づけてよかったです。
この本は,一言でいうと,幸せになるための科学的研究の成果を,行動できる方法に落とし込んだ本だと思います。
ハーバード大学の授業「ポジティブ心理学」をまとめたものですが,幸せに,前向きに過ごすためのヒントが,いっぱいつまっています。
試験対策に関連するところでいうと,まず,「習慣化する」という項目があります。
勉強して試験に合格するには,単発で1日だけ勉強するのではなく,継続して勉強する必要があります。
そのためには,「勉強を習慣化」するのが,一番簡単です。
本には,「習慣をつくる3大要素」が次のように書かれています。

確固たる価値観+決まった行動+決まった時間=習慣化

幸福に価値をおき,さらに幸せになりたいと願うのであれば,その思いを中心に習慣を作る必要があります。例えば,勉強して自分が成長することに価値があると考えるなら,勉強することに価値があるので,決まった行動を,決まった時間に繰り返すことによって,行動を習慣化できます。
自分の価値観や,幸せの方向に合致しないことは,無理に習慣化しようとしても続かないと思います。
まず,勉強をする意味,自分の価値観を見つめ直すことは大切です。
その他,パートナーシップの話や,仕事への考え方の話など,いろいろな方面から,人生を考える上でのヒントがちりばめられています。
ワークがいっぱいなので,実際に実践してみることが大切ですが,読むだけでも,今までと違った視点で,いろんなヒントが得られると思います。
特に,「勉強しなきゃ,仕事しなきゃって思ってるんだけど,なかなか進まない」人におすすめです。

自分の役割を明確に意識する

情報処理技術者試験の,高度以外の区分には,ITパスポート(レベル1),基本情報技術者(レベル2),応用情報技術者(レベル3)の3区分があります。
こちらは,すべてのIT関連の技術者が身につけておいて欲しい基礎知識で,その後の仕事のベースになるものです。入社したての新人さんや学生さんや,5年目ぐらいの中堅どころの方は,1つずつレベルアップさせながら取得していっていただけると,無理なく基礎力がつきます。
それに対し,情報処理技術者試験の高度区分は,すべてレベル4で9区分あります。
情報セキュリティスペシャリスト,ネットワークスペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト,エンベデッドシステムスペシャリストのスペシャリスト系4区分と,ITストラテジスト,ITサービスマネージャ,システムアーキテクト,プロジェクトマネージャ,システム監査の論文系5区分です。
こちらは,「全部取る」ことが目的には作られていません。
もちろん,取りたければ取っていいですし,全部勉強するとかなり広い視野と,いろんなスキルは得られるとは思います。
ただ,全部のスキルを身につけていても,全部自分一人で作業をすることはできません。
情報システムの開発などは,いろんな人が集まって,チームでやっていくことだからです。
ですので,チームで分業するという前提のもと,それぞれの「役割」ごとに試験区分が設定されています
そして,その高度区分では,「自分の役割を明確に意識すること」が,とっても大切です。
特に論文系では,「自分の役割を勘違いした」論文を書くと,一発で落とされます。
スペシャリスト系でももちろん,自分の役割を勘違いして答案を書くと落とされます。そして,スペシャリスト系の場合,この「自分の役割を勘違い」してしまうと,試験勉強する段階から,的外れなことをやってしまいます。
このあたり,「対象者像を明確に意識することが大事」ということで,わく☆すたの「合格への道標」では,対象者像のイメージをお話ししています。
スペシャリスト系の試験の対象者は,「プログラミングや,実際の設定を行う人」ではなく,「上流工程の設計を自分の特定分野のスキルを使って行う人」です。
例えば,データベーススペシャリストでは,SQLの記述やDBMSの設定などは,少ししか出てきません。基本的に,ほとんどの問題が「データベース設計」です。
これは,データベーススペシャリストが,プログラミングを行う人ではなく,要件定義や概要設計など,データベースに関連した上流工程をやる人,という位置づけだからです。
情報セキュリティスペシャリストなども,細かい枝葉のセキュリティ技術1つ1つが出てこないことはないですが,メインは「情報セキュリティの考え方」です。全体的にシステムを見て,技術だけに頼らずマネジメントも同時に行ってセキュリティ問題を解決していくところに問題のポイントが置かれています。
ですので,それほど細かくセキュリティ技術を勉強する必要はないですし,「セキュリティ技術が一番大事」と思っているうちは,試験に受からないと思います。
試験の対象者像は,試験センターの各試験区分のページに,ちゃんと書いてあります。
自分が受けようとしている試験区分の役割をちゃんとチェックして,それを意識して勉強していきましょう。

特別情報処理技術者試験の受験者増

コメント欄で風太さんに,Facebookのわく☆すたファンページで山本さんにご報告いただきましたが,先週5月13日に,IPAで「「平成23年度特別情報処理技術者試験」の応募者数」が発表されました。ご報告,ありがとうございます。
特別試験の受験者は,従来の春期試験の申し込みの時に比べて,人数は4,783名の増加ということで,結構増えているようです。
特に,基本情報技術者試験の増加が大きいので,多分,私みたいに高度区分受験者で,「両方受けられるんなら,基本情報技術者も受けておこう」って考える人が,多かったんじゃないかと思います。
私のまわりだけでも,けんけんも含め,5人ぐらいはエントリーしてます。いつもは春期,秋期それぞれ1区分ずつしか受けられないので,なんとなく得した気分です。
受験者が増えたり,延期になって状況が変わったりすると,不安に思う人が結構いるようなので,ここではっきり,次の3つのことを書いておきたいと思います。

