株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 74/91

ごほうび用の「好きな食べ物」を探す

わく☆すた,美月です。
勉強をするときに,モチベーションをアップするための効果的なアイテムとして,「ごほうび」があります。以前,「「ごほうび」はなるべく早くあげる」や「自分で自分に報酬を与える」でも書きましたが,自分でごほうびを決めておいて,できたら早めにあげる,というのはとても効果的です。
私がセミナーのときに,良く出すお菓子に,「ハッピーターン」というのがあります。
良く,他のセミナーに行っても出てくるお菓子なので,よく買っておくのですが,昨日のセミナーで,「久しぶりに食べました! このお菓子が子どもの頃大好きだったことを思い出しました。」という話をしてくれた方がいました。
好きなお菓子,というのはかなりモチベーションをアップさせてくれます。
あんまり食べ過ぎると太りますが,適度なごほうびなら,それほど影響はないと思います。というより,好きなお菓子をごほうびにするときには,「決めたことを達成したとき以外は食べない」という風に決めておくと,逆に食べる量は減るんじゃないかな,と思います。
スポーツをするときに,練習したときにだけケーキを食べていい,と決めて,ケーキを楽しみに練習する,という人もいます。マラソンなどでも,「28km地点まで行けば,エイドステーションでおしるこが食べられる」,というのは,走っているときには,すごくモチベーションアップにつながります。
実際,サロマ湖100kmウルトラマラソンでは,「おしるこまで2km」という看板が出ていたりします。この看板を見かけると,いつもすごくやる気が出てきます。一度,おしるこステーションまで着いたときに,おしるこが品切れになっていて,そこでモチベーションが一気に下がってリタイア,という経験もありますが,それぐらい,食べ物のごほうびは大事な感じがしてます。
ちなみに,私は,今年もサロマ湖100kmウルトラマラソンの50kmの部に参戦予定です。走られる方はぜひ一緒に走りましょう。^^
と,話がちょっとそれましたが,勉強する時のごほうび用に,「好きな食べ物」を用意しておくと,それを励みに勉強できます。ちょっとした食べ物でも,あるのとないのとでは,モチベーションにかなり差が出てきます。
コンビニでちょっと揃えておく,というのもいいですし,個人的には,品揃えが豊富で安いので,大きなスーパーやデパートで買ってみるのもいいかな,と思ってます。甘いものが苦手な人は,ビールやお酒,おつまみなどをごほうびにしてもいいと思います。
私の大好きなごほうびは,「きのこの山」です。最近は,撮影の度ごとに持っていって,1問撮影し終わるごとに少しずつ食べてます。^^
細かい話では,私が好きなのは「きのこの山」で,「たけのこの里」ではないので,この2つでの私のモチベーションは10倍ぐらい違います。ですので,けんけんが,「似たようなもの」ということで,たけのこの里を買ってきてくれても,素直に喜べなかったりします。\(^^;ヲイ
このあたりの細かい好みは,本人にしか分からないと思います。
でも,そこをピンポイントで,「これが大好き!」というものを買うと,すごく効果的です。その細かい部分を熟知している「自分」ならではのごほうび,というのを考えると,とっても楽しいと思います。
ぜひ,「自分だけのごほうび」となる好きな食べ物を,探してみてください。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

わく☆すた,美月です。
今日,帰りの電車で軽い気持ちで読んだ本が,意外にもとっても面白くって,思わず読みふけってしまいました。
その本の名は,「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で,名前の通り,高校野球の女子マネージャーが,ドラッカーの「マネジメント」を読んで,高校の野球部を改革していくお話です。
この本は,知人の経営コンサルタントが,「結構面白いよ」ということで読んでみたのですが,ストーリーが結構リアルで,冒頭から引き込まれていきます。
そこで,ドラッガーの「顧客によって事業は定義される」という文章を,女子マネージャーのみなみちゃんが読んで,「野球部の顧客って誰だろう?」って考えていく,みたいな感じで進んでいきます。「マーケティング」ということで,部員全員と1対1で女子マネージャーと面談する,という場面もあります。
ちょっと前に,ドラッガーの「マネジメント」を読んでみたいな,と買ってみたのですが,最初の方だけ読んで,なんか難しくって投げていた自分には,事例が具体的でわかりやすく,ぴったりの書籍でした。企業ではなく,野球部という,わかりやすくもちょっとドキドキする感じも,学園ものが好きな私には好みです。
ちなみに,主人公はみなみちゃんですが,私が昔好きで,映画まで見に行ったアニメ「タッチ」とは,特に関係ありません。^^;
ということで,ちょっと話がそれてしまいましたが,経営とかマネジメントとか,苦手だけどちょっと知りたいな,というくらいの方には,この本はおすすめです。ちゃんと経営を勉強した人には,必要ないとは思いますが,読み物として楽しめると思います。
個人的には,「もし高校野球の女子マネージャーが『リレーショナルデータベース入門』を読んだら」とか言って,女子マネ-ジャーが野球チームの分析データを正規化していく物語とかあったら楽しいなぁ,とかちょっと妄想してしまいました。^^;
楽しい読み物での勉強は,ちょっとした息抜きにもなって楽しいと思います。
結構売れてるみたいなので,本屋で見かけたら手にとって見てみてください。

デビュー10周年

わく☆すた,美月です。
私事で恐縮ですが,今日1月22日で,私の講師デビューからちょうど10年になります。
ちょうど10年前,2000年1月22日(土)に,勉強会の講師として,「第一種情報処理技術者試験」の対策講座の1回目を開きました。それが私の講師デビューの時になります。1回目の講義は,「コンピュータ科学基礎」で,データ構造やアルゴリズムについて,ひととおり解説を行いました。
当時を振り返ると,どんなに準備をしても不安で,心臓がバクバクいいながら立ってたな,と改めて懐かしく思い出されます。ちなみに,けんけんに最初に会ったのも,この第1回目の勉強会の時です。
10年前の自分は,外資系のベンチャー企業の社員で,システムエンジニアとして働いていました。でも,毎日が結構不安で,リストラされたり,仕事がなくなったらどうしよう,というのを日々感じていました。
そこで,「ネットワークスペシャリスト試験に合格したら,転職などいろんな道が開けるかも」ということで,勉強会に通って勉強を始めました。
そこで,学生の時でもここまでやらなかったな,っていうぐらい一生懸命に勉強して,ネットワークスペシャリスト試験に合格しました。といっても,苦しみながらというわけではなく,ネットワークの勉強が思いの外面白く,どんどん知識が積み重なっていった,という感じです。
そして,自分が,コンピュータが大好きなことと,何より「試験対策」がかなり面白い,ということを発見しました。そこで,「講師になって教えてみたい!」ということを強く思って,まわりに言っていたらいろんなご縁をいただいた,という流れで今に至ります。
最初は勉強会で教えていたのが,そのうち企業研修でも教えるようになり,生活できるようになったので会社をやめて,その後は教育の会社を作って。。。と,なんとなく流れてきましたが,今思い返すと,良くここまできたなぁ,という感じです。
10年前の自分に,今の私の状態とか,この10年の歴史とかを話すと,きっとびっくりするだろうな,と感じてます。
ということは,いろいろ意図して動いていたら,10年後の自分は,今とはまた全然違うところにいるかもしれないな,というのも漠然と予感しています。
私はよく,「10年前の自分に言ったら,絶対信じないこと」というネタを考えるのですが,例えば,
・そのまんま東が県知事になっていること
・自民党政権が終わって,民主党という党が政権を持っていること
・実物大のガンダムがお台場に立つこと
・JALが会社更生法の適用を申請すること
・桜花賞の1,2着馬が,後に有馬記念とジャパンカップに勝つこと
 (競馬ネタです^^;)
などは,10年前には全然考えられなかったことだと思います。
日々,変わらないようでいて,結構10年間に事件はいっぱいあったなぁ,と今しみじみ感じています。
明日,何をするか,というのはある程度今日の延長線上だとは思いますが,10年後どうしているのか,というのは全然予想できないものです。
でも,今日の一歩で,方向性が変わることによって,10年後の未来は大きく変わります。
自分の中では,10年前にドキドキしながら初めて講義したことが,いまにつながっているというのをすごく感じています。やりたい方向に一歩踏み出す,というのはとっても大切だったと,今改めて思います。
今から10年後に向けて,今日の小さな一歩を踏み出していきましょう。
私も,また,10年先を見据えて,進んでいきたいな,と感じています。

垣根を越えた勉強をする

わく☆すた,美月です。
「インブリーディング」という言葉があります。日本語に直すと,近親交配とか同系繁殖という風に訳されます。私は,ダビスタのゲームでこの言葉を知りましたが,近親交配をすると,非常に体の弱い子どもができます。
ニワトリなどでも,同じ親から生まれたもの同士を交配し続けると,段々弱々しくなって,卵を産まなくなってきます。
勉強でも,「専門バカ」という言葉もあります。
同じことばかり勉強して視野が狭まると,新しい発見などは生まれにくくなります。専門分野を極める,というのは,一見素晴らしいことのように思われますが,そればっかりやっている,というのは,実は結構危険です。
ですので,積極的に異分野の研究者と交流することは大切だ,というのは,大学の研究などでよく言われる話でもあります。
仕事で何か専門的なことをやっていると,その分野には必然的に詳しくなります。普段仕事で使ってるプログラミング言語などは,特に意識しなくても,自然にマスターできると思います。ただ,仕事だけだと,知識が偏ってくる危険も大きいですし,ついつい自分の会社独自の常識に染まってしまったりします。
情報処理技術者試験は,普段の仕事に関係する部分だけでなく,IT全般の勉強ができる,という意味で,視野を広げる勉強になります。自分が今やっている方法よりも,もっと効率的で良い方法がある,というのを発見できるかもしれません。なんとなくやらされていた作業の意味を知ることもあると思います。
特に,基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の勉強は,まんべんなく基礎を学習するので,全体を見渡すのに役立つ知識が得られます。ですので,できるだけ,「自分の今の仕事に関係ない」と思わず,ひととおり全部学習することをおすすめします。
あと,個人的には,「全然関係ない分野」の試験を受けてみるのもおすすめです。
私が情報処理技術者試験を全部受けていくとき,実は一番面白かったのは,自分の専門から最もかけ離れていた「テクニカルエンジニア(エンベデッド)」(今のエンベデッドシステムスペシャリスト)試験でした。
電子回路とか,ハードウェアの設計とか1から勉強していく過程は,他の試験とは全然違って面白かったです。キットを使って実際に組込みのプログラムも作ってみましたし,何もかも新鮮で,楽しく学習できました。受かるまでに3回受験しましたが,いろんな新しい発見があって,確実に視野を広げてくれた試験です。
エンベデッドの知識が直接使える,というのはないかな,と思っていましたが,去年から応用情報技術者試験にも組込みシステム開発が出てきて,そこも教えられるようになったので何気に役立ってます。
試験をきっかけに,いつもの自分とは違う,垣根を越えた勉強をするというのは,結構おすすめです。自分の可能性を広げる,視野を広くするなど,直接的ではなくてもいろんな効果があります。
春試験,何受けようか迷っている人がいたら,エンベデッドシステムスペシャリスト試験など,全然毛色の違う試験を検討してみてもいいかもしれません。

自分で自分に報酬を与える

わく☆すた,美月です。
最近,「学ぶ意欲の心理学」という本を,読み返しています。この本は,大学で「動機づけ理論」という講義を取ったときに買ったものなのですが,人がどのようにやる気になるのか,ということについて理論的に解説した本です。
HowTo本みたいな,派手さはありませんが,読めば読むほど,いろんな気づきがあります。
その本の中で,やる気を出す方法として,「賞罰を自律的に使う」という方法があって,結構いいな,と感じたので紹介したいと思います。
勉強するときに,人に褒められるからやる,とか,何か得になることがあるからやる,という風に考えていると,外の環境に自分が振り回されてしまいがちです。子どもが勉強するときになら,ある程度外から動機づけする必要があるとは思いますが,大人になってもそれだけだと,ちょっと情けない感じもします。
自分の人生は,自分だけのものですし,何を勉強するかは自分で決めたいですよね。
でも,勉強は楽しいときもあるしそうでないときもあるし,どうしてもやる気の波は出てしまうと思います。
その時に有効なのが,「自分で自分に報酬を与える」という考え方です。心理学的には,これを「自己強化」といいます。自分が勉強することによるご褒美をあらかじめ決めておいて,それに向かってやると,やる気は持続しやすくなります。
このときのポイントは,「自分で決める」ことです。
自分で自分を律している,という状況は実は学習する上でとっても大切で,「自分の意志でやってるんだ」というのは,やる気を持続させるのにとてもいい効果があります。
外からの圧力でやると,その圧力がなくなったときに揺り戻しが起きますし,継続的にやる気を持続させるのが難しいのです。
賞罰の内容ですが,これは別に,ちょっとしたもので十分です。
例えば,勉強に締め切りを設けて,それをクリアしたらごほうび,というぐらいでも,かなり効果があります。自分でスケジュールを立ててそれを実行する,というのは,実現できればそれ自体が自分の自信,という形の報酬にもなると思います。
個人的には,実は,「シールを貼る」とか「よくできました!はんこを押す」ってのが結構好きです。^^;
となりのトトロ ごほうびスタンプ」をひと揃い持ってたりします。
子どもっぽい感じもしますが,こういうのって,やってみるといくつになっても楽しいものです。
昔,「「ごほうび」はなるべく早くあげる」でも書きましたが,ちょっとしたごほうびを用意することで,結構簡単にやる気を持続させることができます。
ぜひ,なるべく気楽に,自分で自分に与える報酬,というのを考えてみてください。
そしてそれを日常的にやってみるのがおすすめです。