1.受験者のレベルが上がったからといって,合格しづらくなることはない。
2.延期したからといって,試験問題がそれで難しくなることはない。
3.合格率は,いつもに比べて「上がる」と予想される。

1について,特に,基本情報技術者とITパスポート試験では,受験者のレベルは上がると思います。
新規申込者の25,153名のうち,かなりの部分を高度区分との掛け持ちが占めるでしょうし,受かりそうにない人は振替したり返還してたりするチャンスもあったからです。
ただ,情報処理技術者試験の採点方法は,相対評価ではなく,「60%以上の得点を,午前(午前1,午前2),午後(午後1,午後2)でとれれば合格」というシンプルなものです。
今までの経験からも,問題のミスや得点調整で,全体的に「かさ上げ」されることはあっても,得点が下がることはないため,60点をとりさえすれば合格出来ます。
2について,試験問題は,校正や解き合わせなど,作業がいろいろありますので,本来の試験1ヶ月前の3月11日には,すでに問題は出来上がっていたと考えられます。
その後,作り直しは行っていないはずなので,試験問題のレベルは今までと同じです。
例年以上に難易度が急に上がる,ということはないと思います。
3について,今回,私は合格率は,いつもに比べて「上がる」と考えています。
特に,企業に入社したての新人は,合格率が跳ね上がると考えています。もともと,システム会社などでは,新人教育の一環で,入社して2週間ぐらいで基本情報技術者や応用情報技術者を受験する人が多いのですが,延期になったことで,3ヶ月以上の勉強期間が得られました。
新人研修などでプログラミング演習が終わった後の試験なので,入社したときにはまったくの初心者でも,会社で研修を受けているうちに合格レベルまで到達できると思います。
ただ,独学でやっている人は,中間気を抜くことが多いので,延期が必ずしもプラスに働くとは限りません。
延びた分と休んだ分を比較して,休みすぎないように勉強を開始する必要はあると思います。
そろそろ仕切り直して,特別試験に向けて,再度スパートをかけていきましょう。

とりあえず書いてから直す

最近,新しい情報処理技術者試験対策のテキストを書き始めています。
いろいろ書こうとするとつい行き詰まってしまって,苦労もしています。どうしても,「いいものを書こう」としていると行き詰まってしまって,最初の1行に一番苦しみました。
でも,「とりあえず思いつくまま書いて,あとで直そう」と思っていると,意外と書けることに気づきました。
そして,とりあえずでも,書き始めてみると,直す部分はそれほど多くなかったりもします。
このあたりは,久しぶりに本棚で目について読み返した,「あなたも作家になろう―書くことは、心の声に耳を澄ませることだから」という本に書いてあったのですが,確かに,書く時って,意識せずに書き始めることがとても大切です。
そして,この,「とりあえず書いてみる」,「その後で直すところがあったら直す」というのは,記述式の試験全般にも使えます。
私の過去問解説DVDなどでは,よくやっているのですが,解答を考える時,とりあえず思いつくまま書いてみて,字数をオーバーしたり,意味が通らなかったりしたら修正します。
書いているうちに,もっといい答えが浮かんでくることもあるので,その部分を書き加えたり修正することもあります。
実際の試験でも,時間があるときは,可能な限り,問題用紙にとりあえず答えを書いてみてます。
そして,適当に修正して,できあがった解答を,解答欄に記述しています。
時間がなくなってくると,いきなり解答欄に書くだけ書いておいて,余った時間で修正してそれらしい答えにします。この方法だと,間に合わなくっても,部分点がもらえることも多いです。
企業研修などで見ていると,たまに,記述式の答案が全然書けない人がいます。
用語や計算,記号などは合っていたりするので,多分ある程度は分かっているのだと思いますが,記述式の部分になると止まる人は結構多いです。
多分,「きれいな解答」を書こうとして止まっているんだとは思いますが,そういった場合は,「とにかく埋めてみる」ということから始めるのがコツです。
「書く」という行為は,慣れの部分が大きいので,あまり文章を書くのに慣れていないと,最初は誰でも戸惑うと思います。慣れてくると,どんどん書けるようになって,スピードも上がって,読みやすい文章にもなってきますので,1行でも書くことは大切です。
意外と,書いてみると書けてしまう,ということは良くあります。
悩んでいるときには,とにかく第一歩,とりあえず書いてみる,あとから直せばいいので,完璧でなくてもいいから書いてみましょう。

データベース設計を学ぶ本

システム開発を行う時のアプローチとしては,大きく,次の3つのアプローチがあります。

 1.プロセス中心アプローチ(POA)
 2.データ中心アプローチ(DOA)
 3.オブジェクト指向アプローチ(OOA)

昔ながらの、機能やプロセスを中心としたアプローチがプロセス中心アプローチです。そこから,変化しにくい「データ」というものをシステム開発の中心に据えて開発するデータ中心アプローチが考えられました。
オブジェクト指向は,別系統での「オブジェクト指向」という考え方をベースにしたアプローチですが,こちらも最近では普通に用いられています。
データベーススペシャリストは,このうちのDOA,データ中心アプローチをメインに扱います。
試験に良く出てくる,トップダウンアプローチ,ボトムアップアプローチなどでER図を作成していく手法は,DOAです。
ですので,DOAの考え方を学んでおけば,データベーススペシャリスト試験のかなりの部分に対応できます。
試験対策書だと,DOAの考え方自体はあんまり解説されていませんので,余裕があれば専門書がおすすめです。専門書で学習しておくと,DOAの考え方を実務に応用しやすいと思います。
ただ,DOAの本って,結構マイナーですので,古いのが多いです。
去年までは,DBマガジンという雑誌もあって,その連載などが本になっていて,結構いっぱい出ていました。
例えば,「実践的データモデリング入門 (DB magazine selection)」などは,データベース設計を学べる,実践的な本です。やさしく書かれていますので,初心者でも普通に読みこなせる感じです。
データベースは理論は変わらないので,古くても問題ないとは思います。
そして,近年出た本で,今まで見落としていた本に,「独習データベース設計」という,DOAに特化した本があります。
最近見つけて買ってみたのですが,DOAの理論的,実践的なやり方が,うまくまとめられています。
あまり読みやすくないですし,基本的な説明はあまりないので,初心者にはおすすめできませんが,データベーススペシャリスト試験を受験される方が,試験とは違った視点でDOAを学ぶのにはおすすめな本です。
試験対策書で勉強するのは,効率的だと思いますが,一本道で行き詰まる恐れもあります。
それ以外の専門書なども含めて勉強すると,より視点が広がって,より合格に近づけます。
試験までの期間が延びて,やることに行き詰まっている方は,一度ためしてみてください。

実際のネットワークを流れているパケットを解析する

ネットワークの勉強は,机上の勉強も大切ですが,「実践」や「体で知ること」も同じくらい大切です。
ネットワーク上のパケットは,本で勉強して「こんな構造なんだ」と覚えるより,実際のパケットを観察してみた方が勉強になります。
そのため,わく☆すたのセミナーや勉強会では,「ダンプ解析」という,実際にネットワークを流れるパケットを解析してみるという演習を良く行います。
紙の上でパケットを解析しながら,ネットワークの実際の流れを肌で感じると,試験問題もイメージしやすくなります。
そして,パケットの解析を「マスタリングTCP/IP 入門編 第4版」あたりと見比べながら勉強すると,ただ本を読むより,すごく頭に入ります。
秋向けにもそういった勉強会やセミナーを企画していますが,自分で実際に試してみるのもおすすめです。
私自身は,PacMonというシェアウェアを買って,ネットワークのパケットをキャプチャしています。
解析してくれたり,ダンプそのものを出力してくれたり,いろいろ便利です。
そして,無償で提供されていて,意外に使えるのが,Microsoftが提供している,「Microsoft Network Monitor」というツールです。
ネットワーク上を流れるパケットをキャプチャしてくれます。特定のプロトコルだけ取り出したり,いろいろ多機能なソフトウェアでもあります。
Microsoftのページに,「Microsoft Network Monitor を使ってみよう」というコラムもあって,使い方も説明されているので,はじめて使う方も,分かりやすいと思います。
他にもフリーソフトや有償のアプリケーションなどいろいろあります。
ネットワークスペシャリストを目指す方,ネットワーク関連の仕事をしたい方は,ぜひ一度,実際のネットワークを流れているパケットをキャプチャして,解析してみましょう。

先送りしないで勉強する方法

いつの間にか中小企業診断士の試験申し込みが始まっていて,ちょっと焦っている美月です。^^;
油断してると,勉強が進まない間に,月日がどんどん経ってしまいますね。
情報処理技術者試験については,今回は,試験までの日程がイレギュラーで,ついつい忘れてしまいがちです。
春の特別情報処理技術者試験まではあと7週間,49日(基本情報技術者とITパスポートは9週間,63日)です。
なんとなく,時間はあると油断していると,どんどん試験日が近づいてきてます。
勉強でも,仕事でも,ついつい先送りして,やらなかったりすることってありませんか?
「帰ったら勉強しよう」って思ってたはずなのに,ついついネットを見続けたり,机の上を整理したりしてしまって,勉強が始められない。
そんな感じで,いつまでたっても,本来やることの核心に近づいていかないときには,無意識に,自分の中に行動を止めている心理パターンがあります。
例えば,私がよく陥りがちなパターンは,「完璧を求めすぎてしまう」というもの。
やるからには完璧に,最高の結果を得なければ,と思って自分にプレッシャーをかけてしまって,できない自分を見るのが怖くって行動に起こせない,というパターンです。
「過去問をやるのなら,1問完璧にマスターしよう」と思ってしまうと,完璧にマスターするなら2時間ぐらいはかかる。。。今そんな時間はない。。。じゃあやめとこう。。。
みたいな感じで,結局少しもやらずに済ませてしまうのです。
それだったら,完璧でなくっても,少しでもやった方が,勉強は進みます。
そんな感じで,自分の心理パターンを知って,行動を移すことについて,心理学の側面から説明している,「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか? ~行動のための自己変革トレーニング~ (だいわ文庫)」という本があります。
先ほどの完璧を求めるパターン以外にも,4つの心理パターンに触れて,パターン別の先送り対処について語られています。それだけでなく,思考・感情・行動それぞれの側面でのブロックを外す方法が書かれていて,具体的に役に立つ本です。
文庫にもなりましたし,気軽に読めるので,「なんかついつい先送りしちゃんだよね」という方にはおすすめです。
心理カウンセラーの方が書かれていて,暖かい感じなので,自分を責めるのではなく,「あ,こうすればいいんだな」って感じで,気分が楽になると思います。
試験まで,余裕があるようでいてない,微妙な時期ですが,先送りせず,やれることを1つずつやっていきましょう。