平成21年度秋期試験の採点講評が発表されました

わく☆すた,美月です。
1月15日に,応用情報技術者試験及び高度区分午後の採点講評が,試験センターより発表されています。秋試験を受けた方は,自分の受験した部分の講評を見てみると,どんなところがポイントだったのかがわかって,いろいろ役立つと思います。
今回の採点講評を見ると,やっぱり,応用情報技術者試験の午後は,技術,テクノロジ系の問題より,経営戦略などのストラテジ系の問題の方が難しかったのかな,という印象はあります。経営戦略の問1よりも,アルゴリズムの問2の方が正答率は高かった様子です。ただ,このあたりは,年によって変わってくる部分だとは思いますので,自分の得意な方,行きたい方向性を考えた分野で勉強をしておくのが大切だとは思います。
高度区分の正答率に関する講評は,大体私が解いた感覚と似てる感じです。やっぱり,問題によって正答率にはばらつきがあって,問題選択によっての有利不利は,若干はあった模様です。
例えば,ネットワークスペシャリストの午後2の正答率は,問1が低くて問2が高かったようです。私が解いた感覚としても,問1の無線LANは,かなり詳細な知識も聞かれましたし,久しぶりに骨のある午後2だなぁ,と感じさせてくれる問題でした。逆に,問2は運用系で,知識というよりも考え方や体制について多く聞かれて,比較的解きやすい問題だったとは感じています。
ただ,問題を見る限り,問2の方が国語力というか,文章を書く力が試されている問題だと思います。ですので,知識的な勉強さえしていれば,文章が苦手な人は,逆に問1の方が解きやすいのではないかとも考えられます。自分の適性に合わせた問題選び,というのは結構大切です。
もうそろそろ,秋の試験のことなんて忘れている頃だとは思います。
ただ,次の試験に向けて,前回受けた内容を振り返っておくと,今後の役に立ちます。合格した人は,「自分の合格要因」というのを知っておくと,次に別の試験を受けたときにも活用できると思います。
合格までの距離や,自分の嗜好を知ると,次の受験区分を何にするかの参考にもなります。
試験の申し込みも始まっている今,少しだけ前のことを振り返って,次の一歩を進めていきましょう。

平成21年度秋期試験の採点講評が発表されました

わく☆すた,美月です。
1月15日に,応用情報技術者試験及び高度区分午後の採点講評が,試験センターより発表されています。秋試験を受けた方は,自分の受験した部分の講評を見てみると,どんなところがポイントだったのかがわかって,いろいろ役立つと思います。
今回の採点講評を見ると,やっぱり,応用情報技術者試験の午後は,技術,テクノロジ系の問題より,経営戦略などのストラテジ系の問題の方が難しかったのかな,という印象はあります。経営戦略の問1よりも,アルゴリズムの問2の方が正答率は高かった様子です。ただ,このあたりは,年によって変わってくる部分だとは思いますので,自分の得意な方,行きたい方向性を考えた分野で勉強をしておくのが大切だとは思います。
高度区分の正答率に関する講評は,大体私が解いた感覚と似てる感じです。やっぱり,問題によって正答率にはばらつきがあって,問題選択によっての有利不利は,若干はあった模様です。
例えば,ネットワークスペシャリストの午後2の正答率は,問1が低くて問2が高かったようです。私が解いた感覚としても,問1の無線LANは,かなり詳細な知識も聞かれましたし,久しぶりに骨のある午後2だなぁ,と感じさせてくれる問題でした。逆に,問2は運用系で,知識というよりも考え方や体制について多く聞かれて,比較的解きやすい問題だったとは感じています。
ただ,問題を見る限り,問2の方が国語力というか,文章を書く力が試されている問題だと思います。ですので,知識的な勉強さえしていれば,文章が苦手な人は,逆に問1の方が解きやすいのではないかとも考えられます。自分の適性に合わせた問題選び,というのは結構大切です。
もうそろそろ,秋の試験のことなんて忘れている頃だとは思います。
ただ,次の試験に向けて,前回受けた内容を振り返っておくと,今後の役に立ちます。合格した人は,「自分の合格要因」というのを知っておくと,次に別の試験を受けたときにも活用できると思います。
合格までの距離や,自分の嗜好を知ると,次の受験区分を何にするかの参考にもなります。
試験の申し込みも始まっている今,少しだけ前のことを振り返って,次の一歩を進めていきましょう。

学ぶことは本能

わく☆すた,美月です。
今日は日曜日ですし,ちょっと毛色の違う話をしようかな,と思います。
もしよかったら,手をとめて,考えてみてください。
 みなさんは,なぜ,勉強するのですか?
試験に合格するためだったり,それによって給料が上がるとか昇進につながるということだったり,いろんな理由はあると思います。そして,その理由があるから,勉強するんだ,と思ってると思います。
それでは,もう一つ質問です。
 その理由がなくなったときには,勉強をやめますか?
イヤイヤやってる勉強の場合,速攻でやめることも考えられます。でも,意外と,勉強をもう始めてしまっている人には,理由がなくなっても続けたい人って多いんじゃないかな,って思ってます。たとえやめたとしても,なんとなく名残惜しいような,そんな感じは残りませんか?
コンピュータが好きな人が情報処理技術者試験の勉強をするときとか,自分の好みと勉強する内容がある程度合ってる場合,純粋に「面白い」と感じる部分も結構多いんじゃないかと感じてます。勉強って,イヤなことばかりではないはずですし,ある程度面白くないと,そもそも勉強は続かないはずです。
実は,本来,勉強って,結構面白いものですし,人間は本能的に「学びたい」という欲求を持っています。
古典的な心理学では,何かを学ぶ時の動機として,「内発的動機」と「外発的動機」があるとされています。このうち,内発的動機,というのは,「面白そう」「やりたい」という感じの,自分の中からわき起こる動機です。それに対して,外発的動機というのは,「お金がもらえるから」とか「褒められるから」といった,外からの報酬を目的とした動機です。
人間だけでなく,動物にも,この「内発的動機」はしっかり存在しています。
サルに知恵の輪を与えると,面白がって一生懸命解く,という実験結果もありますし,新しいこと,刺激的なことは知りたい,という欲求は,生物の本能として存在します。
ただ,実は,「やりたい!」という内発的動機があることでも,その上に「外発的動機」が与えられると,内発的動機は減退することが知られています。
サルに知恵の輪を与えると,最初はなにもなくても面白がって解きますが,そのうち,「解けたら餌をあげる」という外発的動機を与えると,餌を与えられなくなったら,知恵の輪を解かなくなる,という実験があります。
報酬を与えることで,本来やりたかったはずのことが,やりたくなくなる,という例です。
私たちは,学校の勉強などで,「いい点をとると褒められる」とか「いい点をとるといいことがある」とかいった形の,外発的な動機で勉強してきました。そのため,本来子どもの時には自分の中にあったはずの,内発的な「学びたい,勉強したい」という欲求が,減退してしまっていて,その状態が当たり前のように感じてしまっています。
でも,本来,自分が学びたいことを学ぶことは本能ですし,本来は楽しいものです。
子ども達に,新しい,めずらしいことを教えると,夢中になって学ぼうとします。興味を持ったときに学ぶ時の吸収の速さには,ものすごいものがあります。
ですので,できる限り,「学びたい」という欲求をそのまま感じながら勉強していくのが,新しいことを学ぶ上で大事です。そのために,「イヤだけどやろう」の前に,「この勉強をすると,何が面白いのか」を知ってから学ぶと,スムーズに学習に入っていけると思います。
私個人としては,情報処理技術者試験の勉強は,コンピュータの仕組みがわかってIT全般を体系立てて知ることができる,とっても面白いものだと感じてます。言葉が難しかったり,参考書がつまらなかったり,最初はきつい部分もあるとは思いますが,頭の中で知識がつながってくると,いろんな仕組みがわかってきて,問題を解くのが楽しくなってきます。
なので,なるべく気楽に,「学ぶことは本能で,やってると楽しいもの」という意識で勉強していくと,楽しくなるポイントに出会えて,学習効果も上がると思います。
苦しくても頑張る,という意識を捨てて,力を抜いて,楽しむ姿勢で学習していきましょう。