ただいまDVD作成中

ゴールデンウィーク中,ちょっとご無沙汰してました,美月です。
といっても,どこかに出かけているわけではなく,ずっと秋葉原のわく☆すた近辺にいます。
ただいま,ネットワークスペシャリスト試験の「合格への道標」の作成中です。
今回はかなりリニューアルしており,より楽しく,ためになるDVDに仕上がりそうです。
今日,作ってみたのがこちら。

20110507nendo

粘土で,道標とかいろいろ作ってみました。
「こんなところに凝って,意味あるんかい!」というつっこみもあるとは思いますが,なにげにいろいろ作ってると楽しいです。
クレイアニメも作ってみたいな,とは思っていますが,さすがにそこまでやると仕上がらなさそうなのでやめました。^^;
お待ちいただいている方は,もうちょっとだけ,楽しみにお待ちください。
今回より,シークレットページと,「おすすめしない本」についての紹介は,やめることにしました。
合格したい方が知りたい情報は,「役に立つ本」だと思いますし,より,試験に有益な情報ということで,「おすすめ本」や「おすすめの使い方」は,こちらのブログやホームページ,メルマガでも公開していく予定です。
それでは,楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。

数学を勉強しなおすのにおすすめな本

昨日,わく☆すたTVをご覧いただいた皆様,ありがとうございました。
しばらく(約1週間),録画配信も行っておりますので,よろしければご覧ください。
昨日,お伝えしようと思って準備していたのですが,お伝えしそびれた本が1冊あります。
その本は,「虚数の情緒―中学生からの全方位独学法」といって,中学生向けの数学の独習書です。
昨日のわく☆すたTVでは,「何のために勉強するのか」について,私なりの見解をお話ししましたが,この本は,また別の切り口から,勉強の意義についてかかれています。数学の本なのですが,第0章「学問の散歩道」と題して,なぜ学ぶのか,そしてなぜ数学を学ぶ必要があるのか,について,100ページ以上に渡って語られています。
本職の数学者の人が書いた,とても真摯な内容です。
この本は,数学を中学生ぐらいからやり直して学ぶ時に,特におすすめの本です。
情報処理技術者試験の勉強をするときには,基礎理論で2進数の話などから入るのですが,この分野がとても苦手な人が多いです。大半の場合,その理由は,数学をきちんと勉強してこなかったことにあるとは思います。
数学は,わからないまま進めてしまうととても苦しいですが,順を追って勉強していけば,意外とスイスイと階段を上るようにステップアップできます。
学校の教育だと,集合教育なので,ついていけなくなるとおいてけぼり,ということはよくあったと思います。
でも,大人になれば自由に勉強できますので,必要な分野の勉強は,やり直し学習するのはおすすめです。
そんなときに,勉強の指針となる独習書があるのは,とても助かります。
虚数の情緒」は,中学生向けですのでルビも振っていて,とても分かりやすく書かれていて,読み進むことで数学力も読解力もついていきます。
ちゃんと読むと,数学に対しての苦手意識も払拭してくれる良書です。
そして,人生の意味も考え直すような,深い内容も結構あります。
ただ,要点をまとめてあるのではなく,必要なことは全部説明していますので,1000ページ以上ある,分厚い本になっています。
一気に読もうとせず,気が向いたときに少しずつ読み進める,という形がおすすめです。
情報処理技術者試験の勉強が進まない原因は,情報処理の分野の内容以外にあるかもしれません。
特に,高校レベルの数学は,あるのとないのとではかなり学習効率が変わってきますので,できれば勉強し直すのをおすすめします。
必要なことを1つずつ勉強して,パズルのピースを埋めていきましょう。

楽しく,わくわくしながら情報処理技術者試験に合格する方法

本日5月2日,夜9時より,第4回わく☆すたTVを放送します。Ustream中継で,配信URLはこちらです。
今回のテーマは,ゴールデンウィークですし,「楽しく,わくわくしながら情報処理技術者試験に合格する方法」でお送りします。いつもどおり,質問にもお答えしますので,事前に質問を出される方は,わく☆すたのお問い合わせフォームでお願いします。本番中は,twitterで質問もできます。
あと,4月中の発売が遅れておりますが,ネットワークスペシャリスト向けの教材(合格への道標DVD,平成22年過去問DVD)は,ただいま制作中です。
お問い合わせをいくつもいただいていておりますが,もう少々,お待ちください。
先日,「受かる時の勉強は,実は楽しい」でも書きましたが,試験勉強は,楽しくなっているときが,一番合格しやすくなります。
そして,艱難辛苦に耐えて勉強,みたいな感じで,苦しめば苦しむほど,実は合格から遠くなっていきます。
私自身,最初の年にネットワークスペシャリスト試験を受験したときに行った勉強は,かなりつらかったです。
本屋に行って,参考書を買ってきて勉強,という感じで大丈夫だと思い込んでいて,適当に参考書を1冊買って勉強しました。
でも,中に書いてあることは,外国語みたいな感じで全然分からなかったのです。
多分,「段階の飛び越し」をしていたからだと思いますが,当時SEで,WAN関連のことは何もやっていなかった自分には,敷居が高すぎる本でした。
それでも頑張って勉強しようとは思うのですが,わけがわからず苦痛でしょうがなくって,段々勉強から遠のいていきました。そんな,頑張れない自分を責めながら,それでも一応,逃げるのはイヤだったので,試験だけは受験しました。
当時は,「過去問は一番使えるテキスト」だということも知らなくて,過去問は,一問も解かずに受験しました。
当然のことながら玉砕。。。なのですが,実際に解いてみた本試験の問題は,思ったほど「わけがわからなく」はなかったのです。当時入社3年目で,UNIXサーバでネットワーク管理などはやっていたし,参考書よりはとっつきやすい内容でした。
そして,「参考書で勉強した内容と,実際に出て来た内容って,結構違わない?」と,疑問に思ったことが,その後,勉強法を変えるきっかけになりました。
実は,当時(平成10年)頃は,ネットワーク業界が大きく変わっている時期で,ネットワークの中心が,専用線やフレームリレーなどのWAN回線から,インターネットやLANを中心としたものに変わりつつある,そんな時期でした。
なので,試験の傾向もどんどん変わっていて,過去問をちゃんと見ないで古い参考書を見ると,傾向が違う,という時代だったのです。
そんなことを,翌年参加した勉強会やセミナーで教えてもらいながら勉強して,なんとか合格することができました。
そして,合格する時にやっていた勉強は,つらいことはほとんどなく,とってもわくわくして楽しかったのです。
実は,この,「楽しい」かどうかは,受験勉強がうまくいっているかどうかの指針になります。
楽しくなくって,苦しいだけだったら,勉強法の方が違っている可能性が高いです。
うまくいっているときは,つらいこともあるかもしれませんが,どこかに「楽しい」と感じる要素があるはずです。
このあたりを,今日のわく☆すたTVでは,お伝えしていきたいな,と考えています。
見逃された方も,しばらく(1週間程度)は,過去のライブで視聴できますので,お楽しみください。
それでは,夜9時に,お待ちしています。

受かる時の勉強は,実は楽しい

試験勉強っていうと,なんとなく,艱難辛苦に耐え,日々努力し。。。みたいな感じで,頑張ることをイメージする人も多いと思います。
巨人の星みたいな感じで,苦しい勉強に耐え抜き,乗り越えたものだけが栄光を手にする,そんな感じです。
でも,実は,試験に受かる時,受かる方向に向かって行う勉強は,実はとっても楽しいのです。
たのしいので,ついつい勉強して,それが続いて受かる,そんな感じが理想ですし,実際そんな感じで受かる人は多いです。
公開セミナーや企業研修などで,「明らかにこの人は受かるな」って感じの人が時々います。
こういう人は,とにかく勉強自体が楽しくってしょうがない感じです。
自分で新しい勉強法を開発してみたり,ヤフオクでルータを落札して自分でネットワークを組んでみたり,いろいろ創意工夫している姿を見せてくれて,こっちまで楽しい気分にさせてくれます。
私の経験上,こういう人はまず受かります。
最初,ちょっと面倒だな,とか,始めるのがおっくうな感じがしても,勉強しているうちに楽しくなることがあります。
普通は,最初に物事を始めるのはおっくうなので,いつも楽しくてしょうがない,というわけではないと思います。特に,情報処理技術者試験の勉強は,最初が取っつきにくくて難しい感じがするので,敷居が高く,苦しく感じることもあると思います。
でも,その苦しさは,ずっとは続きません。
勉強法が間違ってないときには,ある一定のレベルまで来ると,段々楽しくなります。そして,知識がつながってきて,過去問と対話ができるようになってくると,すごく面白く感じられるようになってきます。
そのころになると,楽しくって,しょうがなくなったりします。
でも,勉強って楽しいよね,とか,全然苦労ないよね,って言うと,批判されたりすることもあるので,黙って頑張っているふりをすることもあります。
特に,家族の前だったりすると,楽しく勉強してる,っていうと遊んでるようにとられることもあるので,苦しいことにしておくこともあると思います。
でも,受かる方向,実力がアップしていく方向でやってる勉強は,ホントは楽しいです。
流れに乗ってる感じがするので,とても気持ちよくスムーズです。
ただ楽しんでるだけなのに,周囲からは頑張っているように見られる,そんなおいしい蜜の味は,経験した人にしかわからないかもしれません。
試験勉強を始めるとき,すごく大変に思えて,つらいかもしれませんが,やっていると案外楽しいものです。
特に,コンピュータや,ITが好きな人は,はまればとっても面白いです。
といって,無理に楽しもうとする必要はないのですが,ある程度の時点までいくと,自然に楽しく感じられるようになると思います。
乗り越える試練,としてではなく,知らないところに遊びにいくような感覚で,勉強を始めてみるのもおすすめです。

40代は,後半の人生のフレッシュスタート

特別情報処理技術者試験の申し込み,締め切りましたね。
今回は変更申請もできませんし,今の状態から,申し込んだ試験区分に向けて進んでいきましょう。
最近,個人的にはすごく,「年齢」にフォーカスが当たってます。
単純に,自分がもうすぐ40歳になるから,というのが一番の理由ですが,こういう大台の年を迎えるとなると,いろいろ考えてしまいますね。
しかも,今回の特別試験,6月26日の応用情報・高度区分の試験日(情報セキュリティスペシャリストを受験予定)にはまだ30代ですが,7月10日のITパスポート・基本情報の試験日(基本情報技術者を受験予定)には,40代になっている,という微妙な感じのところに誕生日があります。
自分が30代,40代のどっちに分類されるのかも,気になるところです。
正直,年を取っていくのはイヤだな,と感じたり,老後に不安を感じたりすることもあります。
アラフォーと言われだして久しいですが,徐々に自分の可能性が狭まっていく怖さも感じています。
そんな中,最近発売された,「40代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)」を読みました。
「40代は後半の人生のフレッシュスタート!」ということで,なにげに刺激的です。
「40代になったら,努力してもできないことは,潔くばっさりと捨ててしまうのも一つです。いつまでも,不得意なことをして,不幸になっている時間はありません。」
確かに,そのとおりです。
若い頃だと,苦手なことに立ち向かうのも意味があったように感じますが,人生の後半を,苦手なことで潰すのは,とてももったいない気がします。
自分が得意なこと,貢献できることで社会に役立つ,ということを考える必要があるな,と感じました。
あと,「世界に自分が何を残せるのかを考える」という章にはすごく考えさせられました。
そんなに劇的でなくても,自分がやったことは,自分のまわりの世界に影響を与えていきます。若い人に教える,というのも大切なことですし,子育ても,次の世代への影響はすごく大きいです。
これからの10年,どう生きるか,というのは,今の自分が決めることです。
私もそろそろ,インプットだけではなく,本気でアウトプットも考えていく年なのかな,と感じています。
10年後に,後悔しないよう,フレッシュスタートを切っていきたいです。