スキャナの効用

わく☆すた,美月です。
今年に入ってすぐ,新しいスキャナ「FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500」を買いました。
元々,プリンタの複合機にスキャナ機能はついていたので,必要な時には使えていたのですが,この機種は,オートシードフィーダ(自動紙送り)がついていて,一度に50枚読み取ることができます。片面か両面かを自動判別して,自動でPDFも作成してくれる優れものです。
このスキャナが欲しいな,と思ったきっかけは,「整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣」という本でした。書類をすべてデジタルデータに変換して保管することで,紙の資料の保管を減らすことができる,ということでした。また,OCRの機能を利用することで,データを検索し,必要なデータがどこにあるかを検索することができます。
私は,自分自身がセミナーをやることも多いのですが,いろんなセミナーを受講することも大好きで,ヒマさえあれば行ってます。そこでもらう,紙の資料やテキストなどが,大量にたまっていて,処分に困っていました。役には立つのですが,スペースをとりすぎていて大変だな,なんとかならないかな,といつも感じていたのです。
あと,思いついたらすぐに書いている,紙のメモも,なんかたまってしまって,捨てるに捨てられず。。。というのがいっぱい残っていました。
そこで,思い切って,スキャナを買って,デジタルデータに変換してみました。
すると,机のまわりは,瞬く間に片付いていきました。まずは,書き散らかしていた紙のメモをまとめてスキャンして捨てて,ちょうど行ったばかりのセミナーの資料をPDF化して,元の紙を捨てる,ということをやると,かなり紙の量が減りました。
意外に重宝したのが,名刺の整理。スキャナに付属する名刺OCRを利用すると,もらった名刺が簡単に整理できます。名刺ホルダーがいっぱいになって,どうやって整理しよう,と思っていた時だったので,とても助かりました。
なんといっても,「この人の名刺,まだいるかな」とか悩まずに,「とりあえず全部とっておこう」ということができるので,時間の節約になります。
いろいろ取り込んでいくと,かなり劇的に紙資料が減るので,整理に困っている人にはとてもおすすめです。
次は,裁断機を買ってきて,本をデジタルデータにして捨てる,というのをやろうと考えてます。
映像データや画像データに比べると,ファイルのサイズもそれほど大きくないですし,すべてうちのNASで余裕で保管できる範囲です。ただ,なくすと大変なので,バックアップはまめにする必要があるとは思います。うちでは,インターネットディスクと連動させて,バックアップをとっています。
部屋が資料であふれかえっている方は,ぜひ「デジタル化して捨てる」こともご検討ください。

高度午前1の免除について

わく☆すた,美月です。
昨日研修で,高度午前1の免除について,いろいろ聞かれたのですが,これはちゃんと知っておいた方がいいな,と思ったのでまとめます。
特に注意が必要なのは,旧試験制度での免除者です。
具体的に言うと,平成20年春,秋のソフトウェア開発技術者試験の合格者,および,平成20年秋のアプリケーションエンジニア/プロジェクトマネージャ/システムアナリスト試験の合格者です。
これらの方々は,もう高度午前1の免除期間が過ぎています
情報処理技術者試験 新試験制度の手引」の33ページによると,旧試験の平成20年度の合格者に対する免除制度の経過措置は,平成21年秋までです。
今年は平成22年ですので,もう午前1免除はなくなっていることに注意してください。
今回(平成22年春)の試験で,免除対象となるのは,平成21年の新試験制度での,下記の条件に当てはまる方のみです。
  条件1:応用情報技術者試験に合格する。
  条件2:いずれかの高度試験に合格する。
  条件3:いずれかの高度試験の午前1試験で基準点以上の成績を得る。
現行の新試験制度では,この条件を満たした場合には「その後2年間受験を免除する」ことになっていますので,平成21年春に条件を満たした方は,平成23年春まで大丈夫です。
こうやって比較すると,新試験制度では,免除の対象や期間がかなり拡大されています。これは,「情報処理技術者試験 新試験制度の手引」の32ページにあるとおり,「受験者の利便性の向上を図り,高度試験の受験を奨励する」ことが目的なので,積極的に活用していけばいいと思います。
昨日受けた質問で,「今回は,高度午前1の突破だけを目標にしようと思うのですが,いいのでしょうか?」というのがありました。
制度的には,もちろんOKですし,個人的にも,これは計画的でいい方法だと考えています。
前回の高度午前1の難易度を見る限り,IT分野全般の知識を問われる高度午前1は,そんなに簡単に突破できる試験ではありません。
実際,平成21年秋期の高度午前1,応用情報午前の突破率は,統計情報から計算すると以下のようになっています。

  ITストラテジスト        56.48 %
  システムアーキテクト      50.54 %
  ネットワークスペシャリスト   35.93 %
  情報セキュリティスペシャリスト 36.07 %
  ITサービスマネージャ      35.87 %
  応用情報技術者試験       34.09 %