実は,密かに人気が上がっている試験

情報処理技術者試験,特別試験の新規申し込みは,インターネット受付のみ,明日4月28日(木)20時です。その他の新規受付や,変更,払戻などは申込期間が終了しています。
新たにもう1つ受けようと思われている方や,試験区分を変更して(この場合は前の受験料はムダにはなりますが)受験しようとされている方は,お急ぎください。
今日,情報処理技術者試験の受験者数の移り変わりを見ていて,意外なことを発見しました。
平成21年度に,今の試験区分に変わってから,地味に受験者数が増えている区分が結あるのです。
今日気がついたのが,データベーススペシャリスト試験。この試験は,申込者数はそれほど多くなく,平成20年までは1万7千人ぐらいが通常で,平成20年は17,849名でした。
平成21年に今の「データベーススペシャリスト」試験になって人数が増えて,平成22年,23年は共に2万人越えです。平成23年の暫定申込者数は,20,043名となっています。元々の人数が少ないので地味ですが,さりげなく1割以上,受験者が増えているのです。
原因としては,合格率が上がって受かりやすくなった,というのは考えられます。
平成13年から平成20年までの累計合格率は8.9%,平成21年以降の新制度での累計合格率は16.0%です。問題が易しくなった気はしないのですが,受かりやすくなったのは確かだと思います。
あと,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)がなくなって,春試験に競合するものが少なくなった,というのも考えられます。その,テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)は,情報セキュリティアドミニストレータと一緒に情報セキュリティスペシャリスト試験になりましたが,こちらも実は徐々に人気が出ています。
情報セキュリティの場合は,結構変動が激しいので,全体的に見た傾向は見えにくいのですが,受験者は21年,22年,23年と年を追うごとに増えていますし,平成23年春の暫定申込者数は,30,764名です。こちらも,合格率はテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)よりは上がって情報セキュリティアドミニストレータ並みになっていますし,受かりやすくなったことが浸透した結果,とは考えられます。
あと,これは密かではないですが,プロジェクトマネージャの人気も急上昇しています。
他の試験は,だいたい受験者のピークはITバブルだった10年前ぐらいで,その頃に比べると減っているのですが,プロジェクトマネージャは受験者が増え続けています。
特に,平成23年春の暫定申込者数は,20,335名と,プロジェクトマネージャ試験が平成7年に始まって以来,史上最高の2万人越えです。
やっぱり,企業が取らせたい資格第1位は,人気が上がりますね。
全体的に,基本情報技術者やITパスポートなどの初級資格の受験者が減少して,全体的に減っている印象があるのですが,試験区分別に見ると,特に高度区分で,結構上がってるものも多いです。
とはいえ,試験制度と名称が変わってガタッと受験者数が落ちているITサービスマネージャや,ほとんど変わらないネットワークスペシャリストなどがあるので,試験区分次第かな,とは感じています。
特に,人気に左右される必要はないと思いますが,受ける試験を選ぶときの参考にしてみてください。