午前1受験者の半分以上は午前で足切りにあっていることが分かると思います。
ちなみに,応用情報技術者試験の問題は,80問中30問が高度午前1と共通ですし,問題のレベルや範囲は高度午前1と全く同じです。
ですので,「高度午前1だけ突破」を目指すぐらいなら,応用情報技術者試験を受けた方がいいのかな,とも考えています。「高度午前1突破」は,ただ次回からの免除が得られるというだけですが,応用情報技術者試験合格なら,ちゃんと履歴書にも書ける資格になりますし。
いずれにしても,1回で全部合格する,というだけでなく,2回に分けて考えて,計画的に順にクリアしていくというのは,最終的には結果が早く出てくる,いい手なんじゃないかな,と思います。
受験料は2回分かかりますが。^^;
高度区分は,午後2まで全部受けなくても,午前1だけ受けて,それが基準点を突破していれば,次回からの午前1免除は受けられます。ですので,午前中だけ受けてくる,という手もありです。午後から急に予定が入った,という場合にも,午前1だけ受けて次回を楽にすることもできます。
個人的には,せっかくなので,次回のための質のいい模擬試験だと思って受けることをおすすめしますが,このあたりは自由かな,とも感じています。
とりあえず,今の段階では,「今回は午前1だけでも」ぐらいの意識でもいいので,受験申し込みをされることをおすすめします。できる範囲で,一歩一歩進んでいきましょう。

GmailのToDoリスト

わく☆すた,けんけんです。
2010年初登場です。今年もよろしくお願いします。
いままでToDoリストの使い方をいろいろ紹介していましたが,思いがけない発見(いまさらですが。^^;)があったので,紹介します。
ちょっと前に,今日やることを,1枚のメモにまとめる方法をやっていると書きました。けれども最近は,メモ1枚にも書くのがめんどくさくなって,やってません。(\(^^;ヲイ)
とりあえず頭の中で覚えて,順番に行ってきたのですが,やることを書いて固定していないと行動がぶれるので,どうしようかなぁと思っていたところに,ふと,美月さんのデスクトップを見ると,なにやら見慣れないボックスが表示されています。
「えっ,知らないの? GmailのToDoリスト。」
と,逆に驚かれてしまいました。
Gmailはメールのバックアップと,モバイルでの確認を主に使っていたので,あんまり詳しくメニューを見ていなかったんですね。ちなみに,Gmailの画面左側のメニューの一番下に,ひっそりと「ToDoリスト」のリンクがあります。
こいつの素晴らしいところは,メモ感覚でToDoを記録できることです。今まで行っていた,メモ帳のように使えることです。「Remember The Milk」のように大がかりな感じでもなく,気楽に使えます。
リストを作ったり,期限の設定やメモもとれるようですが,小さくPC上に表示させておくお気楽さが,なんともいえません。
ただ欠点があるとすれば,Gmailの画面を消すと,ToDoのボックスも消えてしまうことです。これは,ポップアップして,別ウィンドウにしても,同じでした。
とりあえず,タグの1つにGmailを表示させておけばOKです。メールを全て転送しているので,新着確認にもなります。
と言うわけで,Gmailのアカウントをお持ちの方は,ちょっと使ってみることをおすすめします。
短いですが,今日はこのへんで。

情報処理技術者試験の申し込みが始まりました

わく☆すた,美月です。
春の情報処理技術者試験の申し込みが,いよいよ始まりました。
試験日は,2010年4月18日(日),実施される種目は
-春・秋の両方実施される試験-
・ITパスポート試験 (IP)
・基本情報技術者試験 (FE)
・応用情報技術者試験 (AP)
・情報セキュリティスペシャリスト試験 (SC)
-春のみ実施される試験-
・プロジェクトマネージャ試験 (PM)
・データベーススペシャリスト試験 (DB)
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験 (ES)
・システム監査技術者試験 (AU)
の8種目です。
早めに受験区分を決めて,合格に向けて勉強していきましょう。
私は今回は,原点に帰って,一番受けていて楽しい「応用情報技術者試験」を受験しようと思ってます。
個人的には,どれかの分野を極める,というよりは,いろんな分野を知る方が楽しいので,応用情報技術者試験が一番ワクワクします。
高度区分は,別にとる順番とかが決まっているわけでもないですし,全部取る必要は全然ないので,最初の高度は,自分の一番好きなものがおすすめです。
あと,受験申し込みの期限は2月17日(水)20時ですが,早めの申し込みをおすすめします。
前回の試験の時も言いましたが,基本的に早く申し込みした方が,最適な会場に割り当てられます。
案内書の11ページに,


試験地内の試験会場は,原則として願書の到着順に郵便番号を勘案して割り付けますので,早めに受
験申込みを行ってください。会場の収容能力の都合で,遠い会場に割り付けられることがあります。

とありますし,締め切りぎりぎりだと,東京ビックサイトとか,自宅からかなり遠いところに回される可能性も高くなります。
何より,「申し込み」という行為自体が,やる気を呼び起こしますので,早めに申し込んで,「さあ,やるぞ!」とした方が,合格はしやすくなります。
結構良く聞く話が,「何受けようか迷っているうちに,申込締め切りが過ぎていた」ということです。種目変更は,3月1日(月)15:00 までできますし,申し込みを忘れないためにも,とりあえずでも受ける試験区分を決めて,申し込んでおくのがおすすめです。
試験に向けて,確実に一歩を踏み出していきましょう。

美しい暇つぶし

わく☆すた,美月です。
私は,ついついネットを見続けたりとか,マンガを読んだりとかしてしまうのですが,こういう「ぱっと見に明らかな暇つぶし」は,罪悪感も感じるし,実はそれほど害にはなりません。
こういうのは,「息抜き」という効果もあるので,ある程度やった後は,逆に勉強や仕事ははかどったりします。もちろん,やり過ぎてしまうと問題ですが,適度にやる分には,あんまり深刻な問題にはなりません。
家族がいれば,こういう「他の人がみてわかりやすい暇つぶし」には,抑止力が働きます。うちでも,ゲームにはまっていたりすれば,冷たい視線が飛んできますし,度を超えてやるほどにはなりません。^^;
実際に危険なのは,「美しく見える暇つぶし」で,一見良いことに見えるので,なかなかやめづらく,泥沼にはまってしまうようなものです。
今日聞いた話で,ある「ボランティア」にはまりすぎて,仕事や家族に必要な時間が取れなくなってしまった,という人がいました。
ちょっとの時間のつもりで始めたボランティア活動が,段々いろんな人に頼られる内に量が増え,奥さんが反対しても聞かずにいろいろ出かけるようになってしまう,というものでした。
こうなってしまうと,自分の人生に使う,大事な時間が取れなくなってしまいます。
そのボランティア自体が人生の目的,というならいいですが,そうでなければやめるのも一つの選択だと思います。
なんとなく「いいことをやっている」という美しい暇つぶしは,とられる時間が,普通の暇つぶしに比べて格段に大きいので危険です。
その他に,美しい暇つぶしだなと思うのは,「下手な勉強」です。
なんとなく,勉強していると,かっこよさそうだからって感じのものは,あんまり実を結びませんので,大きな時間とお金の浪費になる怖れがあるのです。
個人的に,目的なしにやって一番意味がなさそうなのは,「英会話」だと思ってます。
このあたりは,営業が強力で,「なんとなくやった方が良さそう」的な雰囲気を盛り上げる広告戦略にも長けているので,思わずやりがちです。でもこれは,「勉強してる気」になって,200時間も300時間も浪費してしまう典型パターンかと思います。
仕事や将来の目的を考えて本当に必要なら別ですが,語学系の,習得するのに時間と労力がかかるものは,必要に応じて選ぶ必要があると思います。
それ以外だと,「本を読むこと」も,使い方によっては美しい暇つぶしになります。
最近,よく思うのですが,「こうすれば成功する!」というノウハウ本を読んで,なるほどすごいなー,と思いつつも全然実践しない,というのは,単なる暇つぶしかな,と感じることも多くなりました。
本を読むこと自体で,活字に慣れるという意味はあると思いますが,度を超すと,かえって害になることもあると感じています。何でも本を読めば素晴らしいいい,というわけではないのです。
世の中には,「やったほうがいいこと」というのは無限にあります。
でも,人生は有限です。やれる時間は限られています。
その中で,自分の人生に大事なものを,意識して選び取っていきましょう。

会社や家で勉強する姿を見せる

わく☆すた,美月です。
昔,システム開発会社の会社員のとき,私は試験勉強を会社でやってました。
といっても,勤務時間中ではなく,始業時間の1時間ぐらい前に行って,始業時間まで勉強するという感じで,勉強時間を確保していました。
この方法,人がいないと怠けがちな私にはとっても効果があって,毎日1時間みっちり継続して学習できました。たまに遅くなると,「あれ?今日は勉強しなかったの?」って感じで声をかけてもらえるし,なんとなくやめづらくなります。
何より,人に見えるように勉強していると,「落ちたらかっこ悪い」ので,一生懸命になります。「勉強して合格します!」と態度で宣言しているようなものなので,人の目も「これだけ勉強してるんだから受かるんだろうな」って感じになります。
おかげで,一発合格はできました。
あと,会社で実際に勉強しなくても,勉強している姿を見せる方法があります。
それは,「本などを買って,会社に届けてもらう」ことです。例えばアマゾンなどで参考書を買って,宅急便で会社に届けてもらうと,それは結構周りの目に止まります。
「何買ったの?」と聞かれたときに,「応用情報技術者試験の参考書だよ」ということになると,なんか勉強してるなー,という雰囲気になります。
これは,恥ずかしくてイヤな人も多いとは思いますが,試験を受けることを宣言する形での,いいプレッシャーになります。
試験を受けることに対して,まわりが否定的な職場だった場合には,試験とは別の勉強をするという手もあります。
例えば,Javaの本を読んで毎日練習するとか,経営戦略の本を読んだりするとかです。仕事に役立つ,試験に間接的に役立ちそうなものを勉強することに対しては,否定的な目はあまりないと思います。
「人の目」というのは,勉強する上ではいいプレッシャーになります。
小学生などは,勉強部屋を与えるより,リビングで勉強させた方が成績が伸びる,という話もあります。
お父さんやお母さんが堂々とリビングで勉強して,勉強する姿を子どもに見せるというのは,教育上もとてもいいと思います。
勉強を続けるモチベーションを維持するためにも,人の目があるところで勉強するのはおすすめです。

応用情報技術者試験とソフトウェア開発技術者試験は違う

わく☆すた,美月です。
試験申込開始を来週に控えて,最近「応用情報技術者と高度区分,どっち受けようか迷ってます」という相談をよく受けます。
昔は,「どっちでも」という感じでしたが,今の試験だと,「応用情報技術者試験に受かってから次に行った方がいい」と思います。
というのも,昔のソフトウェア開発技術者試験と今の応用情報技術者試験は,かなり違う試験で,避けて通る必要があまりなくなったからです。
あと,高度午前1があるので,応用情報技術者試験の午前レベルが突破できないようだと,専門分野以前に足切りにあいますので,一度ちゃんと,応用情報技術者試験の勉強をした方が,結局は近道だと思います。
新試験制度になって1年,ようやく変化の状況が明らかになってきたな,という感じがしてます。
そして,昔と一番変わっているなぁ,と感じることは,「応用情報技術者試験とソフトウェア開発技術者試験は,似てるようでかなり違う」ということです。
試験センターの統計資料によると,応用情報技術者試験の合格率は,春試験26.1%,秋試験21.4%です。これは,ソフトウェア開発技術者試験時の累計平均14.9%よりも,大幅に増えています。
他の高度区分でも,大幅に増えてはいるのですが,「受かりやすくなってる」ことだけは確かです。
そして,その受かりやすい一番の要因には,「いろんな人が受かる試験になった」ことがあります。
ソフトウェア開発技術者試験の時代には,「アルゴリズム」と「データベース」という,合否を大きく左右する,避けて通れない難関がありました。これが文字通り,「ソフトウェア開発」を行う人以外が受かりにくい原因にもなっていましたし,向き不向きが大きい試験につながっていました。午後2は1問必須で,「アルゴリズム」か「データベース」のどちらかでしたので,これができない人は無条件で落ちる,という構図になっていました。
アルゴリズムの難易度も高かったので,苦手だけど必死でアルゴリズム対策をしないと受からない感じにはなっていました。
なので,ネットワーク系の技術者など,開発者以外の人を中心に,ソフトウェア開発技術者試験を飛ばして高度区分に行く,という人も多くいて,それはそれでいい感じでした。
今,応用情報技術者試験に変わって,一番変わったのは,「苦手部分を深く勉強しなくても受かる」という点です。午後は12問中6問選択ですので,アルゴリズムがどうしても苦手な人は取らなくても受かります。
マネジメント系が得意とか,ネットワーク,セキュリティの方面に進みたいとか,自分の適性,行きたい方向に合わせて,ある程度自由に勉強できるようになりました。
なので,「自分はどういう方向に進んでいきたいんだろう」ということは明確にする必要はあるけど,それが明確なら,以前に比べて大分取りやすい試験だと思います。
午前の試験範囲は広がって,午前の合格率は以前に比べて落ちています。なので,「広く浅く」の知識的な勉強の必要性は増えています。ただ,これは高度午前1も全く同じなので,応用情報技術者試験を避けて高度区分に行っても,足切りにあうだけだと思います。応用情報技術者試験に受かってから高度区分を受ければ,午前1は免除なので,専門分野の勉強さえすればOK,となってかなり楽です。
すべての技術者に対してのレベル3の登竜門,それが応用情報技術者です。
この試験に受かってから,高度区分に行く方が,結果的には早道につながります。
1つ1つ,順番にステップを踏んでいきましょう。