試験に受かるかどうかを決めるのは,才能ではない

昔,最初にネットワークスペシャリストを受験しようとしたとき,まず,本屋に行きました。
すると,「受験研究」とかいった感じの,難しそうな参考書がいっぱい並んでいて,見るからに「大変そ~!」って感じでした。
とりあえず参考書を1冊買ったものの,読む気にならず,全然勉強は進みませんでした。
その状態でも,「とりあえず挑戦だ!」と,2回ぐらい受験には行ったのですが,全然歯が立ちませんでした。ネットワークスペシャリスト試験に受かるなんて,とんでもなく頭がいい,実務経験もバリバリ,っていう人たちに違いない,って,その頃は感じていました。
3回目の受験のときには,合格するコツが知りたくて,勉強会に参加しました。
そこは,前年に合格した人が次の人を教える,というスタイルだったので,合格した先輩が大勢いました。
その先輩達の話を聞いていると,実はそれほど敷居は高くなくって,難しいと思っているのは気のせいだと言うことに気づきました。もちろん,勉強してレベルアップする必要はあるのですが,それは自分に全然ムリ,というわけではなく,やればいけそうなところだと,はじめて感じることができました。
それで俄然やる気が出て,マスタリングTCP/IPを中心に勉強して,過去問演習を5年分やって,実力をつけていきました。
おかげで,その年には,無事合格することができました。
高度区分になると,なんとなく敷居が高く感じて,特別な才能でもないと合格出来ないように感じるかもしれません。
でも,情報処理技術者試験は,「ある一定レベルの,仕事に必要なスキルが身についているか」を試す試験ですので,普通の人が一定レベルのスキルを身につけさえすれば,合格出来るようにできています。
必要な勉強を行って,必要なレベルを突破しさえすれば,誰でも合格出来ます。
それができない理由としては,大きく2つあると思います。
まず1つ目は,私のように,ゴールを大きく見誤っている場合です。
ネットワークスペシャリストの合格ラインは,分厚い参考書を全部理解した先にあるのではありません。多分,全部理解すれば合格出来る知識は身につくとは思いますが,実はそれほど必要でもなかったりしますし,参考書意外のスキルも必要です。
「何をすれば合格出来るか」というゴールが明確になれば,やる気も出ますし,そこに向かって進んで行けると思います。
もう1つは,自分の現状を見誤っている場合です。
多いのは,基礎的なスキルがないときに,いきなりネットワークスペシャリストに挑戦したり,段階の飛び越しを行ったりする場合です。
冷静に,「今の自分のスキルのなさ」を見つめていくことはとても大切です。
でないと,知識が上滑りして積み重なっていかないので,勉強してもあまり身につきません。
その状態で勉強を続けると,勉強がどんどん苦しくなってしまいます。
一度,自分に不足しているスキルを確認して,そこに戻って埋めていくと,確実に進んでいくことができます。急がば回れ,で,その方が結果的には早くなります。
ですので,試験に受かるかどうかを決めるのは,持って生まれた才能ではありません。
自分の現状を客観視して冷静に見つめ,ゴールを的確に判断してそこに向かって進むことができること,それが一番大切です。
自分をダメだと思い込まず,かといって過信もせず,等身大の自分で進んでいきましょう。

試験勉強をプロジェクトマネジメントする

平成23年度特別情報処理技術者試験,新規受験申込の締切は,郵送の場合は本日(4月25日(月))消印有効です。インターネット受付は4月28日(木)20時が締切ですが,受験予定の方は,忘れないうちに申し込みましょう。
春試験(今回は特別試験)の試験区分には,プロジェクトマネージャがあります。
この試験を今回受ける方はもちろん,将来受けたい方,またはプロジェクトマネジメント(PM)の手法を知りたい方におすすめの勉強法があります。
それは,「試験勉強をプロジェクトマネジメントする」ことです。
PMの手法は,ただ言葉を覚えるよりも,実際にやってみることが大切です。
仕事で実際にプロジェクトを任されて経験する,というのがもちろんベストですが,実際にマネージャになる前に手法を勉強しておくことも大切です。
試験合格をゴールとして,プロジェクトを計画し,実現していくことで,個人でもプロジェクトマネジメントを経験できます。
WBSを書いて項目を洗い出し,予定時間と実績時間を計測し,EVM(アーンドバリューマネジメント)を用いて進捗を管理する,そういった方法を,試験勉強にあてはめてみるのです。
完璧にできなくても,少しでもやってみることで,プロジェクトマネジメントの考え方に慣れることができると思います。
そして,そういったプロジェクトマネジメントを行う時におすすめな本に,「パーソナルプロジェクトマネジメント」があります。
こちらの本は,元IBMの「ミスターPM」と呼ばれた方が書かれた本で,プロジェクトマネジメントを,試験勉強やダイエット,禁煙などの個人の行動に応用するというコンセプトで書かれています。
具体的でわかりやすく,実践的な本なのですが,なにげにモダンプロジェクトマネジメントの手法が随所に取り入れられていて,読んでるだけでもプロジェクトマネジメントの勉強になります。
特に,リスクマネジメントは,禁煙を例に,「取引先の人に一緒に喫煙室にと誘われたときは,リスクを受容する」など説明されていて,すごくイメージがしやすいです。
試験まであと2ヶ月,ボーッとしてるとすぐに試験日は来てしまいます。
ゴールまでのプロジェクトを計画して,1つ1つのタスクを完了させていきましょう。

自分からやると,勉強は楽しい

小さい頃,「そろそろ勉強しなきゃな~」って思っていたときに,親に「勉強しなさい!」って言われて,勉強する気がなくなったってことはありませんか?
これを繰り返すと,勉強嫌いな子供に育ちやすいんだそうです。
勉強に限らず,物事って,自分からやる気になってやると楽しいんだけど,人に言われてやるととたんにつまらなくなります。
私自身は,祖母が厳しい人で,「女の子は,勉強するヒマがあったら,家のお手伝いをしなさい!」と言われて,皿洗いとかいろいろやらされていたので,家事は嫌いになりましたが,勉強が好きになりました。^^;
外からのプレッシャーはない方が,自由に好きになれていいと思います。
企業研修などにいくと,時々,ものすごくやる気のない人がいます。
「会社に取らされている」という感じが満載の人で,仕方なく来ている感じです。
情報処理技術者試験は,なにげに勉強量が多く勉強期間もそれなりに長いですので,そういうイヤイヤな気持ちで勉強していると,まず受かりません。
同じ会社から言われて受けるのでも,「自分の将来に必要だから」と,自分で決めてポジティブに積極的に関われる人は,合格可能性が上がります。
IT系の会社の場合,適性を見て会社も採用していますし,きちんと勉強しさえすれば,合格出来ることが多いです。
公開セミナーなどは,自分から勉強しに来ている人ばかりなので,やる気もあって,こちらも楽しいです。
積極的に関わっていただけると,双方向でのやりとりになって,もっと楽しくなります。
勉強を楽しくする一番の秘訣は,「自分から積極的に関わる」ことだと感じています。
自分が関わって,いろいろ勉強していけば,知識がつながってどんどん楽しくなっていきます。
自分で,「勉強しよう」と決めて,勉強していきましょう。