思い込みを外す

わく☆すた,美月です。
試験対策をしていて,つくづく思うのは,本人の思い込みが,プラスにもマイナスにも,大きく作用しているなぁ,ということです。
本人の能力とか,実際の実力以前のところで,「自分はできる」と思っているか,「自分には無理」と思っているかは,試験の合否に大きく影響してきます。
これは,表面上の話ではなく,「絶対に合格します!」と口では言っていても,本人がそれを信じていないという感じの時には,あんまり意味がありません。
逆に,これは周りから見ると結構腹立つのですが,「自分なんか全然ダメです」「今回の受験は,受かるわけないので模擬試験です」とか言っていても,受かる気満々の感じがする人は,ホントは自信もってますので受かります。
個人的な感覚では,「ダメかもしれない」というところを口に出す人ほど,受かりやすいな,と感じています。ダメかもしれない,というのは逆に言えば,通常なら受かる,ってことですし。
逆に,「ひょっとしたら受かるかも」とか言う人は,大体落ちます。特に,「午後で運よく,自分好みの問題が出てくれたら。。。」とか,可能性に期待する人は,期待薄です。
受かると思っている,というか,自分が受かると信じている人は結構,実力が微妙でも受かります。
自分のイメージに,「自分は,やるときはやるんです」とか,「追い込まれたときには,本領発揮できるんです」とかが入っていると,ホントに追い込まれたときには,ホントにやるもんです。
逆に,「自分は本番に弱いタイプだから」と思ってる人は,実際弱いです。
この辺は結構パターン化している人もいて,試験1週間前には必ず風邪を引く,という人もいました。結構多いのは,試験の直前になると,当日出勤になる,というのが,何度も続くパターンです。他の時期が忙しくないのなら,なんとなく自分で呼び込んでしまっている可能性もあります。
こういった思い込みを外すには,2つの方法があります。
 1.実際に行動して,成功体験を積む
 2.脳に成功すると思い込ませる
個人的には,1の,実際に行動するというのが,おすすめかな,とは思っています。
これは単純に,成功する体験を得るために,十分な準備という行動を起こして,実際に合格することです。1度でいいので,本気で勉強して,合格したという達成体験があると,それで自分の思い込みは書き換わります。
合格するのは,別に情報処理技術者試験でなくてもかまいません。ただ,楽に,ではなく,「ちゃんと勉強して」受かるぐらいの難易度は必要です。自分には合格するために勉強を継続する力がある,というのは,何にもまして重要なことだと思います。
2は,バーチャルな体験とか,実際に成功しなくっても疑似体験するという方法です。このあたりは,いろんな方法が出ていますが,下手に使うと逆効果のこともありますし,注意が必要です。
いずれにしても,「自分はできる」とか「できない」というのは,学生時代に刷り込まれた,単なる思い込みであることが多いです。その思い込みを外すと,いまよりずっと楽に合格できたり,仕事がうまくいったりすると思います。

必要なものはちゃんと買う

5000円の本は一瞬で買えるけど,5000円の服には悩んでしまう,わく☆すた美月です。
今日は,撮影用とセミナー用の服を買いに出かけました。
服とかおしゃれとかは,あんまり得意ではない方なので,なんとなく避けたくなるのですが,必要なので出かけました。服の値段にドキドキしながらも,1シーズン持ちそうな感じで,服を10着ぐらい買い揃えました。
これで,「毎回同じ服を着て撮影」という事態からは脱却できそうです。^^;
必要な物をちゃんと買うのは,大事だなぁ,としみじみ思いました。服は,ある程度信用のバロメーターにもなりますし,それなりにちゃんとした身なりは大切ですね。
試験参考書など,試験勉強に必要なものは,ケチらずに買った方がいろいろ効率的です。
ヤフオクとか,古本屋に並んでいるのは,基本的に使わなかった本なので,いい本である確率はかなり低いです。「この本が欲しい」と指定して見つけて買うのはありですが,その時間が惜しいようにも感じます。
特に今は,試験制度の変わり目なので,古い本は基本的に使わない方がいいです。
応用情報技術者試験なんかは,21年度版は昔のソフトウェア開発技術者試験のなごりで書いているものがほとんどなので,22年度版の方が実際の試験に即した内容に改訂されているものが多いです。
個人的に,ケチらずに買った方がいいなぁ,としみじみ感じるのは,「筆記用具」です。
昔,100円ショップで買った鉛筆(1ダース100円です。^^;)を使ったら,なんか字を書いているとひっかかることが多くって,とってもストレスがたまった覚えがあります。
あと,個人的に苦手なのは,神社で買う合格祈願の鉛筆。これは,一見合格出来そうでかっこいいのですが,中の芯が安物なことが多く,100円ショップのものと同じく,紙に引っかかってとても使いにくいのです。
鉛筆を使うなら,三菱のUNIとか,ちょっと高級なものを使うのがおすすめです。
先日,うちの業務で使っているプリンタの調子が悪くなりました。
けんけんが,いろいろ掃除してみたり,調整するのですが,なかなか直りません。節約家のけんけんはなんとか粘って動かそうと一生懸命なのですが,時間がどんどん過ぎていきます。
「急ぎなんだから,思い切って,新しいプリンタを買おう!」ということで急遽,夜の9時に,プリンタを買いに出かけて買ってきました。新製品なのでプリンタの性能も上がって,後の業務は,とても楽になりました。
古いプリンタの方は,昨日,修理に旅立って行きました。~\^^
なんとなく,「もったいない」という気持ちの方が先に立ってしまいがちのことも多いですが,必要なものはすぐに買った方がいいなぁ,としみじみ感じました。
経費削減も重要なんだけど,快適に,順調に仕事ができるようにするには,お金をかけるべきところにはちゃんとかけた方がいいですね。