情報処理技術者試験のリアル

先日,ヨドバシアキバで,「図説オタクのリアル―統計からみる毒男の人生設計」を見かけて,面白そうだったので買って読んでみました。
オタク人口が172万人(NRI調べ,2004年)とか,国民の34%がニートとか,日本一売れている漫画は「ONE PIECE」の2億冊とか,統計の資料から導き出される数値から,いろいろ分析している本です。
自分の感覚より,オタクって少ないんだな,とも感じましたが,現実を統計的に見ることで,結構新たな視点が得られます。
オタクな方限定でおすすめな本です。
ということで,情報処理技術者試験関連の統計情報や,その他の統計資料から,情報処理技術者試験のリアルをいろいろ分析してみたいと思います。
まずは平均年齢から,一般的な受験者層を探ってみます。
平成23年度春期の各試験区分の応募者平均年齢を,若い順に並べると,以下のようになります。
 基本情報技術者 27.0歳
 ITパスポート 27.9歳
 応用情報技術者 30.0歳
 データベーススペシャリスト 33.0歳
 エンベデッドシステムスペシャリスト 34.9歳
 情報セキュリティスペシャリスト 35.7歳
 プロジェクトマネージャ 38.5歳
 システム監査技術者 41.0歳
こうしてみると,最低の基本情報技術者でも27歳,全体的に結構高いですね。
私の中のイメージだと,基本情報やITパスポートって,学生の時か社会人1,2年目で取るのが一般的なのかと思っていましたが,それだけでもないみたいです。
年齢別一覧表(Excelファイル)などからみると,一番人数が多いのは,ITパスポートで17歳,基本情報技術者で24歳,応用情報技術者で25歳です。
ITパスポートで17歳が飛び抜けて多いのは,大学入試の推薦で使えるから,という話を聞いたことがあります。
基本・応用はちょうど新人研修を受けて1,2年目ぐらいなので,受ける人数の最大人数のところは,やっぱり会社が推奨するあたりだと思います。
ただ,それより高い年齢になると減る,というわけではなく,徐々に減ってはいきますが,基本・応用は39歳まで,ITパスポートは40歳までは,各年齢に1000人以上の受験者がいます。年齢が上がっても,ちょっとずつしか受験者は減りませんし,75歳以上の受験者もいます。
ですので,平均的な年齢はあることはあるのですが,年を取っても受け続ける人が相当数いる,というのが,情報処理技術者試験のリアルなところかと思います。
ちなみに,システム監査の場合,50歳以上の人が全体受験者の12.5%を占めます。
ITストラテジストとシステム監査は,試験会場に行くと年齢層がとても高い感じがするのですが,統計からも裏付けられる感じですね。
他にもいろいろ分析できそうな気がしますが,今日のところは以上です。

やりたいことを先にやってみる

わく☆すた,けんけんです。
美月さんが体調不良の為,ピンチヒッターで久しぶりの書き込みをしています。

いつものスケジュールであれば,今頃解答速報で盛り上がっているところです。
それが試験の実施日が二ヶ月も延びたので,調子が狂っている方,多いんじゃないかなと思います。
DB受験の人は,「勉強を続けてられない!」と少し勉強から離れているかもしれません。AP受験の人は,「この時間で合格レベルまで行けるかもしれない。」と逆に気合いが入っているかもしれません。
弊社で販売しているDVD教材も,DB向けは全然動きませんが,AP向けはそれなりに動いているので,あながち予想は外れていないと思います。
さて,4/17の試験に向けて少ない時間をやりくりして勉強を進めてきたと思います。結構犠牲にしてきたものとか,やりたいことを後回しにしてきたのではないでしょうか。

そこでおすすめするのは,この際,試験前だからと言って封印してきたものをやってみることです。

やりたいことを我慢して押さえていることは,押さえている分,知らない内に24時間エネルギーを使っています。なので,消耗も大きいのです。
ここで,我慢をやめて,えいやっ!とやってしまうと,とっても気持ちが良いと思います。
実は先日,ヨドバシアキバ・マルチメディア館に美月さんと散歩に行ったら,PSPが入荷していたので衝動買いしてしまいました。自分の場合,「時間の浪費に繋がるゲームはしてはいけない」と言う観念があり,手を出さずにいたのですが,美月さんと言う強烈なゲーム好きの情熱に押されて,実は我慢をしていたのだと気がつきました。
自分はAPとFEを受験するので,そんなにゲームばっかりやっていられませんが,PSPを買う事で一つ鎖が外れたように,机が綺麗になったり,仕事がはかどる良い効果が出てきました。
とは言っても,「やりたいことって何だっけ?」と忘れてしまっている人もいると思います。そこで,一つ質問を出してみます。
『もし,金融封鎖などがあって貯金を下ろせなくなってしまったら,お金を使わないことで後悔することは何ですか?』
このように質問されると,1つ2つ出てきたのではないでしょうか。もし,「海外旅行に行きたい。」とか大がかりなものであれば,その準備を始めるなどすると良いと思います。
自分が止めていたことを行動することで,止めなくなった分,6月7月の試験に向けてのエネルギー充填もできると思います。
でもやるのは今のうちです。試験直前になったら,試験に集中して下さいね。
今回は,このへんで。