きれいに書けた方が「速く書ける」

わく☆すた,美月です。
昨日は,「タイピングの練習をする」ということで,パソコンのキーボードを速く打てるように練習すると,仕事の効率がアップするよ,というお話をしました。
キーボードに関しては,最近は日常生活でかなりの人が使う物なので,時間を有効に活用するには,かなりおすすめなスキルです。
ただ,情報処理技術者試験は,手書きで答案を書くので,キーボードの早打ちは関係ありません。逆に,結構関係あるのが,「手書きのスピード」です。
以前,「字をきれいにする方法」で,練習すれば字はうまくなる,というお話をしました。お正月なので,いろんなところで,ボールペン字とか,習字などを習い始めましょう,という広告を見ますし,字を習い始める,というのも試験対策としていいかもしれません。
というのも,キーボードと一緒で,手書きの文字も,ちゃんと教わってきれいに書けた方が「速く書ける」からです。
きれいな字を書くためには時間がかかる,と思い込んでいる人も多いのですが,それは,「普段汚い字を,意識してきれいに書こうとする」から,時間がかかるだけです。普段からきれいな字を書く人は,実は書くのはとても速いのです。正しい書き順で,効率的に書ける手順で,特徴を分かりやすく捉えられるように書くのが「きれいな字」なので,下手に崩した字を書くよりも,きれいな字の方がホントは速く書けます。
きちんとした字が書けるようになっていると,急いで流し書きでかいた文字も,読みやすくなります。汚い字が崩れると,本当に読めなくなりますので,試験答案として採点のしようがない,という事態も起こります。
論文試験では,ある程度,速く字を書くことが求められます。特に,字数ぎりぎりのときに,残り5分で制限字数を超えられるように書き加える,といった時には,手書きの文字の速さが,合否を分けたりします。
最近は,明確に「設問イ 1600字以上2400字以内」など,最低字数が明記してありますので,これを超えないと,内容があっても不合格です。
スペシャリスト系の午後2でも,最後までちゃんと埋めて書ききることは重要です。最後に急いで書いた文字が,全然読めないと,採点のしようがありませんので,最低限ちゃんと,急いでも読める字が書けるようになっている必要はあります。
よく,論文試験対策などの練習では,「事例となる論文を書き写して,その速さを測る」というのがあります。頭で考えずに,手だけ動かしたときのスピードが,どれくらいの速さかによって,時間の余裕が変わってきます。最低でも,800+1600+600=3000字は,2時間で書く必要がありますので,これを書き切るだけの速さは必須です。
あと,本音として,論文を採点している時に読む字のきれいさ,というのは,採点官の心理に影響してきます。
きれいかそうでないか,というのもそうですが,「子どもっぽい字」,というのは,なんとなく内容も稚拙な印象をうけます。達筆だと,中身はともかく,一見いい感じの論文に見える,ということはあると思います。
経験上,実際に中身を読んでみても,字のきれいな論文は,レベルも高いことが多いように感じています。
キーボードを打つことも,手書きで文字を書くことも,ちゃんと手順にそって練習しさえすれば,確実にマスターできるスキルです。やらなくっても,日常生活を送ることはできますが,やった方が,その後の人生がスムーズに進むように感じています。
こういったスキルは,直接的ではありませんが,確実に使う大事な「道具」です。木こりののこぎりのように,ちゃんと刀を研いでおくと,速く切れて効率的ですが,「忙しくてのこぎりを研ぐヒマがない」と,いつまでたっても忙しいままです。
それに,マスターしさえすれば,その力が落ちることはあんまりないので,一生使えます。ですので,「文字が汚いな」「書くのが遅いな」と思っている人は,人生のどこかの時期で一度意識して練習することをおすすめします。

タイピングの練習をする

わく☆すた,美月です。
新年あけましておめでとうございます。わく☆すたは,本日より仕事を開始してます。
今年の春試験の受け付け開始は来週1月12日(火)から,願書の配布は今週の1月7日(木)からと,いよいよ動き始める時期がきました。
徐々に,いろんなことをスタートさせていきましょう。
ところで,みなさん,「パソコンのキーボード」は,不自由なく使えていますか?
高度情報処理技術者試験を受けるような人には,釈迦に説法かなぁ,とも思うのですが,意外と苦手な人も多いので,ちょっと書いてみたくなりました。
早く打てればいい,ということではないですが,タイピングが遅いと,いろんなところに支障が出てきます。思考の早さと同じくらいで打てればベストかな,とは感じています。
パソコン初心者の,実家の母だと,「キーボードで文章を打つ」というのは,かなりの挑戦になるようです。
去年行った,高校の「情報」の授業では,課題を行うスピードは,キーボードを打つ早さに左右されていました。打つのが早いと,さっさと課題を片付けて遊べますし,遅いと宿題が増えたりしてました。
仕事だって,実はキーボードを打つのが遅いのは,かなり不利になります。
とりあえず使えてれば,特に問題は感じないとは思います。
自己流でも,不自由なく打てていればいいのですが,ちゃんと練習して,正しいキーポジションで打てるようになった方が,実は便利です。
急いでいるときなど,いざというときに,結構威力を発揮します。
私自身,大学4年生ぐらいまでは,自己流のキーの打ち方でした。
人差し指中心で,アルファベットはそれなりに打てていたので,それでいいかな,とも思っていました。
でも,大学4年のとき,実験用のパソコン(PC-9801FA)の中に,タッチタイピング練習ソフトがあったので,試しに練習してみました。
ゲーム形式だったので,クリアするのに燃えていると,しっかり指配置も覚えて,10本の指で速く正確に打てるようになりました。
すると,長い命令なども,全然苦もなく打てるようになっていて,卒業論文などの文章も,かなり軽快に書くことができるようになっていました。以来,中身はともかく,パソコンで文字を打つことに抵抗を感じたことはありません。
タイピングに限らず,「とりあえずできる」ことと「ストレスなく十分にできる」ことの間には,かなり大きな違いがあります。タイピングが,仕事の負荷になってるかな,とちょっとでも思う人は,一度練習をしてみることをおすすめします。
ピアノなどの楽器でも,上達するにはちゃんと指使いも考えて練習する必要があります。パソコンのキーボードも同じです。
一度,ちゃんとした指配置を習ってマスターしてみると,使える時間が多くなってくると思います。
と,いろいろ言ってきましたが,多分,パソコンで文章を書くことについては,本職のSEなどIT関連の方はあまり問題はないと思います。
練習のあるなしで差が出てくるのは,手書きの文字の方が影響が大きいですね。
ですので,明日は手書きの文字について,書いていきたいと思います。

情報処理技術者試験「例の方法」

わく☆すた,美月です。
実家で,自分の部屋を見ていると,昔懐かしの参考書や問題集が,そのまま置いてあります。蛍雪時代や,通信教育のテキストや,まだ山ほど残っていて,見ていると結構なつかしいです。

その中に,普通の参考書に負けず劣らずいっぱいあるのが,「勉強法」とか「テストでいい点を取る方」などの本や雑誌。昔から自分は,「効率的な勉強法」とかに,すごく興味があったんだなぁ,と改めて思い出していました。

受験雑誌の付録に,「例の方法」というのがありました。
それには,四択問題で迷ったときには,試験作成者の心理を読むと,アとかエとかは心理的に答えにしづらいので,イかウにしておけば当たる,というのがありました。
昔,これを結構信じていて,迷ったらとりあえずイにする,というのは決めておいたことがあったのですが,効果のほどは定かではありません。